↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生した高校生の異世界開拓記  作者: 甘党丸
異世界集落の独立
PR
9/26

9話:討伐なるか!?

チャル川に着いた。

一昨日にかなりの量のどんぐりを水につけておいたので、到着してすぐにどんぐりを食べれた。

回復効果ももう2日も漬けてあるから、回復効果の持続時間はかなり長くなっている。

うん、やっぱり。

今食べたら、24時間は効果が残るようだ。

魔力も多く含まれているから、魔力も回復するだろう。

ふと川の方を見ると、川の中に魚影が見えた。

デジャブだな。

あの魚影、あの大きさ、あの位置。

忘れもしない、前にキャノンイワナが眠っていたところ(5話:チャル川での洗礼参照)だ。

…人がいるってのに堂々と寝やがって。

完全に舐められてるな。

まぁ、これも俺が前にボッコボコにされて逃げたのが悪いんだろうけど。

だけど、魔力を発動できなかった当時(3日前)とは状況が違う。

俺は、魔法を発動できるようにたくさん練習したんだ。

そうだ、今日こそ、こいつを仕留めてやろう。

まぁ、なにをするにも、今は体調が悪すぎる。

とりあえずはちゃんと休憩を取らないとな。


太陽が少し傾いてきた頃には、すっかり体調が良くなっていた。

ステータスを見ても、さっきまであった(前話参照)魔力不足、空腹、喉の渇きなどのデバフは既になくなっていた。

よし、体調は戻った。

次は…漁の始まりだ!!

休憩中に怪我をするリスクについても考えていたが、そんなので悩んでいてはなにもできない。

勇気を出して、やってみないことにはなにも始まらないしな。

そして、さっきの魚影を見据えて、手に魔力を込める。

「フレイム!」

魔力が炎に置き換わっていく。

キャノンイワナもこの魔力に気づいたようで、こちらをじっと見ている。

動かないなら、好都合だ。

「魔力をためて、ためて…行け、最大火力のフレイムボール!当たれーー!」

フレイムボールはまっすぐ魚の方に飛んでいく。

だが、魚は全く動かない。

避けようともしない…。

まさか、水の中にいる相手には炎が効かないとかってあるのか…?

だから避ける必要もないし避けていない、そういうことなんか!?

そう思ったのもつかの間、フレイムボールは水と衝突し、勢いが少し弱まったように見えた。

魔力のレベルがD+の俺の最大火力だ、消えるなーー!!

その瞬間、フレイムボールが周囲の水を蒸発させ、ものすごい爆風を出しながら、さらに魚に向かって進み始めた!?

やった、やったぞ!そのまま魚に当たれ!

だが、キャノンイワナはそんな簡単にダメージを食らうつもりはないようだ。

一気に体を膨らませて、その直後にフレイムボールの向かって水の砲弾を飛ばしてくる。(この攻撃方法も5話参照。水を体の中に貯める、生成するなどして、大砲のようにその水を発射という攻撃をしてきます。)

それらが衝突した瞬間、さっきフレイムボールが川の水を蒸発させながら進みだしたときとは段違いの強さの爆風が吹く。

いわゆる水蒸気爆発ってやつだ、ってやばい、飛ばされる!

必死に岩陰に隠れて、暴風を避ける。

それぞれの強さは拮抗しているかに見えた。

だが、すこしずつフレイムボールが押し始めた!

いいぞいいぞ、そのままキャノンイワナに当たれ!

キャノンイワナは急いで水中の岩の隙間に逃げる。

あいつ、隠れやがった!

「出てこい、卑怯者!」

まぁ、岩陰に隠れている俺が言えることでもないけどね。

そして、ついに決着が着いた。

水砲は完全に消滅し、フレイムボールがそのままの勢いで飛んでいき、川底に衝突した。

その瞬間、鼓膜が破れるんじゃないかっていうレベルの爆発音が響き渡る。

自分で出しておきながら言うのも何だけど、なんつー威力だ!

ものすごい熱波、爆発音、暴風、閃光だ。

とりあえず今は魚よりも自分の防御(岩陰に隠れること)を意識する。

自分の魔術で自爆なんて、そんなのは絶対に嫌だしな。


そして、数秒してそれらが収まってきた。

岩陰から出て川の方を見ると、だいたい半径10mくらいの範囲の川の水は蒸発して、水たまりのようにしか残っておらず、木も何本かは折れている。

あと、川底の石は前よりも細かく割れてしまっている。

俺って、こんな火力出せるんや。

いや、これは水とぶつかったから出た火力とも言える。

とすると、自らが意図的に火属性と水属性をつかって魔術を出して火力を上げようとするのは、複合魔術ってやつなのかもな。

って、そうだ、魚は!?

