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051 全てを奪われし街

 「こっち来るんじゃねえ!」


 俺はそう言って二足歩行の服を着た狐型のモンスターのホルダックスに蜂蠍戦輪を投げる。

 さて、あのあとも城下街を探索してるわけだが、まず感じたことは、モンスターが非常に強いということだ。倒せないことはないのだが、一体を倒すのに最低でも30分は時間がかかる。そういうわけで、探索は非常に鈍行だ。


 「ちっ、人間ごときが。」


 この台詞を言ったのは、ホルダックスだ。ちなみに攻撃を受けるたびに言ってる。

 このホルダックスだが、率直にいうと、こいつの攻撃は受けるたびに金を失う。ダブルエイプはアイテムでホルダックスは金だ。

 ホルダックスの攻撃パターンは、体当たり、パンチ、蹴り、頭突きと多彩で、しかもその攻撃のいずれも当たると金を失うからたちが悪い。

 ホルダックスは何も言わずに俺の方へと接近してきて、その勢いのままにパンチを繰り出す。

 俺はそれを避け、その腕を掴み、一本背負いの要領で地面に投げつける。


 「ギャン!」


 ホルダックスは地面にたたき付けられ、そのあと起き上がるとあの台詞をいう。


 「ちっ、人間ごときが。」


 さっきから1O分ほど戦っているが、そろそろうざくなってきたな。まあ言っても仕方が無いことだがな。

 今度は俺からホルダックスに走り寄り、その勢いのままドロップキックを繰り出す。

 しかしホルダックスはそれを避け、ドロップキックで低空飛行中の俺に肘うちを食らわせて撃墜させる。この攻撃を受けた際に50Gほど失ったが、今は気にしてる場合ではない。

 俺はすぐに立ち上がると、ホルダックスから一気に距離をとる。当然ホルダックスはそれを詰めて来る。


 「だから来るんじゃねえって言ってるだろうが!オラオラオラオラオラオラオラ!!」


 俺はそう叫びながら全てのチャクラムを用いてジャグリングをする。ホルダックスはそれを半分は避けるが、残りは全て当たっている。ちなみに当たるたびにあの台詞を言ってるので、非常に面白いことになっている。このまま押し切る!

 俺はそう思い、そのペースを上げる。ホルダックスは少しずつ距離を詰めて来るが、俺も少しずつ後退してるので、問題はない。

 だがそうやって後退していたのがいけなかったのか、不意に背中から冷たい何かが体の中に入ってくる感覚がして、そして満腹度を除く各種のゲージがどんどん減っていく。


 「くそっ!」


 それを見た俺は急いでその場から離れる。

 さっきまで俺がいた場所を見てみると、そこには白いのっぺらぼうの人型をした俗にいうところの幽霊のようなものがいた。うわっ、厄介なのが出てきたな。

 何故幽霊が厄介なのかというと、こいつは俺とは相性が悪いのだ。それも最悪というレベルで。

 というのも、まず幽霊には属性攻撃しか通用せず、物理攻撃は全く通じない。

 それに幽霊の体のどこかに触れると各種のゲージが減少するのだ。つまり、パッシブで吸収ドレイン攻撃を持っているのだ。ちなみにこいつはまだ一回も倒していない。エンカウントしたらとりあえず逃げることにしてる。

 さて、この状況をどうしたものか。相性最悪の幽霊に、頑張れば倒せるホルダックス。

 一瞬考えた後、俺はそこから逃げ出した。まあ幽霊はそんなに素早くないし、ホルダックスは俺より速いから少ししたら追いつくだろうが、幽霊を引き離した後なら相手にできるだろ。



――――――――――――



 あのあと俺はホルダックスが追いついては戦い、そこに幽霊が追いつくと逃げるという行動を繰り返しながらホルダックスのLGを少しずつ削っていき、倒した。

 ドロップアイテムは、ホルダックスの爪というものが手に入った。ちなみに他には毛皮が、ダブルエイプからは毛皮の他に尻尾や毛玉といったものが入手できた。

 さて、それからも俺はモンスターを一体の時は倒し、複数いるときは逃げ、幽霊からも逃げたりしながら探索を進める。にしても、いまだにモンスターのみでNPCの一体もいないのは不気味だな。

 そうして家の中も含めて探索するが、何も見つからない。

 ここには何も無いのかと諦めかけ、最後に残った建物の神託所の扉を開ける。

 神託所の中は、ところどころが壊れてることを除けば、他の街と同じだった。

 そして他の街ならば神父さんが立っているはずの場所には、一体のモンスターがいた。

嫌な予感のする展開でございます。



素直に言いますと、最近毎日更新というものに限界を感じてきました。

なので、申し訳ありませんが、更新のペースを落としてもいいでしょうか?

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