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Notre histoireシリーズ  作者: おしるこ


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15/17

Le chemin continue.3

【優弥の自宅】


『どうぞー散らかってるけど…』


…優弥さんの匂いがする…落ち着くー


『美咲?どうした?』

「あ、ごめんなさい 男性のお部屋にお邪魔するのは初めてで…」

『え!そうなの!?』

「はい…」

『そっかーてきとーに座って?今何か…コーヒーでいいかな?淹れるから』

「あ、お構いなく…」

『お湯沸かしてるうちに着替えちゃお 待ってて』

「はい…」


はぁ…優弥さんのお部屋…

散らかっていると言っていたけれど、全然そんなことなくて…

界人の部屋とはえらい違いだわ…


あ…そういえば勝手に持ってきてしまったけど…

迷惑になるかな…まだ早いかな…


『美咲?』

「わっ!優弥さ……ん」

はぅー私服です!ジーンズ…似合う…


『どうしたの?』

「あ、いえ…なんでもありません」

『あれ、そういえばー荷物何か持ってきたの?』

「あ…あの…」

『うん?』

「お泊りセット…持ってきちゃいました…えへへ」

『…え』

「あ!…ご迷惑…でしたか…?」

『や!そんなことはないんだ びっくりしただけ

でも…ご両親に聞いてからにしようね』

「はい!…よかったぁ…」

『あ、そういえば お父さんは常務なのは聞いてたけど、お母さんと界人くんも本社にいらっしゃるんだね?』

「えぇ、ママは人事課に、界人は営業部にいるんです 人事課と営業部にパパの同期の方がいらっしゃるからー」

『そうなんだ すごいよねぇ 美咲の親戚も創業家ではなくて たたき上げだもんね』

「そうですね おじさま…社長もおばさまも、仕事が好きな方たちなので」

『凛さんね』

「この間から気になってたんですけれど…名前で呼び合う仲なんですね?」

『あ、そう呼べって言われてるものだから』

「もう…気に入るとすぐそうやって…」

『ふっ…俺にヤキモチ妬かないでくれよ?』

「…おばさまに、ですけど…」

『ん?』

「なんでもありません…」


それからコーヒーをいただいて、結局2時間くらい話し込んで…


『あ、そろそろ昼だなーどうしようか 何か買ってくる?』

「んー…」


冷蔵庫はあまり大きくない…

「優弥さん、スーパーに行きましょう!」

『あ、はいっ』


「わぁっ!商店街があるんですね…!」

『初めて? あ、そうだよな あの辺りにはなさそうだ…』

「はい!憧れだったんです…!行きましょう!」


【優弥point of view】


目がキラキラしている…

お嬢様なのに、商店街が憧れなのか…


まぁ、確かにご実家は家は大きいけど、庶民的というか ブランドがゴロゴロ置いてある…みたいな感じではなかったもんな…


八百屋、肉屋、魚屋を回ったお嬢さまは

満足気にマイバッグを3つも持っていた

『あ!俺が運ぶから!』

「すみません…買い込みすぎてしまいました…」

『っていうか、お金も払ってないし 後で払うからね』

「いいえ!このくらいさせてください!さ!帰りましょう」


買い物に1時間かからなかったぞ…自前のマイバッグも持ってて、しっかりしてるんだなぁ…料理もできそうな…随分家庭的なんだな…


「お疲れさまでした 荷物重かったでしょう?」

『大丈夫だよ!』

「じゃあ、今からお昼と夜ご飯の支度をしてしまいますから!優弥さんは座っててください」

『えぇ!?そんな、俺やるから…』

「いいえ!憧れ…なんです やらせてください」


可愛い…

『ありがとう じゃあ…お願いします』

「はい!」


すごい手際が良い…これ、付け焼き刃じゃできないレベルだぞ…

美咲はパパーっとカルボナーラ、サラダと

夕飯用の鍋の支度、何品かの料理の下拵えをして

冷凍していた


『うまそう…いただきますっ!』

「はい、召し上がれ♪」

『……』

「あ…お口に合いませんか…?」

『うまいっ!おいしいよ!わぁ…すごいな』

「よかった…」

『ドレッシングも手作りなの?』

「はい!私が好きなものです」

『おいしいなぁ 野菜サラダ、そんなに食べてこなかったけど、これならもっといける!』

「ふふ おかわりありますからね!」

『ありがとうー!』


ふーっおいしかったなぁ

片付けは俺が担当して、美咲には休んでてもらった

と言っても料理中に片付けもやってたみたいで

食べ終わった食器しかなかったんだけど…


『美咲、ごちそうさま!

