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059 ボス戦の前に

 「それじゃあ、気をつけて行ってきてね。」


 「ああ、行ってくるよ。」


 「獅子丸君も気をつけてね。」


 「わん!」


 メールで妹に彼女のことを報告した翌日、俺はエレナと新婚夫婦乙とでも言いたくなるやり取りをした後カーラを後にした。

 今回の目的は、砂漠のボスの撃破だ。北の方にいるらしく、すでに何組か討伐に成功している。そのボスを倒した先のエリアの情報もあるが、それは後で語るとしよう。

 俺と獅子丸は適当に雑魚を蹴散らしながら北へと向かう。

 そういえば獅子丸の戦い方についてだが、なんか戦う度に洗練されていっているというか、ぶっちゃけ俺に似て来てる気がする。なんか戦い方が回避が主体になってきたし。

 これはあれか、あの狼が獅子丸は俺の真似をするといってたやつか。そうなると俺は回避主体で手数にものを言わせてるから、獅子丸もそのうちそうなるのだろうか?というか、攻撃力とかどうなってんだ?つーか今さらだが、スキル構成が気になるな。どうにかして見れないだろうか?

 そんな益体も無いことを考えながら進んでいった。



――――――――――――



 「一緒に戦ってやるって言ってるだろ!」


 「だから余計なお世話だって!俺達だけで十分だ!」


 俺と獅子丸が北の端、つまりボスの石像のところにつくと、石像の周りに複数人のプレイヤーが集まって言い争いをしている。というか片方の集団には見覚えがある。攻略組だ。それもリーダー率いる最も強い方々がいやがる。

 ……あんたら攻略組だろ。こんなところでたむろしてていいのかよ。


 「おまえらこんなところで何やってるんだ?」


 気になったので後ろで控えていたイルカに聞いてみた。


 「海月か、いやな、ボスの素材を求めてここに来たんだが、ちょうどあの『十二星座』と名乗るグループと鉢合わせしてな。折角だから一緒に戦おうと言うことになったんだが、さっきからあんな感じなんだよ。」


 「……面倒なことになってるな。」


 「実際面倒だよ。ところで俺はその子狼が気になるんだが、おまえはテイマーにクラスを変えたのか?」


 「それについては話せば長くなるんだが、実は斯く斯く然々で。」


 「いやそれじゃわかんないよ。はっきりと説明してくれ。」


 「ええー、面倒臭い。まあ暇だしいいか。実はな……」


 俺が獅子丸のことをイルカに説明してる間にリーダーと言い争いをしているアーチャークラスと思われる男性プレイヤーの方で動きがあった。といっても非常に単純なもので、一人の女性プレイヤーが出てきただけだ。

 その女性プレイヤーだが、まずその髪色に目がいった。それは、緑に見えるが、見方によっては紫のようにも見える色をしていた。こういうのを確か玉虫色と言うんだっけか。その玉虫色の髪をショートカットにした女性プレイヤーは、暗い赤紫色の忍装束のようなものを着ていた。恐らく俺と同じ忍者クラス、いや、女性の場合は確かくノ一だったか、だろう。年齢はだいたい高校生くらい。ちなみに男性プレイヤーの容姿は、金髪を短くした不良って感じだ。こっちも高校生くらいだ。

 にしても、男と女でクラス名を変えるのは、男女差別じゃないだろうか?取得できるスキルは同じだから、セーフか?まあどうでもいいか。


 「ちょっとサジ、早くしてよ。私は別にどっちでもいいからさ。」


 「そういってもよ、ジェミニ。このゲームは俺達だけでクリアしていくんだろ?なら例え攻略組でも差し延べる手を払いのけるものだろうが。」


 「あのね、前にも言ったけど、これはMMOなのよ?私たちだけでクリアするのなんて不可能よ。それに誰かに情報を貰ってる時点で私たちだけで(・・・・・・)プレイしてるとは言え無いの。」


