絶対、イケてる?思い込み。錯乱女に、好かれて。
クリニックは、予約制。
受付は、2人。
うち、1人は、妙齢。
うちって、一応、独身スタッフが、条件なの。
勤務時間が長いのもあるけど。
今どき、差別って話になるけど。
自然と既婚者は、辞めて行くのよね。
私は、一応。独身。
一瞬、既婚の時もあったけど、
すぐ、独身になりました。
まぁ、その話は、後で。
鷺宮君。
まぁ、いい子なんだけどね。
周りにいませんか?
いい子なんだけどね。
真面目なんだけどねって。
最後が、「・・・なんだけどね」
って、終わる人。
結局、それだけなのよ。
鷺宮君。
よりによって、
巻き込まれた事件があって。
笑。
・・・ては、いけない。
個人情報だからね。
うちって、一応、精神科もやっている訳で。
てか。
それがメインなんだけど。
20代の患者さんがいたの。
櫻井 静香。
私達は、錯乱の櫻井って、読んでだんだけど。
ちょっと、厄介な被害妄想の女性だったの。
で。
困った性癖の持ち主で。
寂しがり屋。
居るのよ。
男性と一緒にいたがる女の子って。
よりによって、
その毒牙に、鷺宮君が、かかってしまったの。
そもそも、うちの受付の、予約ミスなんだけど。
彼女の診察予約に彼が来てしまったの。
診察室は、サロン調にしてあって、
他の人と、鉢合わせにならない様に、なっていたんだけど。
鷺宮君。
時間ぴったりに来たの。
錯乱静香は、やや遅れ気味。
受付で、止めたんだけど、
「この時間の予約なんで」
彼。
強引に入ってきた。
「あの、時間なんで」
「少し、待ってくれない?こちらの手違いで、ダブルブッキングしたみたい」
止めたんだけど。
「予約変更の連絡はないんで」
怯まず、部屋に入ってきた。
カウンセリング中の錯乱静香。
彼女、幼少時に、父親からの虐待を受けていたの。
それが、原因で、不安定な状態。
男性恐怖症の時もあれば、必要な時もある。
うん。
彼と鉢合わせしたの。
鷺宮君。
見た目は、そこそこいい。
くそ真面目な性格以外は。
そう、コンタクトにすれば、尚、いいんだけど。
彼女は、彼を見るなり、
悲鳴を上げたの。
びっくりしたわ。
慌てて、注射する羽目になったけど。
それでも、彼は、診察室に居座ったの。
約束だからって。
彼女が、落ち着いた頃も、彼のカンセリングが、続いた者だから、
更に廊下で、鉢合わせになったんだわ。
「すいません。驚かせてしまって」
「いえ・・・」
薬で、落ち着いていたんだろうな。
錯乱静香は、鷺宮をロックオンしてしまったのね。
まずい、女に捕まったのよ。
真面目だから、
泥沼には、ならなかったけど。
結構、深刻だったみたい。
あ・・・。
噂をしたら、彼。
来たみたいね。
もう、薬は、必要ないんだけどね。




