表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

銀月の島と緋月の村――異なる月がかかる二つの世界

月下の神殿――銀麗月と聖香華

作者:藍 游
 天月仙門の至高者たる銀麗月カイは、雲龍九孤族のリトやサキとともに孤島のウル遺跡に出向く。孤島の地下には、神殿跡と地底湖があった。神殿跡に閉じ込められたサキたちを救うため、カイがリトとともに飛翔すると、そこでは時間がループしていた。透明な地底湖から子カメとともに顔を出したのは、龍族のオロ――カイとリトが手を取り合って戻ってきたさまを見て、カイに嫉妬を募らせる。一方、ルナ大祭典の責任者レオンは、〈はぐれ香華〉が住む〈忘れられた村〉に向かう。そこで出会った老女セイは、カトマール最高の薬師にして皇帝の元女官長。恋人彪吾を救うために命をかけたレオンは、生死のはざまで、封じられた過去の記憶を取り戻す。老女がひれ伏した――あなたさまこそ、待ち望まれたお方――聖香華でござりまする。
 一方、風子をリーダーに十五歳チームとモフモフたちは、カトマールのルナ大神殿遺跡に出向き、謎解き感覚で月下の神殿の秘密に迫る。異能のルーツは、古代ルナ神話に由来する〈月の一族〉――その一族は〈緋月の村〉を出た異能者集団。十五歳たちの一人一人の異能の背景が一つずつ明らかになる。オロは龍族の王子で時間を止めることができる。火の山の谷で生まれたアイリは火を使う。シュウとリョウはウル舎村の秘密のバイオセンタ―で生み出された古代ルナ皇子のクローンらしい。そして、リクは……。
 やがて、レオン、カイ、リトの出生の秘密が明らかになる。秘密の背後に横たわるのは、カトマール、シャンラ、天月を巻き込む権力闘争の深い闇。各国の分断を図るように強国バルジャが介入し、天明会は、ルナ大祭典開幕とともに公開されるルナ博物館で展示される予定の秘宝を狙っている。櫻館内部も揺れている。銀麗月と聖香華には初代以来の因縁があり、リトは初代銀麗月が排除した破壊の異能者弦月の血を引くようだ。リトが弦月としての力を自覚したとき、二つの世界を隔てる壁がきしみはじめる。〈緋月の村〉にいる二人の青年――過去を忘れる村で、二人は動かぬ月とせせらぎの中に愛する女人を見つめ続ける。天月草と月香草が異世界の壁を維持していると知ったカイは……。
 シュウとリョウの危機を救おうと、風子たちは龍族の王子オロとともに龍宮へ。カメ族の助けを借りてサンゴ礁をゆらゆら。だが、龍宮の女王は孫のオロに冷たい。火の力を使うアイリがオロに助力。十五歳チームは団結を強めていたが……。
最初へ 前へ 次へ 最後へ
エピソード 1 ~ 100 を表示中
第一章 青龍の鱗
Ⅰー1 双子の入れ替わり
2025/06/04 17:58
第二章 緋目の白虎
第三章 神秘の洞窟
第四章 香華族
第五章 初恋
Ⅴー2 雨の精
2025/06/11 17:39
第六章 月下のルナ大神殿
第七章 火の山の村
Ⅶー2 火の力
2025/06/14 09:27
第八章 名を失った少年
第九章 謎への手がかり
第十章 父の記憶
第十一章 澄み渡る月光
Ⅺー3 姉と弟
2025/06/17 13:10
第十二章 孤島の琵琶
Ⅻー1 拉致
2025/06/18 11:40
Ⅻー2 救出
2025/06/18 13:40
第十三章 天月の銀狼
第十四章 聖香華
ⅩⅣー5 衝撃
2025/06/20 21:07
第十五章 小さな墓
ⅩⅤー1 土塊
2025/06/21 11:36
ⅩⅤー3 傭兵
2025/06/21 18:23
ⅩⅤー4 絆
2025/06/21 19:23
第十六章 香華族の秘宝
ⅩⅥー3 真実
2025/06/22 10:55
第十七章 〈蓮華〉の秘密
第十八章 広がる不穏
第十九章 天月の闇
最初へ 前へ 次へ 最後へ
エピソード 1 ~ 100 を表示中
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