静かで平和な世界
・・・
メイド喫茶開店したものの、
人が全然来ない。
まぁそんな簡単にいくはずがないですよね。
「ねぇ!全然人来ないんだけど!私たちどうすればいいの!」
キャロがそんなことを言ってきた。
どうすればいいのって言われてもね・・・
「客を待ち続けるしかないでしょ。最初っから成功する店なんてほとんどない。コツコツと努力を積み重ねればもしかしたら成功するかもしれない」
するとコリンちゃんが、自信満々に胸をポンッと叩いて、
「私に任せてください!」
と言ってきた。
「何する気なの?」
と僕が聞くと、急にコリンちゃんが光りだした。
「うおっ!?まぶし!」
キャロは隣で「目がやられたぁー!」と叫んでいる。
どんどん光が薄くなっていく。
・・・
「ねぇコリンちゃん、何も起きないんだけど」
僕がそう問いかけると、コリンちゃんは、
「後10分待ってください」
後10分?何か起こるのだろうか?
~10分後~
・・・まだ何も起きない。
「あ、来ましたよ」
コリンちゃんが急にそんなことを・・・って
「うぎゃああああ!!」
急に店内に人が入ってきた。
キャロがおどおどしながら、
「な、なにが起きてるの!?これ!?」
僕にも分かりません。
「「お客様の皆さんん!落ち着いてくださいいいい!」」
僕とキャロは叫ぶしかなかった。
コリンちゃんは笑って、
「ふふっ、これが私の力ですよ!」
コリン先輩マジパネェっす。はは・・・
~3時間後~
「はぁ、やっと終わった・・・」
この三時間の間ずっと接客をしていた僕は椅子に腰をかけた。
「は、はぁ、疲れた・・・」
キャロは地面に倒れこんだ。
「どうしたんですか?お二人とも?そんな死にそうな顔して」
コリンちゃんは心配そうな顔でキャロと僕を見つめいていた。
「明日もいっぱい人きますからね。頑張りましょう!」
「ああ、もう嫌だ・・・」
僕とキャロは同時に声に出していた。
~1週間後~
異世界生活44日目
僕はシャロとコリンちゃんと一緒に散歩をしていた。
僕たちはこの異世界の中で一番の金持ちになっていた。
働かなくても一生住めるような金を手に入れた。だけど僕はメイド喫茶をやめない。みんなと一緒に仕事するのが楽しいからだ。
「どうしたんですか?そんな笑顔で」
コリンちゃんが僕に話しかけてきた。
「なんでもないよ!」
僕は笑顔で答えた。
「なんか隠してるだろ~!」
キャロが鋭い目で言ってきた。
「何もないよ!」
僕はみんなのことが好きになっていた。このままこんな平和な日々が続いてくれればいいと思った。
キャロが急に足を止めた。
「ん?どうしたんだよキャロ?そんな変なものでも見たような顔をして」
キャロの顔は歪んでいた。
キャロは口を開いた。
「あ、あの花が咲くと、こ、この世界はもう少しで滅亡するって・・・!」
そこには一輪、美しく、そして寂しそうに咲いていた。
ああ、そうだ、日本からこんなメールが届いてたんだ。
『滅亡する』
と、僕は信じたくなかった、こんな静かで平和な異世界が滅びるなんて信じたくなかった。
するとコリンが、
「大丈夫ですか?雅也様?顔、怖いですよ?」
僕はコリンちゃんのおかげで目を覚ました。
「う、うん、大丈夫、だよ」
僕は声を震わせながら,
「ま、まぁ、キャロ、そんなの、噂に決まってんだろ、はは・・・」
キャロは、
「う、うん、そうだよね、はは・・・」
僕たち以上にコリンちゃんの方が悲しい顔をしていた。
異世界生活最終日前日
もう町の人誰一人外に出ることはなかった。僕たちもだ。
ブラックローズが平原を覆っていた。
キャロはブラックローズを見つけたあの日からもう自分の部屋からでることはなくなった。
僕は死の恐怖を感じていた。死んだらどうなる?死んだら一生この世をさまようのか?僕の頭の中には『死』という文字しかなかった。
僕が今生きていられる理由はコリンのおかげである。コリンがいるから僕は生きる理由がある。僕は一つだけ決意してることがある。
キャロとコリン、二人とも死なせやしない。と、
異世界生活最終日
僕は起きた。とてもいい天気だ。僕はリビングに向かった。そこにはコリンちゃんとキャロがいた。
「どうしたんだよ雅也!いい天気だよ!散歩しに行こう!」
「そうですよ雅也様!早く準備して散歩に出かけましょう!」
ああ、本当にいい天気だ・・・
「あはは、あははははは!!あははははははは!」
ああ、本当にいい天気だ!!そこら中の家から火が!煙が!悲鳴が!ああ、なんて最高なんだ!
僕は目の前にいるキャロとコリンの前に立った。
「ああ、僕は、守れなかった。」
ブラックローズがキャロとコリンの腹部を貫いていた。
「ああ、守れなかった、守れなかった!僕は、俺は!大事な人たちを!守れなかった!」
涙が止まらない、
「ごめんよ・・・!キャロ・・・コリン・・・!」
目の前にはコリンとキャロを貫いていたブラックローズが僕の方向を狙っていた。
「本当に・・・ごめんよ・・・!」
俺は息を引き取った。
「ん、ん~。」
俺は目を覚ました。どこにいるのか寝ぼけていてよく見えない。
もっふ
俺の左手にモフモフの感触が、
「あ~、そうか、僕は天国にいるのか・・・」
俺はそのモフモフを抱きしめていた。
コリンとキャロを守れなかった自分が憎い!力がない自分が憎い!
俺はまた泣き出した。するとそのモフモフは急に動き出した。
「!?」
ベッドに振り替えるとそこには、
「う~ん!」
僕は涙でよく見えないから拭うと、
見たことのある部屋、そして、
「コ、コリン!?」
一度死んだはずの狐耳の美少女がいた。
あ~!ネタ切れ(´;ω;`)