こんなにおいしい料理作れるならすぐにでもお嫁さんになれるね!』

「…!!あ、そ、そうですか…?」


照れてる 可愛いなぁ…

『うんうん!あ、夜までどうしよっか 少し外でもぶらつく?』

「はい!」


【駅前】


…みんな振り返って行くなぁ

そりゃそうだよなぁ…こんなに可愛い子を連れてるのが俺なんだし…


【美咲point of view】


…みんな振り返ってる…

優弥さんは私の彼氏なんですからね!

はぁ…かっこいいなぁ…


『美咲』

「はい」

『あの…手、つなごうか』

「…はい!」


うれしいーちょっとくっついちゃお…えへへ


【優弥point of view】


…あの、美咲さん? あの…くっつきすぎてて

男たちの視線が怖い…


「あ!優弥さん!ここ、入ってもいいですか?」『え?うん、いいよ…って、ゲームセンター?』

「…UFOキャッチャー、やってみたいんです」

『そうなんだ!どれにする?』

「…あ」

『ん?』

「これ!これにします!」


あ、この子猫…Rileのスタンプの…


「…むずかしいです…」

あっという間に2000円もつぎ込んでしまったようだ

『俺、やってみようか』

「お願いします!」


2回目で2つGETした

「うそ…すごい!すごいですっ」

『はい、これ どうぞ』

「あ…せっかくだから、おそろいで持つのはどうですか?」

『いいね キーケースにつけておこう』

「私も!バッグに ふふ…」


【???point of view】


えっ…なにあれ なんであの2人が一緒にいるの?

許せない…

いつの間にあんなことに…?

あの女…ほんっとにむかつく……


【美咲point of view】


おそろい♪えへへ

あれ?優弥さんどこ?

向こうの方に行っちゃったのかな


「優弥さーん…?」

『じゃーん』

「わっ!優弥さん!?」

『取っちゃった!ソファに座らせておこうか』

「はい!」


大きい猫のぬいぐるみ 可愛いー!

『帰ろっか!』

「はーい」


【夕食後】


「可愛い…」

優弥さんが眠ってしまって…


こっそり写真を撮ってしまいました…

待ち受けにします…!


起きるまで、となりに…


あっ…

子猫ちゃんに私たちだけの印をつけておきましょ♪

大きい猫ちゃんともおそろいにしたら可愛いかも

確か…ソーイングセットの中に星型のボタンが…


【優弥point of view】


…え

この状況は…ど、どうなっているんだ…?


可愛い子が、俺の目の前で寝ている…

いつの間にか抱き合ってる形になっていて、

俺の胸の中で、すーすー寝息を立てている


意識しちゃうと…やばい…

ど、どうする?どうすればいい!?


「…ん…っ」

あ、起きたのかな…

『美咲…?』

だめだ、寝てる…

顔、上にあげたから、唇が、近い…


我慢しろ…俺、我慢だ!!


【1時間後】


「んー…あ、ご、ごめんなさ…え」

『美咲…起きた…?』

「ゆ、優弥さん…メガネ取っちゃったんですか?」

『う、うん さっきまで寝てたからね』


…嘘 我慢できなくなりそうで眼鏡取って見えなくしただけ

「優弥さん…」

『ん?』

「この顔は…私の前だけにしてくださいね」

『え…?』

「ん…っ」


キス、されてる…


もう我慢なんてできなかった


ーーーーー


『…大丈夫だった?』

「はい…」

『よかった…あの、美咲?』

「はい?」

『さっきのはどういう、ことなのかな』

「なんです?」

『他の人の前では眼鏡を取るなってことかな?』

「そうですよー」

『えっと…どうして?』

「…私だけの秘密です」

『…うん』


どうしてかよくわからないけど…

抱き合ってるうちにいつの間にか眠っていた


【翌日】


「優弥さん、起きて下さーい

おはようございます」

『あ!!朝!?ごめん!送っていくつもりだったのに!』

「連絡はしてありましたから、大丈夫ですよー

さっ、ご飯食べましょう」

『う、うん ありがとう』


あ…お泊まりセット持ってきた、って言ってたもんな


…しちゃったし…


それから、俺たちはシャワーを浴びて

職場まで向かった


「あ!持ちましたか?子猫ちゃん」

『うん!…あれ?これ、つけてくれたの?』

「はいっ!私たちだけのものになりました♪」

『そうか、可愛いね!ありがとう!』


裁縫もできるのかぁ

ほんと、すぐにでもお嫁さんになってほしいくらいだ…


【美咲point of view】


「では、またのちほど…」

『うん、あとでね』


家でも職場でも一緒にいられるなんて…♪


この子猫ちゃんもあるし!

