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016 三日間-2

申し訳ありません、更新が遅れてしまいました。

 イルカ達と別れた後、俺は森の中に入り、しばらく獲物を探し回り、そして5mほど前にいるフェイスツリーを先程見つけた。

 それとこれは余談だが、森の中での移動方法である忍者移動を前回の《軽業》スキルと《平行感覚》スキルに合わせて《無音歩行》スキルと《跳躍》スキルも使うと、前よりも更に楽に移動できるようになった。

 余談ついでにスキルで消費するSGについて説明しておくと、簡単にいうと、パッシブスキルは常に消費しつづけてアクティブスキルは使ってる間だけ消費する。

 パッシブスキルについては、常に消費する代わりに消費量は少なく、三つや四つ程度ならSGの自動回復の方が上だが、六つも七つもつけるとSGの消費量が回復量を上回ってしまい、悲惨なことになる。このゲームはつけられるスキルの数に制限が無いから、その辺のさじ加減は重要だ。

 アクティブスキルはパッシブスキルとは逆で、使うときのみ消費する代わりに消費量は大きい。大きいといっても二つくらいなら自動回復の方が上だ。

 今回は四つのアクティブスキルに加えて《敏捷強化》と《気配探知》の二つのパッシブスキルもあるため、消費量の方が大きいので、途中で少し休憩したりもした。《気配探知》は忍者クラスの固有スキルのため消費するのはPGだが、PGについてもSGと同様だ。ただし、SGより回復速度は遅い。


 フェイスツリーを見つけた俺は、早速あることを試すべく印をきり、スキル名を口にする。


 「《分身の術》」


 俺がスキル名を口にすると、ウルフラムとの戦いの時のように煙が出てその煙がおさまると、俺の横には分身がいた。ただし、今回はウルフラムの時とは違い二人だ。どうやらウルフラムとの戦いの時に《忍術》スキルのレベルがいつの間にか5になっていて、分身の数が二人に増えたようである。

 分身のうちの片方に待機するよう指示を出し、もう片方にフェイスツリーと戦うように指示を出す。

 フェイスツリーと戦う側に出した具体的な指示は、相手の攻撃を避けながら攻撃しろというものだ。

 フェイスツリーに接近した分身は、恐らく《格闘》スキルと《軽業》スキルと《踊り》スキルを併用してるであろう動きを見せ、時にはアクロバットに、時には踊るように戦う。というか、俺普段あんな戦い方してるのか。うーん、あの中に割り込むのは難しそうだな。

 そう思った俺は、今度は分身に《格闘》スキルのみで戦うように指示を出す。

 今度は普通の格闘家といった感じの動きで、共闘しやすそうである。

 そう思った俺は今度は分身とともにフェイスツリーと戦う。確かにちゃんと戦えてはいるが、普段より自分の動きが制限されて動きにくい。これはもっといろいろ試してみる必要があるな。

 そう思い次に分身にだす指示を考えるが、それを考えてる間にフェイスツリーを倒してしまった。うーむ、残念である。

 そのあと俺は分身に自分と同じ動きをするように指示を出し、次の獲物を探しに行く。



――――――――――――



 迫り来るフェイスツリーの枝を跳んで避ける。

 俺がそう避けると、もう一人の俺、つまり分身がフェイスツリーに攻撃を加える。

 フェイスツリーが分身に攻撃するので、分身はそれを避け、その隙に俺が攻撃する。



俺は今、一体のビックビーを分身に戦わせ、もう一体の分身とともにフェイスツリーと戦っている。

 あのあとも何度も戦いながら試行錯誤し、そしてたどり着いた答えは、非常に簡単なものだった。

 今、分身には俺の邪魔にならないように攻撃と回避をしろという指示を出している。

 この指示を出して見たところ見事にうまくいき、今では油断さえしなければ、その辺の雑魚なら三、四匹くらい同時に相手できるだろう。

 そう考えている間にフェイスツリーを倒し、もう一体の分身のほうもビックビーを倒したようである。

 今日はこの辺にして、オーランに戻るか。

 俺はそう思い、オーランに戻ろうとしたところで今の時間に気づく。

 いつの間にか日が暮れかけているのだ。 このゲームは無駄にリアルにできており、夕日が出す哀愁やある種の寂寥感なんかも見事に再現されている。


 「この時間帯じゃ、宿も取れなさそうだな。」


 俺は嘆息混じりにそういう。実際初日と同じで今日はどこも満室だろう。

 このままだとどうせ戻っても野宿である。それにオーランに戻るまでの道程も暗いと危険だ。

 ではどうするか、決まっている。森で野宿だ。餓えは確かノコギリシザーの足や味噌があったし、いざとなったらビックビーの蜜で凌げる。

 そう考えた俺は、寝床を探しはじめた。



――――――――――――



 日は完全に暮れ、辺りは闇に覆われ、不気味さを醸し出している。

 今俺がいる場所は、クレイジービーの石像の近くだ。

 このゲームには安全地帯のようなものはないが、ボスの石像の周辺はモンスターがよって来ず、ある意味安全地帯であると考えられる。ボスの石像に攻撃を加えなければ戦闘にはならないので、その辺は問題無い。

 さて、今日はもう疲れたし、寝ることにするか。

 そう思い、今日も今日とて妹といつものやり取りをした後、寝ることにした。

パッシブスキルは、強化なしだと四つ目までなら回復>消費になり、五つ目からは回復=消費となり、六つ目からは回復<消費となってしまう仕様です。

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