↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Notre histoireシリーズ  作者: おしるこ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
14/17

Le chemin continue.2

【美咲point of view】


…誤解だったんだ…よかったぁ…

あ、だからあの人私のこと殴ろうとしたんだ…

…こわかったなぁ 

いや、だから殴ろうとしたんだ、なんて納得できないけど…面倒事は起こせないし…

はぁ…


なんか今日はいろいろありすぎて頭の中がパニック…なんか疲れちゃった…

終わったら早く帰って寝たい…



(堺)佐藤さんっ

「はい?…あ 堺さん…」

(堺)あの、この前のことなんだけど…

売り場で噂になってるみたいで

「そうなんですか?知りませんでした 気にしないでください」

(堺)…俺が気にするんだよ 誰かに話した?

「いえ」

(堺)振られたとかカッコ悪いし、やっぱり付き合ってくれないか?それが1番収まるのが早いと思う

「無理です ごめんなさい」

(堺)おいっ!少しくらい考えてくれてもいいだろう?

「考えても変わりませんので…」

(堺)でもっ…

『(咳払い)鮮魚の人はとっくに帰っている時間じゃないのかな?明日も朝早いんだよね?』

(堺)っ…もう、帰るところです… 失礼します


「…すみません」

『佐藤さんが謝ることでは…あ、彼氏いるって言えば済むんじゃ?』

「いえ、嘘をついてまでは…」

『え?だってさっき…』

「え?」

『あ』

「…もしかして弟と話してるところでも見ました?」

『え?…弟…?』

「はい」

『…そうだったんだ…俺てっきり…あ、いや』

「…では 私は…」

『あ、売り場行くんだよね?』

「はい」

『俺も行くから』

「はい…」


…もしかして…チーフって私のこと…?

い、いや、そんな…そんなわけないよね?


ど、どうしよう…なんかドキドキしてきた…



【藤田point of view】


…何を言うつもりだったんだ、俺は!!

はぁ…

彼氏じゃなかったんだ…よかったぁー…


今まで全然自覚してなかっただけに、

一度自覚してしまうと…歯止めが効かなくなるものなのか…?


あ、あれ?佐藤さんがいない


売り場まで一緒に来たと思ったんだけど…

あ、いたいた レジに応援に行ってるのか


俺も応援行かなきゃ…


【出入口】


よし…レジ締めも終わったし…

だめだ、今日はもう帰って寝よう…

「お疲れさまです、チーフ」

『あ、おつかれさま 気をつけてね』

「あの…」

『ん?』

「Rile交換しませんか?明日のこともありますし」

『あ、うん…』

「スタンプ送りますね …あ、音鳴りましたね 

では、失礼します」

『うん、また明日ね』


まさか聞かれるとは思ってなかったから少し驚いたけど…


可愛いスタンプが送られてきた

お疲れって書いてある子猫のスタンプ

俺、スタンプなんて持ってないぞ…

元からあるやつを、てきとーに と

あ、また来た

おやすみなさいって書いてある子猫

このキャラクター好きなのかな 

はぁ…可愛い


スタンプが!スタンプがな!


【美咲point of view】


推しとRile交換をしてしまったぁああ!!