ふふ 頑張れそう!


ロッカーに荷物を置いて制服に着替えて、チーフのお部屋行こうっと


【???point of view】


…この子猫…昨日 チーフが渡していたやつ…

なによ…こんなの…っ


【優弥point of view】


よし、そろそろ来るかなぁ?


"コンコン"「チーフ、失礼します」

『うん、発注だね?どうぞー』

「はい」

『あ、ちょっと事務所に行ってくる 終わったらここで待ってて』

「はい、わかりました」




…よし、補充は終わったな

あとは、明日のレジ表を用意して…


ん?

『あれ?君もその子猫好きなの?ってそれ…君の?』

{…どうしてですか?}

『それは、昨日俺がある人にプレゼントしたものだ 特別にと彼女が耳にボタンをつけてくれてね

もし、"拾った"のなら、返してくれないか?』

{…はい}

『うん ありがとう…でも次はないからね』



走って行ってしまった 謝る気はないらしい


美咲は嫌がらせをしてくる人の名前は言わなかった

でもきっと…戸山さんなんだよね?


【2階 優弥の部屋】


『おまたせ これ事務所の前に落ちてたよ?』

「え…?…すみません、落としちゃったみたいです 大事なものなのに…ごめんなさい!」


…ほら きっとわかってるんだろう?


『ううん 今日はさ、お昼外で食べようか』

「え?一緒に食べられるんですか?」

『うん!食べたい物があってね、つきあってくれる?』

「はい!楽しみにしてます!じゃあ、そろそろ品出しに行ってきますね!」

『うん、いってらっしゃい』


…こんなことしかしてあげられないけれど…

あと、ロッカーに鍵を義務付けよう

今までこんなことなかったはずだけど…

美咲はカバンにつけてたはずだ

ロッカーを開けて"盗んだ"んだとしたら

さすがに度が過ぎている 店長に話さないと…


【美咲point of view】


おかしい…

事務所の前に落ちているわけがないの

ロッカーの中のバッグにつけてあったのだから


…何かあったのね 優弥さん

取り返してくれたんでしょう?

優弥さんに迷惑かけちゃった…

私だけならいくらでもガマンできるというのに…


【出入口】


『佐藤さん、行こうか』

「はい!」


優弥さんは最近できたというハンバーガー屋さんに連れて行ってくれた

とてもジューシーなハンバーガーで、オニオンリングとミニサラダがセットになっていて

とてもおいしかったぁ!


「ごちそうさまでした♪」

『よろこんでもらえてよかったよ!』

「連れてきてくれてありがとうございます!

あ!優弥さん、今日もまたお泊まりしてもいいですか…?」

『もちろん!』

「やったぁ うれしい!」


【優弥point of view】


あー店長と話し合って、急いで鍵用意して…

バタバタだったな 

すっかり夕方だ

彼女は言いたくないだろうからすべては話せなかったけど…


[藤田ーおつかれ]

『おう、牧野 あ!そうだ 渡しに行こうと思ってたところだったんだ』

[なんだ?]

『さっき、店長に言われてさ…鍵だ ロッカーの』

[急に?何かあったのか?]

『さぁ…とりあえずそっちのシフトの人にはお前から渡しといてくれ』

[わかった]

『で?要件はなんだ?』

[鮮魚の奴、来月末で異動なんだってな?]

『そうなのか?』

[うん 本人が異動願い出したそうだぞ]

『そうなんだ』

「ひとつ、憂いが減ったな?」

『はぁ…まだまだだよって…分かってたのか!?』

「お前とは何年の付き合いだと思ってるんだ」

『はは…俺だって最近気づいたってのに』

[…みんな分かってたから、あの子に当たりが強かったんだぞ?]