さっきキャノンイワナが逃げ込んでいった岩の隙間の方を見る。

…こんがりと焼けた魚がいた。

やったぞ、キャノンイワナを討伐できた!

リベンジ果たしたり!!

しかも、爆発の熱で調理まで完了してるわ。

早速食べよう。

拾い上げて、少しずつ流れ出してきた川の水で洗う。

そして、お腹のあたりを開いて、内臓を取り出して…と。

前世では毎年夏に釣りに行って、それの後処理(内臓を取り出す)をしてたから、簡単に取り出せた。

じゃあ、いただきます!!

がぶり、とお腹にいった。

ん〜、美味しい。

塩味があったらより良いんだろうけど、そんなのがなくても久しぶりのどんぐりじゃない食事は格別だ!

今のはオーバーキルだったし、今後はもうちょっと火力を抑えたほうがいいかもな。

明日からも、同じ感じでやれば魚を食べられそうだ。

そのとき、アイテム・スキルの選択画面が出てきた。

そういえば、実績解除の目標の一つに動物を食べるというのが合ったはずだし、多分それだな。(実績解除について知らない方に向けて。実績解除とは主人公が女神様から与えられたスキルで、決められた目標を達成するとアイテムやスキルを選択してもらえるというものです。詳しくは、1話:異世界生活開始!や2話:スキル『実績解除』参照。)

久しぶりに目標を達成したなぁ。

それなりに生活も安定してきたし、自衛能力も高まったわけだし、なにを取ろうか。

…そういえば、鑑定スキルは今レベル2だけど、3にしたらその対象のステータスもわかるようになるみたいに書いてあった気がするな。(4話:恐怖の夜参照)

今のままでも便利だけど、鑑定スキルをより強化するのもありかもな。

または、3日前に狼に話しかけられたことがあった(7話:魔法の扱い方(2)参照)けど、そろそろコミュニケーションを図っていくべきかもしれない。

だって…川をこんなにボコボコにしちゃったわけだからな。

少なくとも何かが森の中に入ってきたと魔獣たちには認知されてしまうだろう。

できれば、魔獣に邪魔されずに集落を作っていきたいから、交渉して邪魔させないとか、色々できるようにはなるだろう。

探してみると、翻訳スキルというのもあった。

まぁ、鑑定スキルは今のままでも十分に使えてるし、翻訳スキルを取ってみるか。

『翻訳Lv.1』をタップした。

ステータスを確認すると、スキルに

『実績解除Lv.1』、『鑑定Lv.2』の他に『翻訳Lv.1』が増えていた。

まぁ、これからきっと役に立つことだろう。

少しずつ暗くなってきてるし、洞穴に帰って寝るかな。

そう思って、帰路につくのだった。


暗くなってきたので、洞穴の中に入って、魔力の軌道を感じる練習をしている。

だいぶ掴めるようになってきて、感知できないほうが少なくなってきた。

やっぱり繰り返すって大事やなぁ。

なんて思いながら、練習をしていると…

外から複数の獣が通る足音がした。

……!

何かがいる。


ワウッ、ワウッ。グルグルグル。オオーン。


まさか、狼の群れ?!

そうだ、こういうときこそ翻訳スキルと鑑定スキルだ。

鑑定&翻訳!


タフウルフ

高い攻撃能力と体力を兼ね備えた、狼族でも最強格のハンター

体長は約200cm、体高は約120cmと体がおおきく、魔力の扱いにも長けているため、非常に強力


(↓ここから下は狼の会話です↓)

「おい、ダザ。本当にここらへんに人間がいるのか?」

「あぁ、前見かけたんだ。

森を去れと警告を出したのに、まさかまだ森に残っているとは思わなかったがな。」

「やっぱり、さっき見かけた川の破壊跡は人間ですかね。」

「多分そうだろう。森の他の魔獣があんなふうに破壊するメリットがない。」

「人間らしき匂いもするからなぁ。」

「…何としてでもも見つけ出せ。

これは、森の守護者たる狼族の威信にも関わる。」

「クリーリャロ族長!分かりました。きっと見つけ出します。」


…めちゃくちゃ探されてるっぽいな。

少なくとも今は隠れているのがベストだろう。

静かにしてるか…。


静かにしていると、狼たちはこのあたりを去っていったようで、再び静かになった。

今日のところはひとまず寝よう。

そして、また眠りにつくのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。