第二話
「こんにちわ!花咲先輩!」
「・・・どうも。」
あ~と、こんな訳の分からない状況なのにえらく元気だな。
「よく知ってたね。私の名前。」
「そりゃあ、花咲先輩は有名ですもん♪二年の花咲はすっごく剣道の強い男前だって♫」
「・・・。」
うん、それ褒めてない。一応女だから、男前って言われても全然嬉しくない。
「百合花ちゃんも有名だよね。」
「え~!花咲先輩に知ってもらえてるなんて驚きです~!」
「うん、すっごく可愛いって有名だよ。」
「もう、先輩。褒めても何も出ませんよ~♪」
私が言った事じゃないんだけどな・・・。・・・めんどくさい。さっさと聞きたいこと聞くか。
「あのね、百合花ちゃ「先輩。百合花、先輩にお願いがあってきたんです・・・。」
ちっ、先に話されたか。まあ、こっちも話があるからいっか。
「何?」
ニコリと百合花ちゃんがほほ笑む。
あれ?これはいや~な予感が・・・。
「先輩、百合花恋しちゃったんです!」
「・・・。」
何言ってるの?恋しただけでいちいち報告しなくても。
「それでその恋の相手が王子何ですよ♪」
「はい?」
思わず聞き返してしまった。
いやいやいや、これはまずい気がする。すっごくやばい気がする。
「ですから、百合花はこの国の王子様に恋したんでーす。」
「・・・。」
本当にこの子は何言ってるの?
「百合花ちゃん・・・。」
「はい?」
「分かってる?王子に恋しても結局帰るから意味ないんだよ?というか、それ以前に王子に会ってないよね?」
「やだな~、先輩。」
「?」
「帰らなきゃいいことじゃありませんか、そんなこと。」
「!」
「そもそも、先輩も気ずいているでしょ?私たちが帰れないのに。」
「!!」
帰る気ないのか。それに意外とバカじゃなかった・・・。
「あと、別に王子にあってなくてもかまわないんです。」
「えっ!」
「だって、ここの王子ってイケメンらしいから、イケメンでお金持ちなら私が幸せになれるでしょ?」
「・・・百合香ちゃんは王子に恋したんじゃないの?」
「そうですよ?王子の顔と経済力に恋したんです♪」
「王子自体は好きじゃないの?」
「さあ?そっちはどうでもいいんで。」
「んなっ!」
「そうそう先輩、先輩が何をしようと先輩の勝手ですが、百合花を巻き込まないでくださいね♪用件はそれだけです。それじゃあ♪」
ガチャ・・・パタン。
「・・・。」
・・・うん。百合花ちゃんはバカじゃなかった。あの子はすごく頭よかったよ・・・。




