タイトル未定2026/06/17 06:10
師走も過ぎ新年を迎え寒さも厳しくなり、二月を迎えていた。
卒業の課題の製作も完成にちかづいていたそんな夜、時計は十一時を回っていた。
大学から帰ってきた流花はアパートの部屋に設置されていた郵便ポストを覗いた。
郵便ポストの中には、流花宛の封筒が入っていた。
流花はふうとうを手にして、部屋の中に入って行った。
部屋の電気をつけると、テレビが置いてある畳の部屋は、相変わらず母親が使っている布団が敷きっぱなしになっていて、小さな流し台は母親が使った食器がそのまま置きっぱなしになっていた。
流花は自分の部屋に入り、肩に下げていた大きなバックを部屋の隅に置き、手にしていた封筒をテーブルの上に放るように置いた。
部屋に置いてあったファンヒーターを付け、テーブルを部屋の隅に寄せると、布団を敷きシャワーを浴びに浴室に行った。
湯船に浸かりたいところだが、疲れ切った身体で浴槽にお湯を張る余裕はなかった。
シャワーを浴び終え部屋に戻ると、狭い部屋の中は暖かくなっていた。
流花はテーブルの上に置いた封筒を手にし、ハサミで封筒を切って中から一通の手紙を出して敷布団の上に置いた。
いつも大学に持って行くカバンの中から、大学の帰り道コンビニで買った菓子パンとカフェオレを取り出した。
布団の上であぐらをかき、菓子パンの袋を開け、菓子パンを口にくわえたまま手紙を両手で持ち、手紙の文章を目で追っていた。
手紙の内容に流花は目を見開き、
口にくわえていた菓子パンを、菓子パンが入っていた袋に戻し、手紙を携帯のカメラで撮った。
日課のジョギングを終えた大門は直ぐ風呂に入り、風呂から出るとあっという間に眠ってしまった。
大門が眠ったのを見届けてから、マスターは風呂に入った。
風呂から出てリビングに行き、首にかけたタオルで額のまわりをぬぐっていると、テーブルの上に置いてあった携帯のラインの着信音が鳴った。
マスターは額をタオルで拭いながら携帯を手にして、ラインを開いた。
流花から送られたラインは(サクラサク)と、短い文章だった。
更に、ラインの着信音が鳴った。
再び送られたラインは、「就職内定通知」の手紙の画像だった。
マスターに、満面の笑顔が広がり、直ぐラインの返事を送った。
(おめでとう!)




