信頼の証
とりあえず、流れで自己紹介することになった。
「まずは俺からだな。レイアン、よろしく」
軽く手を挙げながら名乗る。
「フィリアです。改めてよろしくお願いします!」
明るく頭を下げるフィリア。
「……俺はガルドだ。よろしく」
獣人の男は短く、それだけ言った。低く落ち着いた声が印象に残る。
「はいはい次あたしね〜。レイナ!よろしく〜」
軽いノリで手を振るギャル。だが、その目はどこか鋭い。
そして最後。
「ノクスだ。よろしく」
それだけ。
やはり無愛想だ。余計なことは一切話さない。
……癖の強いやつらばかりだな。
簡単な自己紹介を終え、俺たちはそのまま依頼のダンジョンへ向かうことになった。
「……本当にこのメンバーで行くのか?」
思わず呟くと、
「大丈夫でしょ〜、なんとかなるって!」
レイナが軽く笑う。
……不安しかない。
だが、引き返す理由もない。俺たちはそのままダンジョンへ足を踏み入れた。
中は薄暗く、湿った空気が肌にまとわりつく。
「来るぞ」
ガルドの低い声と同時に、魔物が現れた。
次の瞬間―
ガルドが一歩前に出る。振るわれた剣は無駄がなく、一撃で魔物を切り伏せた。
(強い……!)
「ほら、ぼーっとしてると危ないよ?」
レイナが軽く指を鳴らすと、放たれた魔法が別の魔物を吹き飛ばす。
見た目とは裏腹に、かなりの実力だ。
フィリアも遅れずに動く。的確なサポートで俺たちの隙を埋めていく。
そして 「……邪魔だ」
ノクスが呟いた瞬間、黒い力が魔物を飲み込んだ。
一瞬で、終わる。
「いや強すぎだろ……」
思わず本音が漏れる。
気づけば、俺も自然と剣を振っていた。
最初はバラバラだった動きが、戦ううちに少しずつ噛み合っていく。
ガルドが前に出て、俺が援護し、フィリアが支え、レイナが攻撃を重ね、ノクスが一掃する。
不思議なほどに、連携が取れていた。
戦いが終わる頃には――
最初に感じていた違和感は、どこか消えていた。
「……悪くないな、このパーティ」
誰に向けたわけでもなく、そう呟く。
「でしょ?最初からそう思ってた!」
レイナが得意げに笑う。
ノクスは相変わらず無表情だが、否定はしない。
ガルドも静かに頷いた。
フィリアは嬉しそうに微笑んでいる。
気づけば俺たちは、そのままパーティを組み続けることになっていた。
昨日は投稿しなくてすみません
なるべく毎日継続して投稿できるように努力致します。




