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転生した高校生の異世界開拓記  作者: 甘党丸
異世界集落の独立
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8/8

8話:魔法の扱い方(3)

魔力の調節が初めてできて、コツが掴めた気がする。

魔力の調節、その本質は自分の意識だけで抑えるのではなくて、自分の中の魔力に自分のイメージを共有して、その通りに動いてもらうこと。

これが掴めたのは、魔法をうまく使えるようになるうえでかなり大きい。

もっと繰り返して、どんなときでもうまく調節できるようになりたいけど、今日はもう遅いし寝よう。

続きは明日だ。

そして、洞穴の中に入って眠りにつくのだった。


その日の夜は何事もなく越すことができた。

また、その次の日からも魔法の基礎的な扱い方を練習して、それから2日が立つ頃(4日目)には、基礎がほぼ出来上がった。


転生してから5日目。

洞穴から出て背伸びをする。

この2日の集中的な魔力の放出トレーニングで、魔力の扱いにはかなり慣れてきた。

深呼吸をしなくても魔力の感覚は伝わってくるし、魔力の調整イメージもどんなふうにやったらいいかはだいたい掴んだ。

だけど、魔力をそのまま放つだけだと、3日前のキャノンイワナの火力(4話:チャル川での洗礼参照)のようなちゃんとした属性を持つ魔法には威力が劣る。

まずは、属性をちゃんとつけれるようになって、それからまたあの鬼畜魚に挑むんだ。


昨日の投稿したやつも完全版にしておきました。良ければどうぞ。

今日は魔力に属性を付けて魔法に仕上げていく予定だ。

完全にマスターして見せる!!

そして、魔法の教科書を開くのだった。


魔法の教科書を前に見たときは、「フレイム」というキーワードを唱えると火属性がつくと書かれていたけど、本当にそんなに簡単なもんなのか?

まぁ、何でも試さなくちゃわからないし、とりあえずやってみよう。

魔力を少し手から放出しながら「フレイム」と唱える。

すると、手から出てくる魔力に赤い色がつき始めて、熱さも帯びてきた。

手から火が出てきてる。

どうやら、本当にキーワードを唱えるだけで属性がつくようだ。

魔力の調節がかなり難しかった分、ここは案外簡単に感じる。

教科書によると、基本5大属性(火・水・地・風・雷)はキーワードだけで付与できるけど、他の特殊属性、例えば聖や闇は別と書かれていたはずだ。

どうせなら、他の基本属性も発動方法だけは網羅してみるか。


探すと、他の基本5大属性のキーワードと特徴が分かった。

まとめると、

火→「フレイム」、5大属性の中では一番火力が高い、様々な複合魔術に使われる

水→「アクア」、一つで様々なはたらきをこなす柔軟な属性、アンチ火属性でもある

地→「アース」、防御に秀でた属性、強力な複合魔術「空間魔法」にも使われる

風→「ウインド」、速度と隠密に優れた属性、火力、防御にも優れる

雷→「ボルト」、速度と攻撃に優れた属性、防御には弱い、最も戦闘的な属性とも

ということだった。

とりあえず全部試してみるか。

まずは水属性。

魔力は青くなっていき、次第に重力のままに落ちそうになるんだけど、こう動けと強いイメージを与えればそのイメージのままに動いてくれる。

これをキャノンイワナのように圧縮して飛ばせばものすごい破壊力も生まれるだろうし、他にも色々使い方がありそうだ。

次は地属性。

魔力はすぐに地面に潜っていき、その周辺が自分のイメージの通りに動くようになる。

動かす範囲や動かせる質量は使った魔力量に比例するようで、今は全然動かせなかった。

次は風属性。

魔力が風のように素早く飛んで攻撃をするようなイメージ。

素早さはこれまでやってきた属性の中では攻撃発動や攻撃の速度が段違いに速(早)い。

慣れないうちはかなり扱いが難しそうだ。

最後に雷属性。

魔力がそれぞれこすり合って静電気が生まれ、それが自在に動かせるようになる。

風魔法どころかこれまでの属性の中だと攻撃発動までの待ち時間は長かったけど、攻撃の速度は風魔法の何倍も速い。

改めてまとめてみてそれぞれのいいところと悪いところ、あと特徴的なところを見ていったけど、火属性以外はイメージするところが多かったり、攻撃の速度が速かったりして、扱いが何クセかありそうだ。

となると、今は火魔法を練習していくべきかもな。

確か、教科書には火属性を応用した初歩魔術が載っているはずだし、さっそくそれをやってみよう。

応用か…どんな感じなんだろう。


火属性の魔術が書かれたページを開いた。


火属性を身に着けたら応用魔術を試してみましょう!(/の左は魔術名、右はその魔術のタイプ)

フレイムボール/攻撃→火球を飛ばして攻撃。

フレイムレンジ/料理→炎の温度を調節して、高度な温度調整で食材を美味しく調理。

フレイムランプ/ひとだまのような火を空中に浮かべて周りを照らす。           ……など


おぉ、やっぱり色々あるなぁ。

攻撃力をつけるならフレイムボールを身につけるべきなんだろうな。

他の魔術も便利そうではあるんだけど、今日はフレイムボールを練習しよう。

だが、練習を始めたものの、魔術の軌道、調整をかなり練習した甲斐あってか、発動はもちろん。

威力や大きさの調整もすぐにできるようになった。

あとは、狙って打つところか。

これまでは発動した魔術は地面に痕跡を残さないように(野生動物に自分の存在を知られたらだめな気がして)、上空に向かって放っていたので、的に撃つということをしてこなかった。

なら、練習あるのみだな。

ここから20mは離れているところに50cmくらいの岩がある。

よし、じゃああの岩に当たるように魔法を撃つ練習をしていこう。

とりあえず10回撃ってみる。

当たったのは3回。

いやー、毎回惜しいんだけどな。

まだ太陽は頭上にも昇ってきていない時間だし、もっと練習を続けてみよう。


あれから結構練習をした。

なんか、体がだるいのはおいておいて、岩に当たる確率は80%くらいになった。

これくらい当たるなら、実戦でも使っていけるかもな。

岩もその火力のせいか、けっこう削れていた。

すると、急に力が抜けて、倒れそうになった。

ん?どうしたんだろ。

さっきからなんとなくだるいし、なんかおかしいな。

ステータスで確認してみるか。

ステータスを開いて、〈状態〉のところまでスクロールしてと。


〈状態〉

やる気、魔力不足、空腹、喉の渇き


…なるほど。確かに朝から飲まず食わずで魔術の練習をしてれば、こうもなるよな。

とりあえず休憩するか。

そう思って、チャル川に昨日つけておいたどんぐりを食べに行くのだった。

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