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鈴が貴行の隣に座っている事に京子は少し機嫌を損ねたが真剣に話は聞いている。
「じゃあその法力、をこの女にあげる為に一緒に暮らしてるの?」
「そう、家事とかはそのお返しとしてやって貰う事にしたんだよ」
鈴は貴行の言葉に頷く。
「ふーん……」
顎に手を当てて鈴と貴行とを見比べる。
「じゃあやましい事は本当に何も無いの?」
「ないよ」
少しの沈黙の後、京子が言う。
「それにしても、それ、コスプレかと思った、貴行の趣味なのかなって」
鈴の耳を見つめる。
京子は事情を飲み込めたが納得はできないで居た。
若く美しく、そして胸が大きい女と貴行が同居。
それを許す事は精神衛生上かなり難しかった。
「わかった」
決心したとばかりに声を出す。
「わかってくれた?」
貴行は息をついて安心する。
鈴は二人のやり取りを静かに聞いていた。
「私、ここの隣の部屋に住むから」
「え?」
予想外の言葉だった。
「貴行が変な事しないように見張るのよ」
貴行は言葉が出ない。
「やましい事が何も無いなら別に問題ないはずでしょ?」
「……わかったよ……」
決めれば早い京子は立ち上がった。
「帰るの?」
「うん、今日はね、引越しの準備するから」
「あ、うん……」
「じゃあ、また、たぶん4日後には隣に来るから、またね」
慌しく靴を履き、ドアを開けて帰って行った。
「ご主人様」
声を掛けて貴行へと寄り添う。
「まぁ、なんとかなるよね」
「そうですよ」
鈴は貴行を肯定した。




