№5 待ち受ける最初の騎士パロミデス
アリエルVSパロミデス。
闇の宮殿内は静まり返っていた。
「誰もいないのか」
アーサーは思わず呟く。
すると高笑いが闇の中を反響する。
「ははははははっ!アーサー様そんな訳はないでしょう」
闇の中より現れたのはパロミデスだった。
「・・・パロミデス」
「真の王バーン様の命により、反逆者の皆さまのお命を頂戴します。この第一宮守護者のパロミデスの手により」
パロミデスは自らの武器鉤爪を身構え交戦体制へと入る。
「・・・・・・」
「私が行くわ」
アリエルが進み出る。
「アリエル」
思わず、右肩を掴むアーサーに彼女は微笑みを見せる。
「バーン様・・・いえ、お父様との戦いまで、体力をとっておいて」
アリエルはそう言うと、彼の置く手に、自分の手を重ね、ゆっくりと歩きだす。
「アリエル」
ケイの言葉かけに、彼女は頷いて見せた。
「さぁ、はじめましょうパロミデスさん」
アリエルはパロミデスと対峙すると、ミドルソードを鞘から抜き身構えた。
「姫様・・・円卓の騎士である私にあなたが勝てるとでも?」
パロミデスは、余裕の笑みをみせる。
「私はあなた達の騎士長アーサーの一番弟子よ!」
「我が王はバーン様のみ!」
「アナタの目、私が覚まさせてあげる」
対峙する2人は互いの間合いをうかがう。
先に動いたのはパロミデス。
「お戯れも・・・たいがいに・・・セイっ!」
闇騎士はアリエルへと飛びかかり、鉤爪を振り下ろす。
「シャイニング・トルネードっ!」
彼女の放った剣圧が竜巻となり、パロミデスを飲み込み宙へと巻き上げる。
「ぐぬう・・・しかしっ」
パロミデスは身を固め、竜巻に抗う。
「甘いっ!」
竜巻から抜け、闇騎士は闇爪がアリエルへと襲いかかる。
「ブラック・ブラック・ファングっ!」
「くっ!」
眼前に迫る高速の鉄爪を、彼女は寸前のところでミドルソードで防いだ。
鍔迫り合いとなる。
「ふふふ、どうしました。姫、力勝負ではこちらに分がありますぞ」
剣が押し込まれ鉤爪の先が、アリエル美しい瞳に触れようとする。
「アリエル!」
アーサーは思わず助太刀に入ろうとする。
「・・・大丈夫だ」
ケイは手を広げ、弟を制す。
「しかし!」
「彼女・・・アリエルを信じろ」
「これで終わりです姫」
パロミデスは反り返るアリエルにとどめの突きを入れようと、さらに力を込める。
アリエルの瞳は雲っていない勝利を信じている。
刹那、石床から樹木が生えパロミデスの身体をがんじがらめにする。
「なっ!」
「神域エルフの森の種、樹海を蒔いていました・・・」
「樹海の種だとう・・・こしゃくな!」
「パロミデスさん、ここは通させてもらいます。シャイニング・ソードっ!」
アリエルは剣を一閃した。
光輝く剣圧が、闇の騎士を貫く。
「・・・ぐぬう」
闇騎士パロミデスはその場に崩れ落ちた。
一の宮突破。




