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045 VS機械兵軍団-2

 「排除スル。」


 その声とともに、一番近くにいた合体機械兵が近づいて来る。その動きは機械兵のものと比べると少し緩慢だが、しかし大きさがあるのでその速度は機械兵よりも速い。


 「こっちに来るまで3秒だ!範囲が広いからできるだけ大きく避けろ!」


 インテグラルのその言葉に従い、左右に大きく避ける。

 その直後にさっきまで俺達がいた場所に巨大なドリルが突き刺さり、地面を穿つ。

 その余波で石のつぶてが飛んで来る。


 「《作図》。」


 「《グレートウォール》!」


 しかしそれはインテグラルとカリストが防ぐ。ちなみにそれぞれ右が俺とインテグラル、左がカリストとモノポールといった感じで別れてる。


 「僕が援護するから、海月君はとにかく攻めて!」


 「分かった!」


 インテグラルが銃を撃ちながらそういうので、俺はそれを承諾し、合体機械兵の元へと近づく。向こうの二人も同じようなやり取りをしたあと、モノポールが合体機械兵ヘと近づく。


 「こういうデカブツにはこれだ!《千丈せんじょうつつみ螻蟻ろうぎの穴をもって潰ゆ》!」


 モノポールがそういって右手の辞書を思い切り合体機械兵に投げつける。それは合体機械兵に当たるが、大して効いてないようである。


 「……おまえ、何がしたいんだ?」 思わず俺はそう聞く。


 「これは遅効性だが、こういう奴にはしっかり効果があるぜ。とりあえず説明はあとだ!」


 モノポールがそういうので、仕方がなく俺は合体機械兵の元へと駆け寄り、その体の所々にある段差を利用し、肩まで駆け上がる。


 「おらぁ!」


 俺は合体機械兵の肩に手を付き、そこから顎にサマーソルトキックのような形で蹴りを食らわせる。

 その際に後ろに行こうとしたエネルギーを回転するためのエネルギーとして利用し、カポエラのような形で何発か蹴りを食らわせる。

 その時の回転のエネルギーを今度は落下するエネルギーとして利用し、ハンドスプリングを逆にしたような形で踵落としを食らわせる。これでコンボは終了だ。


 「「排除スル。」」


 そうして俺が元の体勢に戻ったとき、合体機械兵の後ろからそんな声が聞こえ、その直後に二つの巨大なドリルが迫って来る。俺はそれをそこから飛び降りることにより回避する。


 「排除スル。」


 そうすると今度は今まで乗ってた合体機械兵が落下中の俺にドリルを突き刺そうとして来る。空中じゃ避けようもないな。こういうときは、やはりあれか。


 「《変わり身の術》!」


 俺はそれを《変わり身の術》で避け、地上に下りる。


 「全く、君は危なっかしいな。冷や冷やさせるなよ。」


 「それは悪かったな。ところで、今の勝率はどれくらいだ?」


 「……想像以上に低いよ。高く見積もって37%だ。」


 ……それは酷いな。もう少し高めだと思っていたんだがな。

 インテグラルと軽く話していると、そこにカリストとモノポールも合流する。


 「ねえ、一応こいつらを倒せそうなスキルがあるんだけど、やってみる?」


 「君のあれはある意味自爆技だろ。これで終わりとは限らないから、やめてくれ。」


 カリストの自爆技って何だ?気になるが、今聞くときではないな……

 そう思い、とりあえずスルーする。


 「そうそう、さっき戦ってたあいつなら、いずれ終わるから、心配しなくてもいいぜ。」


 「そういえば、おまえがさっきやったあれは何なんだ?」


 「身の丈千丈もある堤防も、あり螻蛄おけらが空けた穴から崩れるってことだよ。」


 さっきのことが気になりモノポールに聞いてみたが、何の事かさっぱりだ。


 「おっと、どうやら呑気に話してる場合じゃなさそうだぞ。5秒後に3体ほど来る。」


 インテグラルがそういうので、俺達は別れる。今度は完全に別だ。その5秒後、合体機械兵が一体はブースターで、残りの二体は、走って突っ込んできた。


 「ああもう、できればこれは使いたくなかったけど、こうなったらもう仕方がないわね。《連星れんせい》!どっせい!」


 ふとカリストの方を見てみると、なんらかのスキルを使ったようだ。

 スキルを発動した後、望遠鏡で合体機械兵を思い切り殴る。するとさっきまではほとんどダメージはなかったのに、今度はだいぶダメージを与えられたようだ。しかし、どういうわけかカリストも同時にダメージを受けてるようだ。


 「やれやれ、そのスキルをモンスターに使うとどうなるかは、君が一番知ってるだろ。今《数式》を刻むから、ちょっと待ってろ。」


 いつの間にそこにいたのか、インテグラルがそこに表れ、カリストに数式を刻み、ダメージを無かった(・・・・)ことに(・・・)する(・・)。


 「……何やってるのよ。私を治したらあいつも治っちゃうでしょ。」


 「そんなことは分かってるさ。でも勝手に死なれると困るんだよ。僕がサポートするから、君は他の奴を相手しろ。」


 インテグラルがそういうと、カリストはぶつぶつ言いながらも従いはじめた。相変わらず仲がよろしいようで。

 あのご両人から目を逸らし、今度はモノポールヘと目を向ける。彼もなんらかのスキルを使おうとしてるようだ。


 「《虎穴こけつに入らずんば虎児こじを得ず》!いくぞ!」


 モノポールはそういうと、合体機械兵の元へと突っ込んで行き、辞書で殴る。その攻撃もまた有効なものだったようで、しっかりと合体機械兵にダメージを与える。

 皆全開のようだ。これは俺も出し惜しみするわけにはいかないな。

 そう思った俺は、印を切りはじめる。


 「《変化の術》!」


 俺は《変化の術》で合体機械兵に変化すると、近くにいた合体機械兵と戦いはじめる。これからが本番だ!



――――――――――――



 あのあとの戦いは、俺を中心としたものになった。

 というのも、カリストの《連星》はどうやら使ったモンスターに攻撃するとそのダメージを受けてしまうようなので、ちょっと使いずらいし、モノポールの《虎穴に入らずんば虎児を得ず》は強力だが、発動時間が短い上にクールタイムも長いようなので、多用はできない。

ちなみにモノポールが最初に何かをした合体機械兵は、あれから30分ほどすると、何の前触れもなく爆発(倒れ)た。

 ……あの時使ったスキルが気になるが、聞くのはあとだ。

 そうして少しずつダメージを与えて倒していき、それが五体を迎えたところで、一体だけ残った合体機械兵が動きを止めた。さっきもこんな事があったな。これはもしかして、また強化されるのか?

 俺のそんな予想は見事に的中し、合体機械兵の無機質な声が響く。


 「侵入者ノ戦闘力ガ想定ヨリモ高イコトヲ確認。戦闘レベルヲBカラAニ移行シマス。」


 先程も聞いたそんな声とともに、第三ラウンドが始まった。

ラス1が強いのは、半ば常識だと思います。

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