16話:ルウの能力
すみません、前々回の自分のスキルを確認する下りで太陽神の加護を忘れていました!
そして、チャル川魔獣会議は終わり、俺とルウはマップを見ながら洞穴にまで帰ってきた。
「アサヒ兄ちゃん、いつもこんな地面の上で寝てるの?ここ、石の上だけど。」
「うん、そうだよ。硬くて寝られないか?」
「いや、寝れる…よ!俺は人狼だからね。」
「ほーん。」
まぁ、寝られないようなら洞穴の外の地面のほうがまだ柔らかいだろうし、そっちでいいかもしれない。
魔獣たちに襲われることはなくなったわけだからな。
あっ、でも魔物に襲われる可能性もあるのか。
さっき人型の魔物がミィさんに襲いかかっていたところを見ると、それぞれは敵対しているんだろうし、魔物は依然として危険な存在のままだ。
そういえば、実績解除の目標が全て達成されたから新しい目標を確認しろみたいに出てたっけ。
今のうちに確認しておくかな。
と思ってステータスを押してスクロールしていると、
「なになに?」
とルウが横に寝っ転がった。
「さっきの実績解除っていうスキルの新しい目標を確認しようと思ってね。」
「俺も見る!」
そして、俺がスクロールしていって魔力D+aと書かれたあたりを通り越した時、
「本当だ、魔力D+aって書いてあるね。でも俺も何なのかわかんないや。」
とルウが言った。
「えっ?他の人のステータス画面って見れるの?」
「うん、見れるよ。俺が勝手に開いたりはできないけど、その人が動かしている画面ならね。」
「そうやったんや!じゃあ、俺もルウのステータスって見れるの?」
「たぶん見れると思うよ。開いてみるね?」
「うん、おねがい。」
ルウのスキルや能力が分かれば、これからの行動の手段も増えるだろう。
〈基本情報〉
名前/ルウ
年齢/8
種族/人狼
職業/子ども
〈能力〉(S+からG-の24段階)
体力E+
魔力F-
知力F
敏捷E
器用F
幸運F+
〈状態〉
元気
〈スキル〉
『夜目Lv.1』『擬態Lv.2』『翻訳Lv.1』『その他』
能力がだいたい俺より高いんやけど…。
うん?スキルにその他っていうのがあるけどなんだろう。
「ルウ?スキルのところにある『その他』ってなに?」
「これは、欲しいスキルをゲットしようとしたり、生活してたりするとたまに手に入るスキルを集めてあるんだよ。
別にいらないやつだから。」
「どんなのがあるのかって見れる?」
「うん、見れるよ。」
『その他』
『疾走Lv.1』『念話Lv.1』『木登りLv.1』『鷹目Lv.1』
「それぞれの効果を見せてくれる?」
「いいよ。」
『夜目Lv.1』
暗いところでも目が見えるようになる
まだ昼間ほどしっかりは見えない
これは暗視ってことか。
夜にはかなり役立ちそうなスキルだな。
『擬態Lv.2』
自身の身体をなにかに似せるように変化させられる
幻影で見え方だけそうなっているわけではなく、実体として変化している
効果はイメージがリアルであるほど長い時間、精密に続く
ほぉ、ルウの家族は多分、こんな感じのスキルを使って人間の町で隠れて暮らしてきたんだろうな。
潜入などでかなり使い勝手が良さそうだけど、まだ年齢が年齢だしなぁ。
『疾走Lv.1』
一定時間だけ自分の能力値の敏捷を超越した速さで走れるようになる
Lv.1では数十秒ほど効果が続き、回数上限は一日に1回ほど
使用後にたまった疲れがどっとくる
能力値の敏捷を超越した速さで走れる…か。
具体的な早さまではわからないけど、回数上限や反動があるくらいだし、結構早いんじゃないかな…?
『念話Lv.1』
距離が離れた相手でも、直接脳内に語りかけることができる
使用者の意見を意味として伝えるため、翻訳の機能も併せ持つ
声は一切発さないため、機密の会話でも使える
遠すぎる相手には使えない
これって、前に魔物のデイルンや狼族のダザさんにされたやつじゃないか?
具体的にこういうスキルだったのか。
『木登りLv.1』
木に登るのがうまくなる
木に登るのがうまくなる…。
とりあえず最後のスキルの説明も見よう。
『鷹目Lv.1』
一定時間だけ自分の視力を超越したレベルに目が良くなって、遠くまで見えるようになる
Lv.1では数十秒ほど効果が続き、回数上限は一日に1回ほど
使用後にたまった疲れがどっとくる
疾走の視力バージョンだったな。
これで、ルウのスキルを全部見たわけだけど…スパイになるために生まれてきたみたいな構成だな。
目が良くて、素早く動けて、木に登るなりして隠れられて、おまけに隠密で会話ができる…。
まさしくスパイにあったらいい要素が全部ある。
しかも、8歳にして高1を軽く上回る能力の高さ。
まぁ魔力や知力は俺のほうが高かったけど、魔力に関しては得意な種族も不得意な種族もいるだろうし、知力はそりゃあ長い時間生きている方が知っていることは多い。
この子(8歳)が高1(15〜16歳)になる頃には、どの能力も俺より高いんじゃないかな…。
俺がそんな事を考えていると…
「アサヒ兄ちゃん、大丈夫?」
「えっ、あっ、ごめんね。色々考えてたら、つい黙っちゃってた!」
「で、アサヒ兄ちゃんの新しい目標って何なの?」
「あっ、そういえばそれを知りたいんだったっけ。」
ステータス画面を見て、さらに下にスクロールしていく。
「ほら、これが俺のスキルだよ。」
〈スキル〉
『実績解除Lv.1』『鑑定Lv.2』『翻訳Lv.1』『太陽神の加護』
「本当だ、実績解除っていうスキルがある…って、太陽神の加護って何?」
「あぁ、これは女神様からもらったやつで、毒が効かなくなるみたいなスキルだよ。」
「えぇー!父さんが加護はどれも強いって言ってたから、それもめっちゃ強いんじゃないの?」
「まぁ、毒が効かないっていうのも強いんだけど、集落の長みたいになると、他にも効果が出るらしいんだよね。
もしかしたら、これがめっちゃ強いかもよ。」
「加護、うらやましい。」
「ルウも絶対いつかゲットさせてあげるよ!」
「えっ、本当?!やったぁ〜!」
ルウの頭を撫でてやると、会議の時のように嬉しそうに尻尾を振った。
「じゃあ、新しい目標確認するよ!」
「うん!」
そして俺が『実績解除Lv.1』を押すと、再びアイテムやスキルを選ぶ画面が出てきた。
そういえばさっき、魔物を討伐するっていう目標が達成されたんだっけ。
「ルウ、どれがいいと思う?」
「うーん、鑑定スキルがあと一つでLv.3になるんだし、鑑定スキルにしたらどうかな?」
「たしかに、魔獣のみんなもスキルを極めるのが大事みたいに言ってたもんね。
じゃあ鑑定をえらぶね。」
「おっけー。」
そして、『鑑定Lv.3』を選ぶ。
すると…どこからともなく火の玉のようなものが現れて!?




