7.神の力
こんなの強制も同然じゃない…何が私の意向を無視しないよ…肯定の選択肢しか残さなかった癖に意向も何もないわ
あぁ、これからどうなってしまうのだろう…
一人で異世界を救う?神の力に耐えられる魂を持っているから大丈夫だとか簡単に言わないで欲しいわ…
その力についてもよく分からないのに…せめて私と一緒に異世界に行ってくれる仲間がいたら、まだ安心できたのに…
異界の番人が何か言っているがそれを無視して悶々と考えていると。
「さっそく神の力を与えよう!!」
そう異界の番人が言ってきて指を鳴らした途端、白色、青色、黄色の3つの謎の宝玉を出してきた。
いやいやいや、さすがに早すぎるしその力の説明はないの!!さっきまであんなに丁寧に説明してくれていたのに!?
「ちょ、ちょっと待ってください!いきなり説明もなく力を付与するんですか!?そんな怖いものいきなり渡してこないでください」
慌てて止める私に対して異界の番人は残念そうにしながらも素直に力の付与を止めてくれた。
「仕方ないなぁ〜じゃあこの3つの力について教えるよ!」
☆
まず伝えなきゃいけないことがあるんだけど、この3つの力は最大の力ではないんだ…残念なことにね…
魔王から逃れるために1柱の神に戦うためのスキルをひとつに集めてしまったんだ。
残されたのは結界を作るために必要なスキルと生産スキルだけだけど、君の世界のアイデアを合わせたらかなり化けるスキルだと思うから安心してくれ!
それじゃあさっそく、1つ目はこの白い宝玉だ!これは創造の神の力が入っている!スキルは武器・武具製作と創造魔法だ!
…強いと思った?これがなかなかに難しい魔法でね…
あちらの世界では魔法は基本無詠唱でゲームのコマンド入力以上に複雑なんだ。
もしミスってもイメージ次第では発動できるが基本は自爆してしまう。
さらにコマンド入力が正しくできてもイメージが乱雑だと今度は暴発するか魔法の威力が半減するんだ…
コマンドで魔法のイメージをしやすくするとは言っても魔法の威力の調整や魔法を打つ場所のコントロールはコマンド登録できないからね。
異世界にある魔法のコマンドの種類は天井知らずでこれを覚えるのは至難の技…
そもそも、天使達も全てを覚えているわけではなく、自分の得意分野の魔法を使いやすいコマンドに登録して、魔法を使用している。
まぁ、そもそもコマンドは魔法のイメージを整理し、簡単に発動しやすくするための装置に過ぎない。
だから、コマンドについてはまず一旦置いといて異世界に行ったら魔法の種類について勉強するといいよ!現存する魔法が被ったら創造魔法は発動しないからね!その後にコマンドの種類ついて勉強するといい!
そして、君が創造して作ったオリジナルの魔法で魔王を倒してくれ!
ちなみに詠唱する魔法もあるが敵にどのような魔法が発動するかバレてしまうから推奨されていない
まぁ、ブラフで叫んで別の魔法を放っている者もいるし初めて聞く詠唱だったら敵を怯ませることもできるかもね
あと、この創造魔法はあちらの世界では生産スキル扱いだ
創造魔法は言い方を変えるとオリジナル魔法創作スキルだからね
戦闘中に使おうとすると既存の魔法と似通った物や、イメージが乱雑だったりすると高確率で、暴発や自爆をしてしまうから気をつけて。
まぁ、イメージ次第では上手く発動できるかもしれないけど、戦闘中のスピード感で新たな魔法の創造と発動は至難の業だし、自殺行為とも言えるから戦う前の事前準備はしっかりねぇ〜
で、武器、武具製作なのだが…こちらも名前の通り生産スキルだよ!この宝玉の中に武器・武具を作る必要な素材は記録されているし、あちらの世界でも素材についての本は沢山保存されているから安心して
そしてこのスキルも当たり前だが、オリジナル武器・武具を作れる!!素材は色んな種類があって組み合わせとイメージ次第で強い武器・武具が作れるから色々沢山試して欲しい!
で、次の神の力を説明するね〜
次はこの青色の宝玉!知識の神の力だ!
この宝玉の中にはパッシブスキルと付与魔法が入っている
まずはパッシブスキルだが、こちらは誰かに譲渡できるスキルじゃない…だから、君も一緒に戦う天使達に譲渡できないから死ぬ気で仲間を守るようにね
この中に入っているパッシブスキルは自己蘇生、感知、鑑定、回復、この5つ
君自身を守るスキルだ
きっと知識の神はこのスキルを1人で魔王と戦う神に譲渡したかっただろうね…まぁ、譲渡不可だったからこそ君にこの強すぎるスキルを渡すことができたんだけどね
ん?驚いた顔をしているね…まぁ、そうだろうね自己蘇生がある神が何故仲間を置いてここに来たのか疑問に思ったんだろう?
それは知識の神に付与魔法があったからだよ
結界を強化するためには知識の神の力が必要だったんだ
付与魔法は時間制限のある強化や弱化と違って結界に制限なく新たな効果をつけることが出来る。
攻撃したら反射ダメージを負うとか対象を覆ったら景色に同化するとか
そのような結界が天界には貼られている
ただし、付与魔法は武器・武具などにしか使うことができず、人や動物など生きている者には使えないから注意してくれ
あぁ、そうだ言うのを忘れそうになった
肉体も残さないほどの攻撃に当たってしまった場合パッシブスキルが発動せず自己蘇生ができなくなってしまうから気をつけるように
そして最後は黄色の宝玉、魔法の神の力だ
魔法の神は殆どの魔法関連のスキルは残した神に譲渡してしまったが唯一天界に結界を貼るための魔法を残していた
それが聖魔法これが結構万能な魔法でね結界、浄化、癒しなどなどサポートに特化した魔法なんだ
もちろん地上を覆っている闇にも効く
最後の説明が1番簡素だったと思うがきっと君が1番使う魔法はこれだから沢山練習するように
あっちの世界に行って1番最初にやることが結界の修復だからね
あぁ、それと神しか使えないこの魔法たちの使用方法はしっかり宝珠に記憶されているからそこは安心してくれ!
これでこの神の力についての説明は終わりだけどもうそろそろこの力を君に付与してもいいかな?