スタンプだけだけれど…うれしい…


でも…今日はほんとに疲れたぁ

「ただいまぁ…」

《お帰りなさい、美咲》

「…パパは?」

《お風呂よー…怒らないであげて?》

「なんで界人に渡すのよぉ」

《自分からは渡したくないみたいなの…》

「捨てちゃえばいいじゃない!」

《美咲、だめよ…そんな言い方したら…あちら様に失礼よ?》

「私には失礼じゃないの?毎度毎度断ってるのに押し付けてきて」

《気持ちはわかるけど…あ!好きな人とかいないの?お相手がいれば来なくなるでしょ?》

「…好きな人はー…」

《いるのね!どんな人なの?》

「内緒!パパには絶対に言わないで!」

《…もう、美咲ったら…》


はぁ…

お風呂空いたら入って寝よ…ご飯いいや…


【翌日】


「柴田さん、おはようございまーす」

〚おはよー佐藤さん、今日もよろしくね〛

「はい!お願いします 藤田チーフ来てますか?」

〚来てるよー部屋にいると思う〛

「わかりました!ありがとうございます」


"コンコン"「チーフ、いらっしゃいますか?」

『あ、佐藤さん おはよう どうしたのかな?』

「発注リストのことでお聞きしたいことがあって」

『あ、ちょっと待っててくれる?俺、ちょっと事務所に行ってくる すぐ戻るから』

「はい わかりました」


【藤田point of view】


…資料のコピーしてー あとはー


〚あれー?今佐藤さんそっち行かなかった?〛

『あ、部屋で待っててもらってるよ』

〚よかったーさっき探しに来たものだから〛

『うんうん』

〚それより藤田さん…彼女大丈夫なの?〛

『え?』

〚なんか、あっちのシフトの人にシカトっていうの?されてるみたいなのよ 2人くらいだけど〛

『そうですか…柴田さん、よく見てますね』

〚見たくなくても見えるのよー

彼女努力家なのに、そこらへんを知らない人が妬むのよね…本人は全然愚痴も弱音もはかないし…

気にかけてあげてね〛

『わかりました 話聞いてみます』

〚そうしてあげてー〛




…あの2人かな…

彼女に聞いたら答えてくれるかな…


とりあえず、待たせちゃってるから行こう


【2階 藤田の部屋】


『お待たせ』

「はい」

『ねぇ、何かあった?』

「はい?」

『昨日の彼の件とか…』

「…別になにもないですよ」

『何でも言ってほしいな 君に何かあったら、俺…』

「え?」

『あ、いや…』

「…あ!チーフそれでこのリストなんですが……」

『うん、それは………』


「……わかりました そのようにしますね」

『うん、頼むね』

「では失礼します」


さすがに答えてくれないか…

彼女はいつもそうだ 何かされても何も言わない 面倒事を起こさないようにしているのだろうか


あ、Riieだ

"気にかけてくださってありがとうございます☺️"


"いやいや 何かあったら少しずつでいいから話してみてね"


"ありがとうございます チーフ!"


可愛い…


"夜何食べたいか考えといてね"


"ラーメンがいいです!"


ラーメン!?一瞬で返信がきた

"わかったよ じゃあ、後でね"


楽しみ!って書いてある子猫が来た


…ラーメン好きなんだ…

良い意味でイメージ変わった…


【出入口】


『さ、行こうか』

「はい」

『こっちにおすすめの店があるんだ』

「楽しみです…!」


目がキラキラしている…可愛いなぁ


『好きなの頼んでね』

「じゃあ…ネギラーメンにします!」

『うんうん!俺もネギラーメンにしよ大盛りに煮卵2つつけるか 佐藤さん、煮卵どうする?』

「あ、じゃあ…ひとつほしいです!」

『うんうん じゃあそれで頼もう』


長い髪をパパっとまとめてる

本気で食べようとしてるのか…?


『ラーメン好きなの?』

「はい!」

『そっかそっか 俺、イタリアンとかフレンチとか言われるのかなーなんて思ってたんだ』

「どんなイメージしてるんですかー?」

『佐藤さん、結構ミステリアスだから…』

「え?」

『あまり、本音を言わないというか きっと誰にも、かな?

いや、凛さんには本音を出してるのかな?』

「…チーフ、どこまでご存じなんですか?」

『ん?』

「あ、いえ…」

『聞かないほうがいいかな?』

「…あの、」

『うん』

「ラーメンに集中したいので、とりあえずあとにしましょう!」

『ふっ…そうだね、食べようか』


おもしろいな、この子は…


「おいしかったぁ…ごちそうさまです!」

『可愛いなぁ…』

「え?」

『ちょっと、あっちで話さない?』

「あ…はい」


彼女を駅前にある公園に連れてきた


『俺、君のことが好きだ』

「…!!!」

『良ければ、付き合ってほ…』

「あの!…待ってください」

『え?』

「それは、私の話を聞いてもそう思ってくれたら

もう一度言ってもらえますか?」

『う、うん…』


なんだろ…また眉間にしわが…


『私…本当は北村美咲っていうんです』

「え!?き、北村…って…」


彼女は、うちの会社の常務の娘であることを話しだした

佐藤というのはお母さんの姓で、

常務の娘だと知られないようにしているという

社長以下役員と人事課の課長しか知らないそうだ


高柳店長は叔母にあたるわけだ

そりゃ仲がいいはずだ…


入社してからというものコネだの贔屓だのと言われないように、細心の注意を払っていたんだという

このままやっていく覚悟でいるらしい

なんて子なんだ…

面倒事を起こさないようにしていたから、

あんなに頑なに話してくれなかったのか


「この話は、もちろん他の人には言わないでほしいのですけれど…嫌になったのなら…」

『俺はね、君が好きなんだ』

「チーフ…」

『そりゃ、確かに常務の娘さんって言われて、

びっくりはしたけど…それでも、君は君だから』

「ありがとうございます…」

『というか俺が…君や君のご家族に相応しくはないかもしれないが…付き合ってくれませんか…?』

「そんなことないです!よろしくお願いします!」


あぁ…これがこの子の本当の笑顔なんだ…

「チーフ?」

『5年近くも…よく頑張ったね』

「…チーフ…っ」

『うん…頑張ってるよ…ほんとに』"ぽんぽん"