 「てめぇ、向こうじゃなよなよしてたくせに、こっちじゃ随分と生意気言うじゃないかよ。その生意気な口を閉じてやるよ!」


 「口を閉じるのはおまえだ、この馬鹿。」

 サジと呼ばれたプレイヤーが玉虫色の髪の女性改めジェミニに殴り掛かろうとしたとき、サジの頭上に水の球が現れ、サジの頭に落下した。


 「つめてぇなおい。アク!今のはおまえの仕業だろ!」


 水球によりびしょ濡れになったサジが後ろを向くと、そこには集団から青髪の黒いローブを纏った男性プレイヤーが出てきた。あの恰好は確か術士クラスだったな。というかこいつイケメンだ。背も高い。そうか、こいつは俺の敵なんだな、そうなんだな、そうと分かれば今すぐPVPで俺のチャクラムのサビに……


 「おい海月、おまえが何考えてるか知らないが、やめておけ。なんか顔がやばいことになってるぞ。」


 おっと、俺としたことが顔に出てたか。まあいい、あいつは後で狩る。

 俺がそうやって馬鹿してる間にも話は進み、サジとアクとジェミニが集まって話し合っている。話の内容は、攻略組と妙な軋轢作っても仕方が無いだろって感じのものだ。それとこの話し合いでサジのフルネームがサジタリウスということがわかった。まあどうでもいいことか。

 話し合いが終わったのか、リーダーの元にサジタリウスが戻って来る。


 「今回は一緒に戦うことにした。だけど、次は俺達だけでやらせてもらうからな!」


 サジタリウスはリーダーに一息にそういうと、ジェミニらのところへと戻っていった。

 それをリーダーは苦笑しながら見届け、踵を返すと俺達のところへと来た。


 「よ、お疲れ、リーダーさん。」


 「海月か、全く、戦う前に疲れてしまったよ。ところで、その狼について説明してもらえると嬉しいのだが。」


 「わん!」


 あー、また獅子丸について説明しないといけないのか。めんどい……


 「それについてはこれから戦うみたいだし、後でさせてもらうよ。」


 「そうか、それならいい。そういえば海月はまだここのボスを倒してないんだよな。」


 「まあいろいろありまして、まだ倒してませんね。」


 「それならどうだ、私たちと一緒に倒さないか?向こうが2パーティ、こっちが1パーティで1パーティ分余裕があるから、そこに入ってほしい。」


 うーん、ここのボスは取り巻きがいると聞いたし、人数は多い方がいいか。

 にしてもフルパーティ三つにソロパーティ一つとかどんな構成だよ。別にいいけどさ。


 「そういうことでしたら、よろしくお願いします。」


 「よし、なら早速戦うとするか。」


 リーダーはそういうと俺が加わることを他のメンバーに話し、そのあとボスの石像の元へと向かい、そして台座の部分にデスクロマンサーと書かれた、所々が腐敗して溶けてる女性の人型の石像に攻撃を加え、先頭が始まった。



――――――――――――



スキル構成

通常スキル

《格闘Level 30》《投擲Level 28》《掴みLevel 28》《平行感覚Level 27》《軽業Level 29》《踊りLevel 26》《無音歩行Level 26》《跳躍Level 27》《敏捷強化Level 24》《PG自然回復強化Level 24》《SG自然回復強化Level 18》《直感Level 22》《観察Level 23》《急所看破Level 8》《隠蔽Level 28》《索敵Level 28》

忍者スキル

《忍術Level 27》《忍具職人Level 23》《気配探知Level 28》

特殊スキル

《忍術Level 1》で《変わり身の術》

《忍術Level 3》で《分身の術》

《忍術Level 6》で《木の葉隠れの術》

《忍術Level 9》で《変化の術》

攻撃力:25 20+闇5 24+土9

防御力:25

残金:122

残SP:97

なんか更新するにつれてどんどん間隔が開いていってる気が……

言い訳させてもらいますと、専門学校に通いはじめたので環境に慣れるまでは書く暇が無いのですよはい。

……ゴールデンウイークは更新できるように頑張ります。

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