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振られまくって、30代。僕が幸せな訳〜失恋クリニック〜  作者: 蘇 陶華


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7/8

興奮が止まらない。交感神経は、今晩も優位。

カウンセリングルーム。


診察室とは、別にある。


クリニックの奥。


リクライニングのソファーが、中央に置かれ、防犯カメラが幾つか、置いてある。


まぁ、密室での事故を防ぐ理由からだけど。


カウンセラーの医師が、女性のせいかもしれないなって、思った。


男好きのするタイプなんだろうな。


僕は、最初、一目見て、思った。


白衣の胸元から、覗くのは、黒いレースのタンクトップがこれでもかって位、


彼女の魅力を醸し出している。


髪は、ストレート。やや長い。


フレームの透ける目眼を掛けて、そんなに、色気がある顔には、見えない。


けど。


そのボディなんだろうな。


少し、きつめの制服が、動く度に、誘惑されている気になった。


待て待て。


こいつは、危険だ。


僕の本能が囁いた。


とんでもない魔物が控えているぞ。


真面目に見えていて、あのカメラで、僕の悪事をネタに揺するつもりだ。


これは、拷問だ。


僕は、カウンセリングなんて、望んでいない。


不眠症なのだ。


ちょいと、


睡眠導入剤を処方してもらえばいいのだ。


営業といっても、


車は、運転しないし、


夜にぐっすり眠れればいいのだ。


カウンセリングなんて、必要ない。


なのに、


僕は、今日のカウンセリングを予約されていた。


あの先生と一対一か。


緊張する。


ますます、夜は、眠れなくなった。


いつもより、多めにヘアーオイルをたっぷり塗って、念入りに髪を整えた。


仕舞い込んだスーツを引っ張り出した。


仕事着とは、違う、決めたい時に、着るスーツ。


ネクタイ。


どれもこれも、クローゼットに押し込んで、皺だらけだった。


やむおえず、普段着に変更。


あれこれ、出しているうちに、時間が迫ってきた。


まずい。


僕にとって、時間に遅れるなんて、気持ち悪い。


必ず、5分っ前には、着いていたい。


スーツも、普段着も、結局、選べず、仕事着になった。


今日こそ、薬をもらおう。


ぐっすり、眠りたい。


僕は、飼い犬のMimiを抱きしめた。


「行ってくる」


トイプードルのMimiは、僕が、バックを持つと、諦めて、部屋の奥に行った。


時間は、守る。


人を待たせるのは、好きじゃない。


だけど、自分を待たせる奴は、好きじゃない。


僕が、待ってて、5分ぐらいで、相手と合流するのが、一番いい。


なのに。


クリニック。


この日。


予約したのに、


僕の目つきが変わるほど、待たされた。


あの女医。


そんなに、忙しい?


嫌味の様に、防犯カメラを睨みつけたら、ドアが開いた。


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