我慢してたものが一気に噴き出したんだろうか、

泣き出してしまった


佐藤さんが泣き止むのを待って…

「チーフ、ありがとうございます」

『ううん じゃあ、送るよ 遅くなっちゃったし』

「あの…どこかでお泊りしちゃいません?」

『いや、それはだめだよ 送っていくから』

「ふふ…やっぱり思った通りの人でした」

『敵わないなぁ…』


それから、職場内で起こっていたことなどを話しながら彼女の家へ…


…大きな家だな…

『あ!遅くなっちゃったから、ご両親にご挨拶させて?』

「ありがとうございます どうぞ

ママー、ただいまー」

《おかえりなさい 美咲…あら!洋平さぁん!

美咲のお連れさまがいらしたの!》

〈なんだって!?〉

「チーフ、どうぞーこちらです」

『あ、常務…お邪魔致します…藤田優弥と申します

美咲さんと同じ店舗でチーフを任されています』

〈いらっしゃい よく来たね〉

『今日は美咲さんの帰りが遅くなってしまいまして、申し訳ありません』

〈いやいや、娘を送ってきてくれてありがとう

そうか、すべて聞いたんだね?〉

『はい あ!決して他言は致しませんので…』

〈わかっているよ ついに美咲が話したのか…ということは、美咲、この人を選んだってことだね?〉

「うん!」

〈ゆいー…俺…!〉

《もう、洋平さんったら…藤田さんが固まっていますから》

「はぁ…ごめんなさい うちの両親いつもこうなの」

『…素敵だ…』

「え」


〈(咳払い)藤田くん、今日はもう遅いし泊まっていったらどうだい?〉

『あ、いや、そんな 急に伺った上にご迷惑をおかけするわけには…』

《いいんですよーさ、ほらほら 美咲、お風呂ご案内して差し上げて これ、使ってくださいね》

『あ、す、すみませんっ…』

「こっちですよー」

『は、はい…』


【唯point of view】


《洋平さん、20年前を思い出しますねぇ…》

〈ゆい…俺もう花嫁の父になるのか…!?〉

《そうかも…だって、藤田さん 若い頃の洋平さんにそっくりだもの》

〈ゆいーー〉

《もぉ…ふふ》

〈でも、美咲が選んだんだ きっといいやつなんだろうな〉

《えぇ 私たちのときも、そう思ってもらってたのかもしれませんね》

〈お父さんの気持ち、やっとわかった気がする…

またお父さんのところに伺おうな〉

《ありがとう、洋平さん》


【藤田point of view】


「なんだかすみません…」

『いや、素敵なご両親だなぁ 仲が良くて…』

「いつまでもあーなんですよ…あ、これ、新しいので使って下さい 部屋着もどうぞ」

『何から何まで申し訳ない…

あ、あれ 寝るのは…どこで…?』

「ここですけど?」

『そ、それはさすがに、ご両親も許してくれないんじゃ…?』

「お風呂が一緒なんですから、今さらじゃないですか?」

『え?え!?ちょっと待って…お風呂、一緒なの?』

「えぇ シャワーの使い方とかわからないでしょう?」

『あ、いや、その…』

「ほら、行きますよ チーフ」

『は、はい…』


「チーフ、今のうちに洗濯しますから、下着とワイシャツをこちらへ」

『あ、ありがとう…あの、パンツ…脱がないと駄目だよね?』

「…タオル巻いてていいですから」

『はい…』


あ、眼鏡外したらほとんど見えないから

これで行こう


『あ、佐藤さん、見えないや…どこ…?』

あ、あれ…な、なんか 柔らかいものに触れた気が…


「チーフ…そこ…胸です…」

『わぁっ!?ご、ごめんっ!』

「ふふ…冗談ですよ こちらです どうぞ」


あぶない…ほんとに胸に触れちゃったかと思ったよ

2人で風呂に入って、佐藤さんの部屋にやってきた


「ところで、チーフ」

『ん?』

「優弥さんって名前で呼んでもいいですか…?」

『もちろん!俺も名前で呼んでいい?』

「えぇ、もちろんです」

『美咲って呼ぼうかな』

「…ふふ」


照れてる 可愛い

まさか、付き合って初日でお泊まりしちゃうとは…


あ、そうだった!忘れるところだった…


