№6 闇騎士ボールス戦に助っ人現る
二丁拳銃の使い手対ヲタ芸。
「よしっ!」
パロミデスを撃破したアリエルは2人へ振り返りVサインを見せる。
「次の宮へ」
3人は最初の宮を抜けた。
闇の宮では、一人の円卓の騎士が、しなってジョジョ立ちしていた。
「・・・ボールス」
「ようこそ、第2の宮へ、アーサー様」
不敵に笑う闇騎士。
「ちょっと待った!」
そこへ駆け寄る一つの影、アーサー達の頭上を軽々と飛び越えると、空中で二回転半し、ボールスの眼前に立つ。
「あなたは!」
「呼ばれて、飛び出てローリアン只今、参上っ!」
「呼んでないけど」
アーサーは(呼んだ?)と確認の為アリエルを見るが、彼女は首を振った。
「あ、いえ、いけずう・・・じゃなくて、エルフ萌狩隊隊長ローリアン助太刀に参った!」
「貴様・・・ローリアン!」
「ボールス卿久しいですな」
ボールスは激しい怒りの瞳を見せ、ローリアンを睨みつける。
「姫様、アーサー様、ケイ殿、先に行かれよ」
ローリアンは毅然と言う。
「ローリアン殿、お言葉は嬉しいが・・・」
「そうよ」
アーサーとアリエルは不安気に言った。
「心配には及びません。今は先へ行くのです。バーン・・・ひいてはこの世界の為に」
「・・・・・・」
「行くのだ!」
ローリアンは一喝する。
3人はその言葉に弾かれたように踵を返し、次の宮へと走る。
「ご無事で」ケイ。
「頼んだ」アーサー。
「無理はしないで」アリエル。
ローリアンは右の手の平を広げ、左胸にあてると深く一礼をした。
「さあ、はじめましょう」
ローリアンは両手にサイリウム十手を持ち構える。
「あの死合い(拙作での話)、脆弱なエルフの騎士に引き分けという屈辱を受け、私はいつか雪辱を晴らしたいと願っていた」
「それは・・・どうも」
「萌狩隊隊長ローリアンよ。貴様はここで我が二丁拳銃の銃弾でハチの巣にされ、息絶えるのだ」
「果たして、出来ましょうか」
「何だと?」
「私はかつてあの時のローリアンではありませんぞ!」
「それはこちらとて同じこと、だと思わぬか」
互いに不敵な笑みを浮かべる。
「では」ローリアン。
「戦うのみ」ボールス。
ボールスは、目にもとまらぬ速さで、拳銃をクロスして引き金を引く。
「ダーク・グランド・クルス!」
無数の闇の銃弾がローリアン目掛け、正確無比に放たれる。
「はあああっ!円舞桜華天翔っ!」
ヲタ芸よろしくローリアンの激しい円舞により、発光するサイリウムがことごとく、闇騎士の銃弾を弾いた。
「№1タイガっ!」
すべての攻撃を払いのけたローリアンはドヤポーズを決める。
「おもしろい。貴様の言ったことまんざらでもないようだな」
「お褒めに預かり、嬉しいです」
「ふざけろっ!ダーク・グランド・クルス連弾!」
ボールスは天井に目がけ、鳴りやまぬ銃弾の雨を降らす。
計算され尽くした銃弾の軌道は、壁にめり込むこともなく弾かれ、予想だにしない方向からローリアンへと襲いかかる。
エルフの騎士は天井目掛け飛びあがった。
しかし銃弾は寸分の狂いもなく、彼へと。
「ヲタレベルE発動!」
ローリアンの瞳が朱色へと染まる。
「これぞヲタを極めし領域・・・早く終わらせないと、まもなく推しアニメがはじまりますので・・・そんな焦りと希望が成せる業っ!」
金色のオーラを纏い、銃弾は彼に行きつく事は出来ず、手前で失速し落ちる。
反転、天井の壁を足で蹴り上げ、ボールスへと直降する。
「奥義!神威っ!」
ローリアンは最大奥義を眼下のボールスに見舞う。
撃震。
「ぐはっ!」
「成敗っ!」
エルフの騎士は闇騎士ボールスを倒した。
「ボールス様・・・あなたは強かった・・・だが、私もまた強かった・・・行かねば」
ローリアンは3人を追い駆けだそうとする。
背を向けた、そこに油断があった。
瀕死の状態で、ボールスは最後の銃弾をローリアンに向け撃つ。
彼の右足を貫いた。
「・・・シビレ弾だ・・・動けまいて」
ボールスはニヤリと笑い、気を失った。
「・・・またしても痛み分けですか・・・」
苦い笑いを浮かべ、ローリアンはその場に膝まづいた。
戦いは続く。




