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第2話 え、これ生放送なんですか?

第2話をお読みいただきありがとうございます!

1話では絶望の底に突き落とされたレンですが、2話からはこの作品の「本性(現代ダンジョン配信)」が牙をむきます。

理不尽なデスゲームと、それを台無しにされる美少女配信者のリアクションをお楽しみください!

ブックマーク登録やポイント評価(☆☆☆☆☆→★★★★★)をいただけますと、執筆の大きな励みになります!

『――ただいまの同同時視聴者数:120万人――』

ダンジョン第十五層、最暗部に位置する『絶対死のエリア』。


その岩陰に身を潜めながら、元トップランカーのダンジョン配信者・天音(あまね)リンは、浮遊する小型撮影ドローンに向かってひそひそ声で語りかけていた。


「みんな、聞こえる……? ここが今、ネットで噂になってる『初見殺しデスダンジョン』の最深部。足を踏み入れた瞬間に毎秒一万のダメージを受けて即死するっていう、完全に調整ミスのバグエリアだよ……」

彼女が抱える配信画面には、凄まじい速度でコメントが流れていく。


『うわ出た、噂の欠陥ダンジョン』

『ここ入ったS級パーティが一瞬で全滅したらしいぞ』

『リンちゃんマジで気をつけて! 入ったら一瞬で灰になるから!』

「うん、さすがの私もここには入れな――……え?」


リンの言葉が止まった。

ドローンのカメラが捉えた映像の隅で、赤黒い即死の霧を突き破り、普通に歩いてくる一人の男が映り込んだからだ。

装備はボロボロ。見るからに追放されたばかりの無名探索者。


だが、彼は毎秒一万のダメージが吹き荒れる殺戮ゾーンの中で、あくびをしながら歩いていた。

『ファッ!?!?』

『え、待って誰あの人????』

『なんで生きてんのwwwwwww』

『ゲージ減ってないぞ!? バグか!?』


「な、なにあの人……!? 呪いは!? 即死判定は発動してないの……!?」

リンが呆然としていると、男――レンはこちらの存在に気づき、トコトコと歩み寄ってきた。


「あ、すみません。人ですか? ここから地上に戻る最短ルートって分かりますかね?」


「えっ、あ、はい!? た、地上ならそこの階段ですけど……って、あなた今どこから歩いてきたか分かってます!?」


「え? ああ、あの暗い穴から落とされて……なんかぬるま湯みたいな風が吹いてましたけど」


「ぬ、ぬるま湯の風ぇ!?」


リンの叫びとともに、画面上のコメント欄がかつてない速度で大爆発を起こす。

『ぬるま湯wwwwwwwww』

『あれ毎秒一万ダメの絶対即死呪いwwwww』

『【朗報】即死の怨嗟、ただの温風だった』

『誰だよこの狂人wwwwwwww』


「あ、あの! あなた名前は!? スキルは一体なんなんですか!?」

パニックになりながらマイクを向けるリンに、レンは首をかしげながら答えた。


「名前はレンです。スキルは……『無効』っていう、攻撃力も上がらないただのゴミスキルですよ」

その瞬間、同同時視聴者数は200万人を突破した。

最後までお読みいただきありがとうございました!

無自覚に世界を激震させていくレンと、ツッコミが追いつかないリンちゃん。

コメント欄の「誰だよこの狂人」という評価がジワジワきますね(笑)。

「面白かった!」「続きが気になる!」と思ってくださった方は、ページ下部の【★★★★★】で応援していただけると嬉しいです!

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