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魔女が真龍に仕掛けた我儘戦争(仮です。迷走中です。少し変えるかもです)  作者: 漆本李彩(しつもと りあ)
第二章 冒険者学校は才女だらけ?!
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第127話 やはり、バックが欲しいですね

 この世界の暦で1月は、4週間ある。

 第1週から第3週までは、土、火、水、樹、風、金の6日で週休1日だ。第4週だけ金の日の後に、第1癒しの日、第2癒しの日という休みがあって週休3日となっている。なので1ヶ月は26日しかない。


 そして1年は12ヶ月ある。

 基本的には毎月の日数が変わる事は無いが、第5週目がある。しかも追加された、この1週間は6日間休日だ。いわゆる年末休みである。


 その年末の6連休に6日連続で行われるのが、年越し祭りだ。4種類あってユウツオでは毎年違うので、1つの祭りは4年に1度しかない。つまりオリンピック並の大イベントである。

 今年の祭りは龍滅祭。人族にあだなすドラゴンや龍人、ついでに怪人を冒険者がやっつけて、そこから得られる素材に感謝するという内容。


 大イベントのひと月前になって、ユウツオの街では準備にかかる人達でいつもより活気に溢れている。また、冬が暖かい為、帝都から来た貴族達。シン大帝国の祭りを見ようと他国から来た観光客などもいて、街全体が騒がしくなっている。


 そして、ここにも大イベントに向けて何やら計画を考える奴が1人……


「ここはクランハウス行きで決定ですね。贈り物は何にしましょうか」


 本人はいらないだろうが、俺の為にカレンダーを買ってきて、壁に貼り付けて、俺の予定を勝手に決めているようだ。


 何故、休日にコイツが部屋にいるかというと。御主人様の所へ行くのは風の日の昼過ぎから雷の日の夕方まで。つまり月末の癒しの日は俺の所にいるらしい。

 本日、発覚した。年末休みも一緒に過ごせるみたいだ。


 ぶっちゃけると、11月の休日は、ほとんど御主人様の所へと行ってるので、少し寂しかったではある。年末も1人じゃないのは嬉しい。まぁ、我儘亭に居れば1人では無いのだが。


「シャン・レン=ワン家の方々も年末にユウツオに来ますね。シャン・ギ=オウ家の情報も入っています。後は……」


 ベッドに座ってる俺から、ちょうど良い位置にエロいお尻があって、話が頭に入ってこない。

 わざとやってんのか? こっち向いて話をすればイイのに、わざわざ壁のカレンダーに何か書き込みながら、ベッド側にケツを突き出したポーズをしている。


 まぁ、こっち向かれても、ちょっと困る。


 今日は何故か、膝までの丈にノースリーブの水色のチャイナドレスに、黒い半袖の胸下までしか丈がないジャケットを着ている。そう、受付嬢の制服だ。

 朝起きたら、この格好をしていた。本人曰く、ルーファン氏から夏服を借りたらしい。ルーファン氏の方が少し小柄なので、コイツが着るとピチピチでムチムチに仕上がってしまってる。


 服が破けてしまわないか、ちょっと心配だが、それを超えるインパクトが凄い。


 今日のノアはエロい。


「やはり、バックが欲しいですね」


 バックから欲しいだと?!


「マスター? さっきから話を聞いてますか?」

「き、聞いてるぞ!」

「バックって、どう思います?」

「えっ? ちょ、ちょっと早くないか?」


 いきなりすぎだろ! 俺はDTだぞ! まずはキスから。いや、デートからだろ!


 そもそもデートってなんだ? 定義は?


 俺の認識では、男女2人組でプランを立てて、買い物に行ったり、遊びに行ったりする事だと思うが……


 もしかして、俺、すでにノアとデート済みか?


 なら、アリなのか?


「今、必要だと思うのですが」

「そ、そうか」

「私は欲しいのです」


 ノアが、そこまで言うなら、俺も男だ。応えてようじゃないか!


 ベッドから立ち上がって、ノアの背後に近づく。そして両手を伸ばして、綺麗なお尻に触れた。その瞬間、両手首を掴まれた!


「何してるんですか!」


 ノアは背中とお尻を俺に向けたまま、顔だけ180度回して、睨んできた。


 どこがバックか、分からなくなってしまった。


「この手は、なんですか?」

「い、いや、その。ノアが、バックから欲しいって言うから!」

「バック? 何を都合の良い勘違いをしてるんですか! 後ろ盾の事です」

「あぁ! 後ろ盾ね! そのバックね!」

「まったく、もう。急に欲情しちゃって。もう限界ですか? 私との生活は、性活になってしまうんですか? いちおう、どうしようも無い時の為に、私は女性型として作られてますが。せめて、クエストを半分ぐらいはクリアしてからに、して欲しいですね」


 えっ! 半分クリアしたらアリなのかよっ?!


 いや、コイツは、からかってるだけだ。実際に半分クリアして手を出したら、すっごく罵倒されるに違いない!