『美咲、それで 職場でのことだけど』

「はい」

『問題にする気はないんだね?誰がやったか名前を言う気も…ない?』

「えぇ 気にしませんから」

『そうか…これからは俺が守るから』

「優弥さん…ありがとう!」


"パサッ"『ん?』

「あ!」

『あの形…お見合い写真とか…?』

「そうだった!パパに文句言ってこなきゃ…!

ちょっと待っててください」

『あ、うん…』


「パパー!」


怒ってたなぁ…でもそうか、お見合いの話が来るんだな…"常務の娘さん"だもんな

俺なんかで…いいのかな…


"トントン"「優弥さん」

『あ、美咲…ごめん 寝ちゃってた』

「泣いてる…?どうしたんですか?」

『あ、変な夢見ちゃったのかな あはは』

「私、優弥さんがいいんです 不安にならないで…」

『…うん』


驚いた…夢で誤魔化せてなかったんだな…

本当によく見てる子だ…

不安になってる俺と手をつないで朝まで寝てくれた


【翌日】


〔おはよー あ!あなたが美咲の彼氏さんですね?弟の界人です!〕

あ!あの時の…本当に弟さんだったんだ…

『あ、藤田優弥です 泊まらせてもらって…お邪魔しております』

〔いえいえ!姉のことをよろしくお願いします!〕

「界人おはよー」

〔美咲、良かったね!あのチーフさんでしょ!?

めちゃくちゃ話してたもんね!〕

「か、界人!しーっ!!」

〔内緒だったの?じゃ仕事行ってくるねー

兄さん、また近い内に!〕

『いってらっしゃい!に、兄さんって呼んでくれた…!っていうか美咲?内緒ってなぁに?』

「…何でもないです…」


顔が真っ赤だ… え、俺のこと話してくれてたの…?うれしい…


《おはよう 2人とも 朝ごはんできてますからー召し上がれー》

「おはよーママ ありがと!」

『おはようございます!すみません、お食事まで…』

《いえいえー美咲、私洋平さんと行くから、出かけるなら戸締まりをしっかりね》

「はーい 気をつけてね」

〈2人ともおはよう ゆいー行くよー〉

《はーい!じゃあね 2人とも》

「はーい 行ってらっしゃーい」

『いってらっしゃい』


家族の一員みたいに普通にお見送りしてしまった…


『そういえばさ、俺こういうときってもっと嫌な顔されると思ってたんだけど…』

「うん?」

『ウェルカムな雰囲気さえあったね ご両親』

「私も驚いてます 初めてなんですけどね 

こうして男性を連れてきたのは」

『は、初めて!?』

「えぇ」

『初めてなのに、一緒にお風呂と一緒の部屋で寝かせてくれたのか!?』

「まぁ…自分たちも同じことしてきましたからね…」

『そうなの?』

「えぇ、ママは私よりも若かったですし 

パパは優弥さんより歳上ですけど…」

『そうなんだぁ…俺、あんなに立派な方のようにはなれないけれど…』

「…優弥さんはもっと自信を持ってください!」

『…え』


【美咲point of view】


「優弥さんは仕事もできるし、立派です!私が選んだ人なんですから!」

『…ありがとう 美咲 君がそう言ってくれるだけで十分だよ』

「あ、ねぇ 優弥さん」

『ん?』

「ちょっとメガネ外してみて?」

『うん?…どうしたの?』


はぁ…かっこいい…この顔は私だけにしないと…

あの時にコンタクトをおすすめしようかとも思ったのだけれど…だめ!他の人には見せられない…


『美咲?』

「あ、ごめんなさい メガネどうぞ!」

『…?なぁに…あれ、顔が真っ赤だぞ?』

「…なんでもありません さ、食べたら片付けて出かけましょうか」

『うん?うん あ、俺スーツだから着替えてこようかな 俺んち来るよね?』

「え!い、いいんですか…?」

『もちろん 行こうか』


私たちは片付けて準備してでかけた


優弥さんのお部屋…ドキドキします…


こちらの記事はnote様で同一名義にて投稿しております。

再編集して投稿しております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。