『え…俺のせい、だったのか…?』

[モテるやつらは大変だなーまったく

あ、じゃあな 俺そろそろ帰るから]

『あ、あぁ…お疲れ』


あれだけ彼女を傷付けていた嫌がらせの原因が

俺だったなんて…

なんで気付かなかったんだ!くそっ


"トントン"「チーフ…?」

『え?』

「どうしました?顔色が悪いような…」

『ごめん…ごめんな…』

「え?ちょっ、優弥さん!?」


謝りながら抱きつく俺を、彼女は優しく抱きしめてくれていた


「…どうしたんです?」

『君が嫌がらせされてたの、俺のせいだったんだ』

「違いますよ」

『でも…』

「違います 理由はわかりませんが、その人が勝手にやったことです」

『いや、でも…』

「優弥さん、私…タダでは転ばない女なので大丈夫ですよ!」

『…かっこいい…』

「ふふ ほら!仕事中ですよ 

シャキッとしてください!チーフ!」

『は、はいっ』

「では、明日の特売の発注させてくださいね!」

『どうぞ!あ、そうだ ロッカーの鍵渡しとくね』

「ありがとうございます」

『あ、そうだ もうすぐ夕方の休憩の時間だから、コーヒータイムにしようか』

「わぁい♪」

『じゃあ買ってくるから 発注しててね』

「はい!」


強いなぁ…彼女は

元々あぁいう性格なんだろう

あの惹き込まれる感覚、今まで無理やり眠らせてたんだもんな


さて、2人分のコーヒーを買って…

休憩、休憩…


『おまたせー』

「おかえりなさい、チーフ」

『はい、これ』

「ありがとうございますっ これ、好きなんですけど…あの…」

『ふっ、貸して』"プシュ"

「ありがとう!」

『前にもあったね、このやりとり』

「えぇ、あの時もスッと開けてくれました

かっこよかったなぁ…」

『照れるな…』

「ふふ うまーっ」


ほんと、この笑顔 他の人に見せたくないよ…

俺の癒やしだ…


「さ!あと少しです やっちゃいましょう」

『うん!売り場行こうか』


【出入口】


「優弥さん!」

『こっちだよ 帰ろう』


〚あれー?2人でご飯でも行くのー?〛

「あ、柴田さん お疲れ様です」

『お疲れさまー帰るんだよ 家に』

〚え?…え!?一緒に住んでるの?〛

「言っちゃっていいんですか?」

『うん 付き合ってるからね』

「!!」

〚わぁ…佐藤さん、良かったねぇ…私うれしい!〛

「柴田さん…ありがとう!」

〚じゃあね、気をつけてね!あーうれしい…〛


「優弥さん、ありがとう」

『ん?なにが?』

「隠していたいかと思ってたから」

『まさか みんなに知らせて、君に手を出すなんてさせないようにしたいくらいだよ』

「ふふ うれしいです!」


美咲は冗談だと思ったみたいだけど、

本気だからね…?

みんなの前で報告しちゃおうかな…

誰にも邪魔されたくないし…


【2024年12月】


『さて、今日はどうしようか?』

「この雑誌に載ってるイルミネーションが見てみたいんです…」

『お!行こうか!』

「わぁい!」


ちょっとおしゃれして電車に乗って…

美咲とイルミネーションを見ながら、俺はある決心を固めた…んだけど…


「優弥さん、大事なお話しがあるんです…」

なんて言うから、少し戸惑ってしまった…

え、なんだろ…

眉間にしわ… なんか不穏…?


『な、なにかな?どうしたの?』

「私と…結婚してほしいんです」

『はい』

「え?」

『結婚します というか、俺も言おうと思ってたんだよ?』

「え!?あ、ありがとうございます…」

『やっぱり俺が言う 

美咲 俺と結婚してください!』

「はい…よろしくお願いします!」

『うん!よかったー!でも、どうしたの?』

「自信を持ちたいんです」

『自信?』

「はい 優弥さんの彼女と妻だったら、妻のほうが圧倒的に自信になると思ったんです」

『あ、なんか分かるな 奥さんって方が、

安心感もあるし』

「なんというか、誰にも取られたくないというか」

『美咲…俺、美咲じゃなきゃだめなんだから』

「私も優弥さんじゃなきゃだめなんです!」

『うん!うれしいよ あ!結婚のこと、お父さんたちにお話しに行かないとね』

「今から行きます?」

『うん!』


よかったー別れ話かと思っちゃったよ…

ご機嫌な美咲とご実家に向かった


こちらの記事はnote様で同一名義にて投稿しております。

再編集して投稿しております。

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