自分で巻くソフトクリーム機械で楽しくなって高く巻いちゃう人が食いしん坊とみなされないための苦しい言い訳「機械が壊れて止まらなかったんよー」を実現させてみた
※カイザルまだいない時間軸。いないっていうか…まだ張り付いてるっていうか
~らせん階段に飾られし謎の木工模型たち~
スペルモル「なぁアンナ。これ全部、未来の機械だよな? コレは何が出来るんだ?」
アンナ「ソフトクリーム絞り出す。こんな感じ」
(魔法でイメージを送る。スペルモルの瞳が輝く)
ふたりしてニヤリ「「作ってみるか」」
<数日後>
スペルモル&おいちゃん「「装置が完成! 楽しい!」」
こねこねアンナ「おめ。ソフトクリームも良い感じに出来てるよ。試す?」
双子&おいちゃん「「「試す」」」
アンナ「カイゼリン。いつの間に」
<玄関ホール移動>
神楽鈴を振るアンナ「ぃらっしゃーせぇー! おやつだよー! おかわりはセルフサービス巻き放題!」
まっすぐ伸びてボトリと落ちたクリームにお怒りカイゼリン「…巻けないわ!」
ティーカップ内でストロー状態になり困惑するアウローラ「難しいわねぇ…」
アンナ「よし。アンナちゃんの妙技を見せてくれる。
ワキしめてー、腕は固定でー、手首だけでこーして、こうゆっくり円を描くように、ぐるぅり、ぐるぅり…」
双子「「おおー…!(瞳きらきら)」」
レルム「さすが。上手いな、アンナ嬢」
観察するアウローラ「…(エア練習)」
おいちゃん「お見事。しかしアンナ嬢、その量は食べきれるだろうか?」
高層ソフトクリーム装備アンナ「ふははは余裕。だってふたり分だもん。ヒュープシュっ、一緒にオカワリたーべよっ!」
ヒュプシュ「たーべるぅー!!」
高層ソフトクリーム堪能夫婦「「おいしー!!」」
カイゼリン「…やっぱり巻けないわ!」
アンナ「やろか?」
スペルモル「いや、俺がやる。待ってろ、カイゼリン。…おお…これ面白い…けど歪むな…やめ時がわからん、難し…、っヤベ! 倒れ」
(すかさず顔面で受け止めるカイゼリン)
カイゼリン「美味しいわ!」
スペルモル「うま。食い終わったらリベンジしよ。巻くの楽しい」
<うにゅ~んと出し続ける機械>
おいちゃん「!? 我が友、レバーをっ、レバーを離さねばクリームが!!」
スペルモル「? !!」(慌ててレバーを上げる)
(上がりきる前にレバーの根っこがパキッとな。内部で何らかの鈍い音)
全員「「「「「!?」」」」」
おいちゃん「…うむ! レバーの耐久性を見誤っていた! 結論として、中のパッキンがズレたか千切れたか(略)」
アウローラから顔を拭かれるカイゼリン「どうなるの?」
レルムから唇まわりを拭かれるスペルモル「ソフトクリーム出なくなる。…ん?」
(内部で擦れる音。なにかが外れる音。折れた根っこが自重で下がっていく)
スペルモル「前言撤回。出っ放しになる。
…すまん! 誰か受け止める器を持ってきてくれ!」(根っこをわし掴んで出る速度を緩める)
でっかいボウル装備レルム「はい。とりあえずこれで」
スペルモル「助かった。ありがとう、レルム。とりあえず中身がなくなれば止まるから、それまで…、ヴィルヘルミナ。何だ? 何をしている?」
(ソフトクリーム溜まるボウルにパウンドケーキをちぎり入れるヴィルヘルミナ)
ヴィルヘルミナ「…僭越ながら…こちらの…私の分は…パフェに…しようかと…」
スペルモル「なるほど、パフェ。その手があったか。いいな。いいんだが、何故クッキージャーまで持ってきた?」
割り入れるヴィルヘルミナ「パフェ…なので…」
(ジジジジ…と空振りする音)
アンナ「あ。やっと止まった。ちょい洗ってくるわ」
カイゼリン「? ブロックチョコもいっぱい。まさか」
ドサドサ放り込むヴィルヘルミナ「パフェ…ですから…」
ボウル装備レルム「ヴィルヘルミナ嬢。そろそろ。いや。本当に。さすがに。いくらなんでもこの量は…待ってレーズン待って胡桃も待って、いやコレこの量ひとりは無理です、軍人でも食べきれませんよ!?」
ヴィルヘルミナ「本気を…出せば…パフェ…ですから」
おいちゃん「む? 煎餅? アラレ? サキイカにアーモンド…?
なるほど、変わり種パフェ。甘味と塩味を交互に食べたなら、満腹感をリセットさせることで食欲を増進させることが…ふむ??
おいちゃんの記憶では、それは確か無限ループと名付けられた禁忌の食べ方だったような??」
タガが外れたヴィルヘルミナ「パフェ…ですから…」(語尾ハート)
アウローラ「ええと、ええと、レディ・ヴィルヘルミナ、この前、雑談で、血糖値について、ご紹介したかと思います。それは…え、あの…ええと?
あ。これ聞こえてないぃ!?」
貪るヴィルヘルミナ「パフェ…ですから…!」(語尾ハート乱舞)
驚愕レルム「嘘だろ…食べきった。身体は無事なのか…?」
正気に返ったヴィルヘルミナ「…私は…またしても…罪深い…」
体内透視できる万能の魔法使いヒュプシュ「罪は深くないよ、ミナ姉さま。深いのは胃袋だよ。深いっていうかよく伸びるねって思…あ。消化が終わった」
説教アウローラ「(略)よって暴飲暴食は危険なのです。この調子では(略)、というわけでレディ・ヴィルヘルミナ。対策として、まず香草のスープを一杯飲んでからおやつを頂くというのはいかがですか?」
反省ヴィルヘルミナ「ええ…そうするわ…先にお腹を満たしておけば…きっと…ほどほどで…我慢できる…はず…!」
<後日>
アンナ「全て平らげたね」
アウローラ「総カロリーが…あ、でも血糖値の急激な上昇は防げたわけでというか何故ふとらないの?! 体重も見た目も変わらない。わたくしがやったなら、今ごろバランスボールと化してっ。なんて羨ましい…っ!」
アンナ「アウローラ。表情。悪役令嬢なりかけてる」
アウローラ「はっ」
アンナ「よし。正統派お姫さまに戻った」
アウローラ「頼もしいわ、アンナ…ありがとう。わたくし、淑女でいたいもの」
ヒュプシュ「大丈夫じゃないかなー? だってやろうと思ってもできないよー? 完食する前に具合悪くしちゃうよー。
あ。そうだ! 考えたらあたしたち死なない! なら、好きに食べていい!」
アンナ「ところがどっこい病気にはなる落とし穴。
前世にね、生活習慣病っていう概念があってね、これがまたおっそろしいんだなぁ…。(説明)てなることも」
ヒュプシュ&アウローラ「「ひぇえ…」」
ヴィルヘルミナ「…ほどほどが…遠い…」




