表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

銀月の島と緋月の村――異なる月がかかる二つの世界

月下の神殿――銀麗月と聖香華

作者:藍 游
「落ちこぼれ校」と揶揄される旧名門校〈蓮華〉。アラサーの〈蓮華〉教師サキは、頭を抱えた。同僚の遺志を継いで引き受けた古代文化同好会の顧問――これが厄介極まりない。メンバーは五人の十五歳。素直でない、言うことを聞かない、集団行動がとれない。ないないづくしのくせに、天才なのだ。おまけに強い異能まで持つ。記憶喪失の風子は古代文字マニア、アイリは失った左手足の義手義足を本物そっくりに作ってしまう天才科学者、識字障害ながら驚異的な記憶力をもつオロ(歌手ルルとして女装中)、余命数年とされる美少年シュウは万能型の大秀才。無表情のリクは癒やしの異能をもつようだ。
コントロール不能な十五歳集団は、天才音楽家九鬼彪吾の私邸〈櫻館〉で合宿生活を始める。上には上がいた。天月仙門の最高異能者銀麗月カイ、サキの祖母たる雲龍九孤族宗主ばあちゃん、そして、ラウ財団の筆頭秘書レオン(じつは聖香華)。合宿の目的はルナ大祭典の準備。真の目的は、古代ルナ神殿に刻まれた文様の解読と分析だ。手がかりは、〈櫻館〉のそばにある三つのパワースポット――〈蓮華〉の図書館、古代遺跡が眠る孤島の地下洞窟、だれも見向きしない小さな浜辺。
サキは、ばあちゃんの毒舌に耐えて、弟リトと〈無能弁護士〉イ・ジェシンをこき使いながら、十五歳集団を率いてあちこちに調査旅行に出かける。五人は勝手に謎解きの冒険に飛び込んでいく。バラバラの十五歳集団を繋ぐキーパーソンは、一番出来が悪い風子。溺愛するモフモフたち――柴犬モモと白ネコキキ――の風子ファーストを無視できず、アイリもオロも風子に従う。金も美貌も才能もあるシュウは、なぜか、無一文で美貌も才能もイマイチの風子に初恋中。
銀月と緋月が交わる一千年に一度の月蝕を機に、世界に暗雲が立ちこめる。リトは銀麗月カイとともに地下洞窟でタイムループに巻き込まれ、龍王国への秘密の入り口たる浜辺ではオロが龍に変身し、シュウの双子の兄リョウと三匹の小鬼たちが舞い踊る。古代ルナ神殿と三つのパワースポットの謎解きが進むにつれて、〈櫻館〉メンバーのそれぞれの秘密もまた明かされていく。それは、何千年もの歴史と二つの世界――銀月の島と緋月の村――を巻き込む壮大な物語。自らの異能を自覚し始めた十五歳集団に、闇の秘密結社が迫り来る。決戦の時が近づく。だが、真の敵の姿が明らかになったとき、サキたちは呆然と立ちすくんだ。 
最初へ 前へ 次へ 最後へ
エピソード 1 ~ 100 を表示中
第一章 青龍の鱗
Ⅰー1 双子の入れ替わり
2025/06/04 17:58
第二章 緋目の白虎
第三章 神秘の洞窟
第四章 香華族
第五章 初恋
Ⅴー2 雨の精
2025/06/11 17:39
第六章 月下のルナ大神殿
第七章 火の山の村
Ⅶー2 火の力
2025/06/14 09:27
第八章 名を失った少年
第九章 謎への手がかり
第十章 父の記憶
第十一章 澄み渡る月光
Ⅺー3 姉と弟
2025/06/17 13:10
第十二章 孤島の琵琶
Ⅻー1 拉致
2025/06/18 11:40
Ⅻー2 救出
2025/06/18 13:40
第十三章 天月の銀狼
第十四章 聖香華
ⅩⅣー5 衝撃
2025/06/20 21:07
第十五章 小さな墓
ⅩⅤー1 土塊
2025/06/21 11:36
ⅩⅤー3 傭兵
2025/06/21 18:23
ⅩⅤー4 絆
2025/06/21 19:23
第十六章 香華族の秘宝
ⅩⅥー3 真実
2025/06/22 10:55
第十七章 〈蓮華〉の秘密
第十八章 広がる不穏
第十九章 天月の闇
最初へ 前へ 次へ 最後へ
エピソード 1 ~ 100 を表示中
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