第6話 ダンジョンの破壊
健は1階層のダンジョンボスであるスライムキングを倒して、先へと進んでいた。
「この右眼、視界を塞ぐと普段の色になるけど開けると白くなるんだよな。理由聞かれるのだるいし眼帯は必須アイテムすぎる。五十嵐さんに頼んでカッコイイ眼帯でも作ってもらおうか。」
そんな独り言を言っていると前からゴブリンが現れた。
「お!さっそくお出ましか!俺のステータスの糧となれ!」
ゴブリンに短剣を切りつけて一撃で倒した。
「ん?今、斬りつけたときに刃が伸びたような...気のせいか。眼も短剣も俺の相棒にぴったりだな。」
健はゴブリンを倒しながら2階層の奥へと進んで行った。
100匹を倒したぐらいで何匹かのゴブリンからアイテムがいくつか落ちていた。
「これはゴブリンの短剣か。確か2万円だったはず。それが20個か、悪くない。」
健は例のユニークスキルからの派生スキル、収納魔法で短剣を収納した。時間停止も使い勝手がよく、不意打ちからの危険を察知すると自動で発動する。
「よし。2階層のボスはゴブリンキングだったな。今のステータスなら余裕だな。」
健は2階層の奥へと到達すると、ボス部屋の扉を両手で押し開けた。
中へ入ると部屋の中心まで向かうと後ろの扉が閉められた。
すると上の方から叫び声が聞こえた。
「グワァァァ!」
「うるさい。」
ゴブリンキングは上から出現し、健にすぐに大きな剣で斬りかかった。
健は余裕でその剣を交わしてゴブリンキングの前に立った。
「かかってこいよ。」
「ギギャア!!!」
健はゴブリンキングが大きく振りかぶった際に避けてすれ違いざまに一撃を入れる。そして刃が伸び、ゴブリンキングの腹を大きく抉った。
「グガァァァァ!」
「この付属品も悪くない。最後にトドメだ!」
健は時間停止の力を使い、最後は短剣で大きな首目がけて振り下ろした。
「よし。討伐完了。このコンボは誰相手でも使えそうだ。」
ゴブリンキングは大きな大剣をドロップした。
「これも使わないな。たしか30万円だったはず。今日で結構稼げた。そろそろ帰ろう。」
健はダンジョンを出るといい時間だった。
受付へ向かい、五十嵐さんに用があると伝えると健の名前を確認し、会長の部屋へと通された。
「会長、お願いがあるのですが宜しいですか?」
「いまさら敬語なんてつかわんでもいい。それでなんのようだ?」
「わかりました。買取なんですが、今はまだ目立ちたくありません。口の固い受付さんに買取対応と自分専用の窓口になってほしいです。ついでにカッコイイ眼帯を作ってください。」
五十嵐会長は少し考えるとニヤッと笑い、口を開いた。
「いいだろう。しかし、条件がある。」
「ごくり。」
「踏破してほしいダンジョンある。といったら分かるな。」
「...え?会長、それってダンジョンを破壊するってことですよね。」
「そうだ。」
ダンジョンは今の世界を大きく変えた奇跡の産物だ。
それを破壊するということは世界を敵に回すということだ。
「こっちで上手く情報操作してお主の名前は出んようにする。全て私の責任だ。」
「っ!どうして破壊するなんて!」
「ふむ。お主には伝えておいてもいいかもしれんな。」
そうして健は五十嵐会長の重い過去の話を聞くこととなる。