「というか! ノアこそ、なんで急に変な格好してるんだよ! 困るじゃないか!」


 無駄に驚いた表情を作ったノアは、俺の手を離して、頭はそのままに身体を180度回転させて俺を見た。そして、腰に手を当てて身体をくねらせてポーズをとる。


「そそられましたか?」

「なんなんだよ!」

「マスターが、好きな服を着てよいと言うので、なんなく。元気になるかなぁ? と思いまして」

「俺は元気だよ」


 下半身が元気になりそうだよ!


「先週から壁にウンコの被り物を9個もつけて、先輩達から笑い者にされてしまってたので、私が華になってあげようと思ったのです」

「そうかよ。俺は気に入ってるよ! 見た目は、まだしも。コレを壁に貼り付ける事になった経緯には満足してるよ」

「そうでしたか。それは失礼しました」


 まっ。ノアなりに俺を元気付けようとしたんだろう。いつもの制服とは違う、エロ可愛いノアを見れたし。感謝だな。


「それで、なんだっけ?」

「後ろ盾かあると便利ですね。って話です。今、私はトクトミノオダノ家の配下ですので、声をかけられても御主人様の名を出せば、大抵の輩は黙ってしまいます」

「後ろ盾って、言ってもどうするだ? そんな簡単に得られるもんじゃないだ?」

「そうですね。それに、縛られすぎるのも良くないです。なので、マスターは御主人様と本気で結婚する気はありませんか?」

「な、な、何言ってんだよ! 無理だろ! ワナン国の偉い人だぞ? 美人だし強いし頭も良いし、釣り合わなすぎるだろ!」

「うーん。良いと思うのですが」


 なんだその政略結婚は! それにヒトラ様はノアを手に入れたんだから、俺に価値は無いだろう。むしろ俺がお願いして配下してもらうしかない。

 けど、それは、出来ないな。シェンユとの約束もあるし、領主様を裏切りたくない。


「では、ダリア様はどうでしょうか?」

「いや、どう? って何よ! なんでダリアさんが出てくるのよ!」

「シン大帝国の4大貴族の血筋ですから、それから美人で性格も良くて、柔軟な考えができる方でしょう?」

「でしょう? じゃないでしょ! ダリアさんが素晴らしい女性なのは分かってる。なんで、それで俺と結婚する事になるわけ?」

「結婚とは、まだ、言ってませんよ?」

「うるさいわい! ダリアさんの家の力を狙うなら、そういう事なんだろ?」


 あっ。そういえば!


「それに、ダリアさんには婚約者がいるぞ」

「えっ? それは本当ですか? 私の知らない情報ですね。まさか、マスターから教えてもらう事になるなんて……」

「帝都テンルウで会った。ダリアさんのお兄さんと、奴隷牛獣人にも会ったな」

「う〜ん。それは、本当ですか?」

「なんで、疑ってんだよ」

「ダリアさんに確認とってきて、もらえませんか?」


 なんで、そんなに疑ってるんだ? ノアが知らない事を、俺が知ってたのが、そんなに悔しかったのか?


「もし、フリーなら、狙えるじゃないですか。アナガリス様もマスターを気に入ってるようでしたし」

「なんでそうなるの? フリーでも狙えないでしょ! 俺30歳よ?」


 全然わからん! なんで、コイツは俺が若い女の子と結婚できると思ってるんだ?


「そしたら、あとはシェンユさんに頼むしかないですね~」

「次は男かよっ!」


 疲れた。今日のノアは、なんか疲れる。


 3歩ほど下がって、そのままベッドにバックでダイブした。向かいの壁にある机が見えて、その上に謎のウンコアートが見える。


 常に向上心を維持するのは大変だ。俺は普段は、目標に向かって走り続ける事ができるヤツだと思う。

 けど、ふとした時に、休みたくなるんだよな。飽きっぽいのか? そうでは無いと思ってるけど。根性が足りないのかな?


 しかし、諦める事はしない。この中途半端な感じが、この歳になってまで、夢と現実の狭間で苦悩してて、ちゃんとした人生を歩めてない理由だろうな。


 ノアは全力で俺をサポートしてくれて、やる事は突飛ない事が多いが、俺の為になる事だ。今の話も、2年後か、3年後か、俺が活動してうえで強力なスポンサーが必要だと判断してるんだろうな。


 気づいたらノアが隣で寝ていた。


 今日は挑発的な雰囲気があるので、こういう事はやめて欲しい。


「すみません。ちょっと疲れてましたか? ですが、私がマスターと休日を共に過ごせるのは、月末のみとなってます。次は、もう龍滅祭が始まってしまいますので」

「分かったよ。聞くだけだぞ? ダリアさんの結婚相手について聞くだけ。今は、それだけで勘弁してくれ」

「分かりました」


 今日は、休憩の日にしよう。ゴロゴロして、昼寝して、後でエクスィでもやろうかな。そしたら明日から、また頑張ろう。


「ノア」

「何でしょうか?」

「ちょっとだけ、抱き枕にしてもいいか? それ以上の事は絶対にしないから」

「今日のマスターは変ですね。私が休日に一緒にいるから、甘えたくなったんですか?」

「そうかもしれない」


 ノアは得意のヤレヤレな顔をした。


「いいですよ」

「ありがとう」


 俺はノアを抱きしめて、昼寝する事にした。

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