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異端の集い
まず目に止まったのは、もこもことしたしっぽに耳。それに力強さのあるたたずまい。獣人だ。俺より少し年上に見える。背中に背負った、くるりと反った刃の剣からして、ただ者じゃない。剣の達人 そう直感した。
次に目に入ったのはギャル。場違いなほど軽そうな見た目なのに、なぜか目が離せない。何の特性を持っているのかは分からないが、纏っている空気が俺とはまるで違う。底が見えない、そんな感じだ。
そして最後に、ひときわ異様な存在がいた。
この世の終わりみたいな顔をした男。生気がなく、立っているだけなのに周囲の空気が重くなる。悪魔の特性 おそらく間違いない。負のオーラが、まるで生き物のように身体に絡みついていた。
……なんだよ、このメンバー。
「ここ、本当に初心者向けの依頼だよな?」
思わずそう呟くと、受付嬢はにこりと笑ったまま答える。
「ええ。パーティー人数が足りない方同士、ちょうどよかったんです」
よくねえだろ。
内心でツッコミながら、俺はもう一度三人を見渡した。
どう考えても、普通じゃない。
だが同時に、胸の奥が少しだけ高鳴る。
(面白くなりそうだ)




