第4話 白い悪魔
健はダンジョン装備店へと足を踏み入れていた。
「いらっしゃいませ!」
この店の元気な声とともに聞こえてくる練習場からの剣の立ち会いをする音。
健は少し興奮していた。
「ステータス的に向いてる武器はやっぱ短剣とかだろうか。」
健は試し切りの可能な短剣を手に持ち、店主へ許可をとり、練習場の方へ向かった。
「まずは藁人形で練習だ。」
健は藁人形へ試しに切りつけてみた。
「...振りはいい感じだけどこの短剣は向いてないな。市販だとこんなもんだろうけど。」
健は短剣を元の場所へ戻し、別の武器を探していた。
そんな時、とある武器が目についた。
「白い瞳?」
「お前さん、変わったのに目をつけたな。」
健が驚いて後ろを振り向くとおじいさんが後ろに立っていた。
「お店の人ではないですよね。なんでこれを知ってるんですか?」
「ほとんどの者は知らんからな。ダンジョン発生時、白い悪魔が地上にいたんじゃ。その強さは今のユニークスキル所持者ぐらいしか倒せんでな。その瞳はその時の悪魔の瞳なんじゃよ。でも、扱いが難しく素材にもできない。故にただの固い石なんじゃ。」
「へぇ。」
健はその瞳からはなにか訴えているようにも見えた。
顔を近づけてよく見ていると、その瞳は突然健の目に食らいついた。
「なんだ!うわあああ!」
「やはりまだ生きていたか!」
健はあまりの痛みにいつの間にか気絶していた。
次に目を覚ました時には病院の一室に運ばれていた。
「知らない天井だ。」
「余裕そうじゃのう、お主。」
「え?あっ!あの時のお爺さんの声!うっ!」
健は目になにか違和感があった。世界が白く見えていたのだ。健の目に見えているのは白い世界に人から黒いもやが出ていることだ。
「大丈夫か?」
「ああ、はい。大丈夫です。」
「とりあえずステータスを確認せい。鑑定持ちに頼んで見ようとしたがその瞳に邪魔されての。」
「...?わかりました。」
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山本 健 (やまもと たける)
レベル:2
生命力 13(+1300)
魔力 10(+1000)
知力 9(+1000)
腕力 8(+1000)
脚力 11(+1200)
運 7(+1100)
ユニークスキル ステータス強奪 白い悪魔の瞳
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「え?まじか。」
「どうだった?」
健のステータスからスキルの欄が消えていた。白い悪魔に食われたのだろうか。
「...正直言おうか迷ってます。言えば自分に何が起きるか。」
「そういえば名乗ってなかったな。私はダンジョン協会現会長の五十嵐というものだ。なにかあれば私が後ろ盾になろう。」
「...」
健は少し悩み、今までのことを全て話すことにした。2つのユニークスキル所持のことを。
「...思ったよりやばい話だった。正直、頭がいたい。健の考えている強くなればいいというのは賛成じゃ。今のままだと他国に利用されかねん。早く強くなるといい。ただし、その悪魔の力は未知だ。注意して使うといい。」
「わかりました、五十嵐さん。」
「それと、お金の心配はしなくていい。病院代もその瞳の代金もな。にやっ。」
「あっ!」
健は五十嵐というおじいさんにいっぱいやられたと思うのだった。あのニヤついたおじいさんにデカイ貸しをつくってしまったのだ。




