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038 砂嵐

 あれからも俺は探索を続ける。ちなみにあのあとも何回かモンスターと戦い、サンドゴーレムとデザートリザード以外にもデススコーピオとガイコツ騎士というモンスターがいたが、それについては後で語るとしよう。

 さて、唐突にだが今の俺の状況を説明しよう。

 俺の周りには風が吹きすさび、そこには砂も舞っている。しかも何故だか所々で電気のようなものも発生している。

 率直に言うと、俺は今砂嵐の中にいた。

 何故こうなったのか。答えは簡単だ。気がついたらこうなってた。

 いやー、強風が吹いたと思った次の瞬間はこれだよ。普通はもっと時間がかかるだろうに、何でこれはリアル準拠じゃないんだ?いつもは無駄にリアリティがあるのに。

 ……まあそんなことは考えても詮なきことだ。今は足を進めるか。

 俺がそう思い歩きだそうとした瞬間、《直感》スキルで頭に危険が迫ってることが分かり、首を横に捻って避ける。

 するとさっきまで俺の頭があった場所に先端に針がついた尻尾のようなものが通り過ぎる。

 その尻尾の先を見てみると、そこには人間大の大きさのさそりのデススコーピオがいた。

 うーん、ここでモンスターとは戦いたくないな。というのも、この砂嵐はここにいるだけでSGを消費するらしく、今の俺のSGは消費と回復が釣り合い消費しても回復はしない状態だ。まあSGを使わない戦い方というのも一応無いことはないが、できればあまりやりたくないな。まあこの際贅沢は言えないか。

 そう思い、いつものように印を切る。


 「《分身の術》。」


 俺は《分身の術》で一人の分身を作る。最近《忍術》スキルのレベルが上がったせいかいつの間にか作れる分身の数を制御できるようになっていた。ちなみに出現させる分身が少ないほどPGの消費は減る。一人の分身を出現させるのに必要なPGは、元の量を人数で等分したものだ。つまり、出現させる分身の最大の数をxとすると、一人出現させるのに必要なPGは、1/2×1/Xだ。数学は苦手だが、これくらいは分かる。今は最大が八人となっているから、一人出現させるのに1/16消費する。

 俺は分身にデススコーピオと戦わせる。今回与えは指示は、最低限の回避をしつつ攻撃しろというものだ。

 分身はその指示のとおりにデススコーピオの針による攻撃や尻尾を用いた薙ぎ払いを最低限の動きで避けつつ攻撃をしていく。

 しかし、回避は最低限なため、避けきれない攻撃も出てくる。現に今、分身はデススコーピオの薙ぎ払いを避けきれず、腕で防御した。するとその瞬間分身は消え、そして俺のLGも減る。ああもう、これだから嫌なんだよ。

 《分身の術》の弱点は、前にも言った攻撃を受けると消えるというもの以外に、分身が受けた攻撃がそのまま術者に還元されるというものだ。といっても、ダメージの量は通常の半分だし、状態異常や即死系は術者に還元されないがな。

 俺はそのあと同じ作業を二回繰り返し、デススコーピオを倒した。ドロップアイテムは、今回はデススコーピオの針で、他に甲殻や足や尻尾といったものもドロップした。ちなみにサンドゴーレムからは指の他に足と、あと砂や砂岩といったものもドロップした。砂岩と指や足は一体何が違うのだろうか?それと砂嵐で発生する電気にもダメージ判定があるから、それで一度やられたりもした。この砂嵐は視界は奪うわSGは奪うわ攻撃もあるわで本当にやらしいな。攻撃については、ダメージはそんなに無いがな。

 これは砂嵐が収まるまであまり動かないほうが良さそうだな。

 そう思い、俺はその場に留まり、砂嵐が収まったのは、約1時間後のことだった。その間にポーションをいくつか消費したりもした。



――――――――――――


 砂嵐が収まり、俺は探索を再開する。

 暫く歩いていくと、前方の地面からガイコツに鎧を着せ、右手に剣を持ったモンスター、ガイコツ騎士が四体、地面から生えてきた(・・・・・)


 「ケケケケケケケ……」

 俺がガイコツ騎士に接近すると、こんな不気味な声をあげながら一番前にいたガイコツ騎士も俺に接近してきて、右手の剣に闇を纏わせて切り掛かって来る。


 「ケケケケケケ……」


 俺はそれを横に跳んで避けると、今度はその後ろにいたガイコツ騎士が飛び出してきて、剣に炎を纏わせて切り掛かって来る。


 「ケケケケ……」


 それも避けると、今度は後ろで動かずにいたガイコツ騎士の二体のうちの一体が剣に風を纏わせ、それを振るう。するとその風は鎌鼬となり飛んで来る。


 「ケケケケ……」


 俺はそれも横に跳んで避けると、最後に残ったガイコツ騎士が剣を地面に突き刺し、そこを基点に俺に向かって大量の木が迫って来る。

 俺はそれを手持ちにある全てのチャクラムをジャグリングして全て切り裂いて凌ぐ。

 さて、ここでもうお分かりだと思うが、ガイコツ騎士は所謂魔法剣士だ。個々で使う魔法の属性が違い、連携も使って来るので、非常に厄介だ。連携を使うといっても攻撃自体は一人ずつなのがせめてもの救いか。まあその分ガイコツ騎士の骨や剣といったものの他に各種の魔力片もドロップするので、その強さに見合った実入りがあるのも事実だ。余談だがこのゲームは属性も多彩であり、五行といわれる火、木、土、金、水と定番の風、雷、光、闇といったものの他に、時、次元、月なんてやばそうなのもある。これ、あるってことは使うモンスターもいるってことだよな……

 俺は前にいる火属性と闇属性のガイコツ騎士に接近し、左右にそれぞれ出したダークエッジチャクラムと蜂戦輪で切り掛かる。


 「ケケケケケケ……」


 二体のガイコツ騎士はそれぞれで攻撃を防ぐ。攻撃は一体ずつだが、防御はみんなやるみたいだ。

 俺は防がれたのを気にせずにその両手のチャクラムを遠くにいた風属性と木属性のガイコツ騎士に投げ、俺は両手を地面につき、そのまま逆立ちした状態での回転蹴りという所謂カポエラといわれる動きでそれぞれ左右に吹き飛ばす。

 俺は右に飛んだ火属性のガイコツ騎士の元へと跳び、ちょうど戻ってきたチャクラムを手に持ちそれで回るようにして切り付ける。


 「ケケケケケケ……」


 ガイコツ騎士はそれをまともに喰らうが、すぐに体勢を立て直して剣に炎を纏わせて切り掛かってきたので、俺はそれを避ける。

 それを避けた瞬間、大量の木が迫ってきたので、再び全てのチャクラムをジャグリングして全部切り裂き、凌ぐ。木属性が地味に厄介だな。

 そう思った俺は、火と闇を放置して木属性と風属性のガイコツ騎士の元へと向かう。


 「ケケケケ……」


 風属性のガイコツ騎士が鎌鼬を放ってきたのでそれを避け、木属性のガイコツ騎士に切り掛かる。

 「ケケケケケ……」


 その攻撃は直撃したが、その直後に遠くにいたはずの闇属性のガイコツ騎士が剣に闇を纏わせて切り掛かってきたので、それを避け、サマーソルトキックを顎に食らわせる。

 そのあともこんな感じでガイコツ騎士を相手取り、10分くらいかけて倒した。雑魚にしては時間がかかった方である。

 ドロップアイテムは、木と風の魔力片とガイコツ騎士の骨×2となった。

砂嵐で発生する電気は、静電気です。

砂鉄があると発生するそうです。

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