第二十一話
久しぶりの更新ですね・・・期間を空けてしまい申し訳なく思っています。
暫くは本作品を更新する予定です!
「くっ、ふふっ・・・」
シン…と静まり返っていた部屋に笑い声が響いた。笑い声の主はなんと王妃様だ。
「ふふっ、ふ、も、もう無理だ・・・あっははははは!!!」
最初は控えめだった笑い声はもう普通の大笑いになっている。
「あっはは!!き、君はなんて面白いんだ!!」
「えっと、ありがとうございます?」
意味がわからん。
今度はこっちがポカーンとして大笑いしている王妃様を見てしまった。すると、近くに来てシュアルさんが耳打ちしてくれた。
「アートリア王妃は元々この国の女騎士だったのです。さすがに王妃としている時は大人しくしてもらっているのですが、すぐにボロが出てしまうのです。」
なるほど、こちらの姉御肌のような方が素の王妃様なわけか。
確かに今大笑いしている王妃様の方がさっきの様子よりもあっている。しばらくしてようやく落ち着いたらしき王妃様が口を開いた。
「ハァ、ハァ・・・すまなかった。まさか『返り討ちにしていいか』なんて聞かれるとは思わなくてな。」
「やられっぱなしは嫌なので喧嘩を売られたら買ってしまおうと思い先に許可を頂こうと思ったのですが、いけませんでしたか?」
「いや、そんなことはない。普通そんなこと聞いてくるとは思わなかったからな。つい笑ってしまったのだよ。さすがアリーナ殿の騎士だ。」
さっきのことを思い出したのか王妃様はまた笑っている。私自身はそんなに面白いことを言ったと思えないので首を傾げてしまう。
「騎士殿、喧嘩を売ってきた愚か者がいたら容赦なく叩き潰しなさい。私の息子だろううと手加減しなくていいからね。」
「ありがとうございます。」
騎士のお辞儀っぽく片膝をついて頭を下げると、王妃様が不思議そうに見ていることに気づいた。
あれ?不味かったかな?でもアリーナ様に聞いたらゲラゲラ笑いながらも『やって平気』って言われたし…まさか騙された!?
内心大慌てになっていると王妃様はそれに気付いてか声をかけた。
「君は本当に面白い子だ。」
「面白い、ですか?」
「あぁ、顔は冷静なのに心中は感情がはみでるなんて、器用な芸当だ。出来る者はそうそういないよ。」
顔は冷静なのになんで心の中が…アリーナ様と同じで心の中がわかる?読心術が使える人?
「アリーナ殿と違って心は読めぬがなんとなく雰囲気でね。」
「今のもわかってしまいましたか・・・」
「これでも元騎士だからな。・・・さてと、ここからの話はレグライともう一人の協力者が来てから離したほうがいいだろう。その間、君のいた世界の話を聞かせてくれるかな?」
そういう王妃様の目は好奇心に満ちたものだった。それを見てつい笑ってしまった私を見て、今度は王妃様がキョトンとしている。
「申し訳ありません。王妃様があまりにも可愛らしかったのでつい笑ってしまいました。お詫びに私の元の世界の話とお菓子を用意いたします。よろしいでしょうか?」
「あ、あぁ。」
「シュアルさん、料理を作らせていただいても?」
「構いません。ご案内しますよ。」
私はシュアルさんの後について行ったので聞こえなかったが、ポソッと王妃様が、
「・・・なるほどな。たしかにさっきの礼の仕方といいかなり男前だ。騎士だし、女性でなければかなりモテただろう。・・・今もすでにモテているのかな?」
と言っていた。
バンッ!!
「アートリア!騎士殿!シュアルもだ!!わしを置いて三人だけで菓子を食うとはどういうことじゃ!!」
乱暴にドアが開きファラト国王と最後の一人である協力者が入ってきた。
「来るのが遅かったレグライが悪い。」
「アートリア・・・もう元に戻っとるのか。」
「騎士殿は中々に面白い方でね。つい素が出てしまったのさ。」
呆れた目で王妃様を見ながら席についたファラト国王はすぐさま私が創ったお菓子に手延ばして食べた。作ったのはマドレーヌ。魔法を使って時間短縮して作ったから早く作れました。
「異世界の菓子はうまいのう。アリーナ達が食べたがってたわけじゃ。」
「ありがとうございます。」
「レグライ様お菓子に夢中になる前にこれからのことを話しませんと。」
「むぅ・・・食べてからにしてくれんか?先程まで文句を言いに来た貴族や息子の対応で大変だったんじゃ。少しぐらい休憩してもバチは当たらん。」
「せめて協力者同市の顔合わせぐらいやってください。」
「シュアル任せた。」
「はぁ・・・」
すでにお菓子に夢中でとりつく暇もない。仕方ないというようにシュアルさんが最後の協力者を紹介してくれた。




