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034 荒野のボス

 俺は南へと飛びつづける。

 エリアボスがいるのは基本的にエリアの端になるから、俺が今目指してるのは実質的には南の端だ。

 俺が攻略組と一戦やった後、俺は本来の目的を思いだし、南へと飛びつづける。あれから結構な時間が経ったが、一向にそれらしきものは見つからない。うーん、ここは随分と広いみたいだな。

 そんなことを考えながら飛んでいると、ふと嫌な予感がして横へと移動する。移動した次の瞬間、そこには青白い雷がほとばしった。あ、あぶねー。《直感》スキル様々だな。

 そう思いながら、雷が落ちた場所を見てみると、そこには一人の子供がいた。ただし、その子供は青白い電気のようなものでできており、時折周りにばちばちと放電がある。これはもしかしてフィールドボスか?雷が落ちることが出現条件なのか?というか火山にもこんなのがあったな。このゲームの制作者は攻撃トラップの後にモンスターを出すのが好きなのか?

 俺がその子供が何なのか考えていると、その仮称雷童子が俺の方に腕を向けて来る。

 瞬間、嫌な予感がして俺はその場から離れる。その次の瞬間には雷童子の腕から放たれた雷がその場にほとばしっていた。やっぱりモンスターか、おい。

 べつに戦ってもいいが、今回の目的はエリアボスなので、とりあえず逃げるとするか。

 そう判断した俺は一回地上に下りて《変化の術》を解除する。キャリークロウは逃げるには結構便利だが、今回は慣れないモンスターよりも自分本来の姿の方がいいと思い、こうすることにした。

 俺はその後いつものように移動系スキルを総動員してたまに来る雷を避けながら雷童子から逃げる。というかこいつは移動すらも攻撃のようだ。なんか雷になって一気に距離を詰めて来やがった。



 幸いにも雷童子の攻撃は直線的なもののみで、しかも行動範囲も制限されてたようなので、割と楽に撒くことができた。



――――――――――――



 雷童子を撒いた後俺は再び南へと移動し、特に語ることもないまま2時間ほど移動したら、エリアボスの石像と思われるものが見えてきた。その石像の周りには攻略組と思われるプレイヤーもいる。どうやら俺が雷童子と鬼ごっこやってる間についてたらしい。

 俺がそこに近づくと、それに気づいたプレイヤーが俺に声をかける。


 「お前、海月か?お前も来てたのか。」


 そのプレイヤーはイルカだった。


 「よお。そうだよ俺も来てたんだよ。で、お前らはボスには挑まないのか?」


 「さっきついたばかりで今は休憩中だ。それより途中でちょっとひどい目にあったんだが、聞いてくれるか?」


 イルカがそういうので、話を聞くことにした。


 「それがさ、途中でキャリークロウに襲われたんだ。いやまあそれだけならよくある話なんだが、それがなんかやたら強くてさ、30分ほど戦ったあげく逃げられて、こっちはポーションをいくつか消費してそれで何の実入りもなしときた。全く、散々な目にあった。あれはフィールドボスじゃないかというのがだいたいの見解だ。」


 へえ、そんなことがあったんだ。まあ俺には(・・・)知る由も(・・・・)無い(・・)ことだな。


 「それはひどい目にあったな。それはそうと、フィールドボスなら俺もそれらしいものにあったぞ。キャリークロウとは全然違うものだが。」


 「へえ、どんなのだ?」


 「簡単にいえば、人の子供の姿をした雷だよ。俺は便宜的に雷童子と呼んでいるが、こいつは雷を避けると出てくるから気をつけろ。」


 「いやまず雷を避けるのが難しいぞ。」


 「君はもしかして海月君かな?」


 俺がイルカとそう話していると、そこに別の人物が割り込んできた。リーダーだ。


 「いえいえ、私は海月ではなく水母くらげというものですよ。」


 「何を言ってるのかよくわからないが、ここで会ったのも何かの縁だし、一緒にボスと戦ってくれないか?」


 リーダーは俺のボケをスルーしてこう聞いてきた。まあ漢字変えたのなんて普通わかんないよな。


 「べつに俺は構わないが、そっちのパーティはもういっぱいいっぱいで俺が入る余地なんて無いだろ?」


 「その辺は適当なところに抜けてもらうから問題無い。」


 「そっちは問題なくてもこっちは問題あるんだよ。いらない怨みは買いたくないから、遠慮しておくよ。」


 俺はリーダーの誘いをやんわりと断る。


 「そうか、残念だな。」


 「また後で協力するよ。さてと、俺はべつに休む必要も無いから、先に挑んでていいか?」


 俺はそうリーダーに許可をとると、台座の部分にクロムクロウとかかれている烏の姿をした石像に攻撃を加え、怒り撒き散らす憤怒のエリアの最南端のボスと戦いをはじめた。



――――――――――――



スキル構成

通常スキル

《格闘Level 20》《投擲Level 19》《掴みLevel 19》《平行感覚Level 18》《軽業Level 20》《踊りLevel 16》《無音歩行Level 15》《跳躍Level 15》《敏捷強化Level 14》《PG自然回復強化Level 10》《直感Level 7》《観察Level 13》《隠蔽Level 19》《索敵Level 19》

忍者スキル

《忍術Level 17》《忍具職人Level 15》《気配探知Level 18》

特殊スキル

《忍術Level 1》で《変わり身の術》

《忍術Level 3》で《分身の術》

《忍術Level 6》で《木の葉隠れの術》

《忍術Level 9》で《変化の術》

攻撃力:20+闇5

防御力:20

残金:164

残SP:41

制作者「トラップ避けて終わりだと思ったか?残念、そのあとがありました!」

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