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030 VS巨大蟹

 あのあと、俺は死に戻りしたので、当然神托所にいる。死んだのでクエストは終わりだ。畜生、手も足も出なかったぜ……

 逃げることくらいはできると思っていたので、それすらもまともにできなかった事実に少し憂鬱になる。まあいいや、とりあえず情報を上げておくか。

 そう思った俺は、掲示板に火山の攻略スレが無いのを確認し、スレを立てる。どうやらベータ時代は怠惰の例があるから誰も行ってないようだ。



――――――――――――



[初代]怒り撒き散らす憤怒の火山に関する攻略スレ

1:海月

ここは荒野の西にある憤怒のボスがいるダンジョンに関する攻略スレです。


2:海月

とりあえず情報を上げておくと、まずとにかく熱い!暑いじゃなくて熱い!《耐暑》スキルかそれを付与するアイテムは必須だな。

俺は今回はパトブレの闇市場で買った低温薬を持って行った。

中は従来のゲームのダンジョンのように何層かに別れており、第一層は所々に裂け目があり、底にマグマが溜まっている。そこからはマグマが吹き出すトラップもあり、そのあとはモンスターが出てくる。もう一つ地面からマグマが吹き出すトラップらしきものもあるのだが、これはモンスターに追われてる時のものだから、魔法かトラップかはっきりとは分からない。ここで死に戻りしたから、情報はこれしかない。


3:海月

モンスターは、確認できたのはマグマを人の形にした仮称人型マグマと炎を纏った岩石でできた仮称火炎ゴーレム。人型マグマはマグマの津波を召喚する魔法らしきものを使い、火炎ゴーレムは純粋に物理攻撃が強い。

モンスターはほとんど避けてたから、悪いがこれしか情報が無い。

多分他にもいると思う。



――――――――――――



 まあこれでも何も情報が無いよりはマシだろ。

 さて、情報も上げたことだし、今日はそうだな、砂浜のあいつと戦いに行くか。

 そう思った俺は、風の調べでオーランヘと向かい、そのあと砂浜へと向かった。



――――――――――――



 俺は砂浜で適当にモンスターを倒し、彼奴きゃつが出現する条件を満たす。

 倒したモンスターの数がちょうど20になったその時、海の方から巨大な蟹が現れる。名称不明のフィールドボスモンスターの仮称巨大蟹だ。

 俺はダークエッジチャクラムと蜂戦輪を持つと、巨大蟹に近づき、左右のチャクラムでそれぞれ切り付ける。蟹系のモンスターと投擲武器の相性の悪さは既に分かってることなので、チャクラムを通常の投げる使い方をせずに格闘武器として使って戦う。

 そのあとは初見の時のノコギリシザーのように時にはアクロバットに、時には踊るように、時にはアクロバットに戦う。

 そうして暫く戦うと、巨大蟹が口に泡を溜めたので、俺は《直感》スキルでそれに危険なものを感じ、巨大蟹から距離をとる。

 巨大蟹から離れたその直後、巨大蟹が口に溜めた泡を放って来る。どうやらこいつは魔法を使うようだ。

 他のプレイヤーからしたら十分脅威だろうが、このゲームの最難関のダンジョンである火山を経験してる俺からすると、人型マグマのマグマの津波と比べると、威力も範囲も密度も速度もすべてにおいてそれに劣る。

 俺はその魔法攻撃を悠々と避け、再び巨大蟹に近づくと、毎度おなじみとなって来たあの術を使う。


 「《分身の術》!」


 俺がそういうと、いつもの現象が起きた後、その場には五人の俺がいる。今の俺の《忍術》スキルならば、五体の分身を作ることができる。ちなみに今回《変化の術》は使わない。なぜかと言うと、俺の戦い方は起動力にものを言わせたものであり、ウルフラムのような敏捷の高いものならともかく、敏捷が低いモンスターになったら、返って弱くなる可能性もあるのだ。

 さてと、蟹公よ、まだまだ戦いはこれからだぜ!



――――――――――――



 あのあとも俺は巨大蟹と戦っていく。

 基本的な戦術としては、たまに来る魔法攻撃を避けながらの接近戦だ。

 正直言ってかなり楽だ。こいつ、下手すればウルフラムより弱い。

 まあ魔法攻撃を使うとはいえ、時期的にはプレイヤーによってはウルフラムより先に遭遇するボスだろうから、それも当然か。

 そうやってしこしこと巨大蟹のLGを削っていると、巨大蟹が何回目か分からない魔法攻撃を使うべく口に泡を溜める。ただし、その量はこれまでよりも多めだ。

 そのあとに放たれた魔法攻撃は、これまでよりも範囲も威力も密度も速度も上だ。しかし悲しいかな、それでも人型マグマのマグマの津波には及ばない。

 相手が修羅モードに突入したようだ。ちなみに修羅モード突入の分かりやすい見方は、これまでの攻撃の中のいずれかを強化したものが飛んで来るというものだ。

 さあ、ここからは最終局面だ。



――――――――――――



 巨大蟹の修羅モードのスペックの変化としては、まず防御力が大幅に向上している。これは修羅モードのウルフラムと同等かそれ以上だ。

 ステータスの面での変化はこれだけだが、もう一つ大きな変化がある。

 それは、全身に魔法攻撃の泡を常に纏ってるところだ。おそらくだがあれにはダメージ判定がある。これが中々厄介で、近接戦闘を中心に戦ってきたので、攻撃すらできない。

 そこで俺は、チャクラムを投げて攻撃することにした。

 確かに蟹相手に正面から投擲武器を投げると捕まれて破壊される。だがこれはあくまで正面からだ。ならば正面じゃ(・・・・)なければ(・・・・)その心配も無いのではないか?

 そう思い、巨大蟹の背後に回り込んでチャクラムを投げたところ、その予想は見事に的中し、武器を失うことなく巨大蟹に攻撃を当てることができた。

 そこからはただの作業だ。遠くから攻撃してるので、物理攻撃は気にしなくてもいい。魔法攻撃についても、楽に避けられる。

 俺はひたすら背後に回り込んでは攻撃を繰り返した。唯一心配なのが武器の耐久度だが、その辺についても複数の武器を使いまわしてるので、心配しなくても大丈夫だろう。

 そうやってしこしこと巨大蟹のLGを削り、そして倒した。今回はソロなので特に勝鬨をあげることもなく、戦いは終えたのだった。

火山での経験は海月を主に精神的な面で強くしてます。

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