023 護衛依頼
翌朝、目覚めた俺は、イルカとエレナからフレンドメッセージが来ていたので、それを確認した。
内容は、生産組の護衛をしてくれというものだ。エレナからは驫木にも知らせてくれとある。
さてどうしたものか。正直なところおまえらは攻略組なんだから、おまえらでどうにかしろといった感じだ。
だけど今日はエレナにも用があるし、さて困ったものだ。
うーん、とりあえず話だけでも聞いておくか。
そう決めた俺は、一応驫木にもメッセージを送った後、宿の外に出て昨日アリスと出くわす前に買った風の調べというアイテムを使い、オーランに行った。風の調べは、一度行ったことのある街や村に一瞬で行けるアイテムだ。
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風の調べでオーランに来た俺は、神託所前の広場へと来ていた。
フレンドメッセージによるとここで待ってるらしい。
で、来てみると案の定イルカとエレナ、それと驫木もいた。こういうことには無頓着だと思っていたので、少し意外だ。
「よっ、来てやったぜ。」
「来たか。用件は分かってるよな?」
「もちろん。言っておくが、ただで引き受けるつもりはないぞ。」
「こっちも思ってないよ。」
イルカといつもの調子でやり取りをしてると、エレナが咳ばらいをしたので、本題に入る。
「で、今回の件についてだが、俺は報酬で500Gほどもらえればいい。」
「我もそんな感じでいいぞ。」
俺が条件を提示すると、驫木もそれに乗るようにそういう。
「おまえら二人とも金かよ。うわ、二人あわせて1000Gとは随分と腕利きの傭兵のようだな。」
「実際腕利きだからこうやって頼んでるんでしょ。攻略組に入るよりこの二人だけで戦った方がいいんじゃないかしら?」
「実際そうだから反論できないぜ……」
エレナの酷評にイルカがそう返す。おいおい、あまり過大評価しないでもらえるかな。
「で、報酬の方は払うのか?」
「ちょっと待ってくれ、リーダーに確認を取る。」
そういってイルカはステータスウィンドウを操作する。恐らくリーダーにフレンドメッセージを送ってるのだろう。
「それで引き受けてくれるんなら、払うそうだぜ。」
「そうか、ならばこちらも全力を尽くそう。」
イルカのその返答に、驫木がそう返す。俺もそれに同意すると、話は決まったようだ。
「期日は明日だ。それじゃあ、よろしく頼むぜ。」
イルカの言葉によりこの場は解散となった。っとちょっと待ってくれや。そういえばエレナにも用があるんだった。
「エレナ、ちょっといいか?」
「なに?告白でもするの?」
「したら付き合ってくれるのか?」
「ふふ、どうかしら。それはしてみないと分からないわね。」
「何だおまえら付き合うのか、リア充爆発しろ!」
俺がエレナに声をかけると、こんな感じで軽口を返される。というかイルカよ、リア充なんて言葉どこで覚えた。ほとんど死語だぞ。ってそうじゃなくて。
「そうじゃなくて、荒野の方で防具の強化に使えそうな素材があったから、頼めるか?」
「ああ、そういうことね。それならまずは素材を見せて」
エレナがそういったので、俺はエレナにダークウルフェンを初めとする荒野でドロップする各種の素材をエレナに見せた。
「うん、これならいい防具ができそうだわ。期待してて。」
エレナがそういったので素材と防具を渡し、受け取ってその場を去って行ったので、俺も風の調べでサイドルに戻る。さて、俺もできることをやるか。
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あのあと俺は、金が無いからいらない素材を店で売って、そのあと武器屋でベースチャクラムと砥石を一つずつ買った後、宿を取り、今は部屋にいる。
俺がこれからする作業は、所謂生産作業だ。さてと、では始めますか。
まずチャクラムの耐久度を砥石で回復して、そのあと作業に取り掛かる。といっても、最初に作るものの作業行程は非常に簡単だ。エッジリザードの爪とダークウルフェンの爪の根本に昨日道具屋で買った紐をくくり付けるだけだ。 出来たアイテムがこれだ。
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鈎縄
レア度:1 重量:1
攻撃力:13
制作者:海月
縄の先端に鈎爪をつけたもの。
敵を捕縛したり、高所に上ったりするのに用いることができる。
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これはダークウルフェンの方で作ったもので、エッジリザードで作ったものは攻撃力が15となっている。どうやらこの手のアイテムは、素材を変えても名前は変わらないが、性能は違って来るようだ。
そのあとも鈎縄をいくつか作った後、今日の本題に入ることにする。
まず携行炉に闇の魔力片を投入し、炎の色を黒いものにする。
次にベースチャクラムとエッジリザードの鱗を取り出し、携行炉に入れて溶かす。
それをやっとこで取り出し、ハンマーで形を整える。形は通常のチャクラムとは少し違い、ぎざぎざとしたものにする。
それを何回か繰り返し、完成である。
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ダークエッジチャクラム
レア度:3 重量:1
攻撃力:20
属性攻撃力
闇:5
闇の魔力を染み込ませたチャクラム。
攻撃の瞬間に闇の魔力が解放されるようになっている。
ぎざぎざとした殺傷能力の高い形をしている。
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属性攻撃の登場である。というか闇の魔力片があるのなら、炎の魔力片とか水の魔力片とかもありそうだな。
さて、これで今日やることは無くなったな。このあとはそうだな、このエリアにあるというもう一つの街に向かってみるか。防具はないが、まあ避ければどうにかなるだろ。
そう決めた俺は、サイドルの街を出るのだった。
ソロプレイヤーは傭兵のような扱いを受けやすいです。




