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012 防具強化

 あのあと宿に戻ると、そのあとは武器の修復をしたり飯を食ったり掲示板を見たり妹とメールでいつものやり取りをして夜まで時間を潰した。

 というか、本当に撮られてたんだ。しかも3時間も。忍者としてはかなりショックだ……

 あの時は《気配探知》スキルには何の反応もなかったんだがな。《索敵》スキルはプレイヤーには反応しないから役に立たないし。

 《気配探知》スキルに引っ掛からないから、相手は気配を消す類のスキルを持ってると考えるべきか。

 そういうスキルは確か、暗殺者や死神のクラスの固有スキルであったな。奴のクラスはそういう類のものだな。

 そんなことを考えていると、あっという間に夜になった。

 引き渡し場所を聞いていなかったからフレンドメッセージでエレナに確認したところ、神託所に来いとのことだから、今は神託所に向かっている。



――――――――――――



 神託所につくと、エレナはまだ来ていないようなので、所持品の確認作業をして時間を潰す。

 そうして暫くたつと、エレナが来た。


 「来たか。いいのはできたか?」


 「それはもちろん。といいたいところだけど、成果はあまり芳しくないね。とりあえず見てみて。」



 エレナはそういうと、俺が預けた防具をアイテムポーチから出して、こちらに差し出してきた。

 見た感じは籠手が増えてるという部分以外変化は見られない。だが触ってみると、忍者クラスで得られる装備の各所に固い板のような感触がする。恐らく服の裏側に取り付けたのだろう。

 篭手は、木で作られたシンプルなものだった。

 十分過ぎるほどだった。少なくとも悪い部分は見当たらない。


 「言い訳させて貰うとね、あなたの忍者装備と森の素材は相性が悪いのよ。」


 「いや、十分いい防具だ。何が悪いのかが分からない。」


 「それさ、防御力を重視した結果少し重量が増しちゃって、それに動きにくくなってるかもしれないのよ。」


 なるほど、そういうことか。


 「とりあえず着けてみていいか?」


 「もちろんよ。」


 エレナに許可をもらったので、ステータスウインドウを操作して防具を着ける。

 着けてみた感じは、確かに各所に違和感を感じる。しかし、動きにくいというほどではない。重量のほうも問題はない。


 「どう?動きにくいとか無い?」


 「特に問題はないぞ。で、お代はいくらだ?」


 「そう、なら良かった。お代はそうね、100Gくらいもらおうかしら。」


 エレナがそういったので、俺はエレナに100G払う。ちなみにオーランでの店売りの相場はだいたい70Gくらいだ。やはりプレイヤーメイドは高い。


 「100Gっと。確かに受け取ったわ。」


 よし、防具も受け取ったことだし、行くとするか。


 「貰うものも貰ったし、俺はそろそろ行かせてもらうよ。」


 「あなたこんな時間にどこに行くつもりなの?」


 俺が町の外に行こうとすると、エレナがそう聞いてきた。


 「ちょっと草原に行こうと思ってる。」


 「行くのはいいんだけど、何でこんな時間に?」


 何でってそりゃあもちろん……


 「忍者なら夜間戦闘とかも経験しとかないとな。」


 こういう理由である。

 俺がこう答えた瞬間、エレナが呆れたような顔をした気がするが、気にしないでおく。


 「じゃあな。次もまた頼むと思うから、その時はよろしくな。」


 「その時こそは満足のいくものを作って見せるわ。またね。」


 俺達は別れを告げ、俺は草原に、エレナは恐らく宿に向かって歩きだす。



――――――――――――



名前:海月

クラス:忍者

装備

武器:蜂戦輪×2 ベースチャクラム×2

頭:忍の頭巾(《隠蔽》スキルにプラス補正)

首:無し

胴:忍装束(フェイスツリーの素材使用)(《隠蔽》スキルにプラス補正)

腕:木の篭手

脚:忍の袴(フェイスツリーの素材使用)(《隠蔽》スキルにプラス補正)

指輪:無し

スキル構成

通常スキル

《格闘Level 6》《投擲Level 7》《掴みLevel 7》《平行感覚Level 6》《軽業Level 8》《踊りLevel 2》《無音歩行Level 4》《跳躍Level 3》《敏捷強化Level 4》《隠蔽Level 7》《索敵Level 7》

忍者スキル

《忍術Level 4》《忍具職人Level 3》《気配探知Level 4》

特殊スキル

《忍術Level 1》で《変わり身の術》

《忍術Level 3》で《分身の術》

攻撃力:15

防御力:13

残Skill Point:19

残金:153

最近自転車操業のような状態が続いていますが、何とか毎日更新を途切れさせないように頑張ります。

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