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転生した高校生の異世界開拓記  作者: 甘党丸
異世界集落の独立
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14/26

14話:チャル川魔獣会議(3)

ミィさんが次なる敵に切りかかっていく。

そして、他の魔獣達も魔物と対峙したり、避難したりし始めた。

ティグさんは、一人で数匹の魔物を圧倒している…!

俺もまだ魔力は残っているし、力になれるはず。

「ダザさん!ルウをお願いします!」

「アサヒー!任せておけ!こちらは気にせずに動いてくれ。」

「ありがとうございます!」

「アサヒ兄ちゃん!無理すんなよーーー!」

「分かってるーー!」

ダザさん、ルウ…いい仲間ができたもんだな。

そして、他の魔獣たちが草むらの奥にまで魔物を狩りに行っていたので、そこへ向かうことにした。


魔獣たちは協力して戦っているのに対し、魔物たちの動きには統率性がなく、魔獣側が優勢に戦っているようだった。

俺も加勢しよう。

近くに魔物がいたから、そいつに向かってフレイムボールを放つ。

「フレイム!」

フレイムボールはまっすぐ魔物にぶつかり、大爆発を起こす、のだが…。

そこには無傷の魔物が立っていた?!

その魔物が俺に近づいてくる…!

まずい、防御魔法、攻撃魔法?あれ、なにをしたら…。

「アサヒ、慌てるな!」

クリーリャロさんが魔物に突進していき、ふっとばした!

「さっきのような加減した威力では、こいつらにダメージは入らぬ。

川で放っていたような火力はいらないが、それに準ずる威力は必要だと思え!」

「はっ、はい!すみません。」

「危険なときこそ冷静に。私は行くからアサヒも無理しないように!」

「ありがとうございました!」

どうやら、火力が足りなくて効かなかったようだ。

改めて魔力を展開してフレイムボールを作る。

残りの魔力だけなら全部打ち込んでもちょうどいいくらいだろう!

「おりゃあああ!!」

フレイムボールはさっきふっとばされた魔物に向かって飛んでいく!


「なんだ、あの威力は…!

本当につい先日、この世界に転生してきたと?!」

とデムさんが叫ぶ。

…そんなにこれの威力高いのか?

俺、まだ魔力はD+程度だけど。

そして、フレイムボールは魔物に直撃した。

その瞬間、魔物はさっき以上の爆発に巻き込まれるも、その後も爆発が続く。

俺がそれを見届けているうちに、周りの魔獣たちも他の魔物を倒しきったようで、続く爆発に視線が集まる。

「…なんか、威力がおかしくないかしら?」とミィさんがつぶやいた。

「アサヒ、私がさっき言ったよな、抑えろと。

ちゃんと抑えて発動したんだよな?」とクリーリャロさんも言う。

「抑えて発動…?

俺の魔力はD+なんで、残りの魔力を全部使っちゃいましたけど、なにかダメでしたか?」

「D+?そんなはずはない。

この威力は人間と戦っているときに見た中でもかなりの実力者が発動していたようなものだ。」

とクリーリャロさんが答える。

「まずい!木に引火し始めているぞ!」とデムさん。

ミィさんがさっそうと、その引火した枝を切り落として、クリーリャロさんがその上を踏んで火を消すが…

「まずいわ。これじゃ間に合わない!

人間…アサヒ!この魔法はあなたが発動したんでしょ!どうにかして止められないの?」

「えっ、あっ、はい!!」

思っていたよりも危機的状況らしい。

たしかに木に火が移ったら、山火事になっちゃうかも。

さっきの魔力、戻ってこい、戻ってこい、戻ってこい…!

そう念じると、爆発は一瞬で収まり、さっきよりも小さくなったフレイムボールが俺の手の上にまで戻ってきた。

不思議と、そのフレイムボールは熱くなかった。

そして、攻撃を当てた魔物だけど…すでに跡形もなく消えていた。

「アサヒ、よくやった!ミィ、今のうちに火が移った枝の処理を!」

とクリーリャロさんが言い、さっきのように消火していってくれる。

さっきのクリーリャロさんの言葉は何だったんだ?

俺の魔法の威力がかなりの実力者と同じレベル?

俺はD+だしなぁ。

となると、人間側の魔力レベルが比較的低いんだろうか。


「よし、消火が完了した。

とりあえず、私に協力して魔物を討伐してくれたことに感謝する。

では、会議を再開するぞ。」とクリーリャロさんが言う。

「チッ。」とティグさんが舌打ちした。

狼族の森の守護者としての威厳はこれで結構示せたのかも。

そして、俺たちは会議の場所に戻るのだった。


「アサヒ兄ちゃん!無事に帰ってこれてよかった!」

「ルウも無事でよかった!ダザさん、ありがとうございました。」

「私も役に立てたようでよかった。このまま会議も成功に導くぞ。」

そして、ダザさんはクリーリャロさんのすぐ横に戻り、俺もルウを脇に座らせて、会議が再開された。

「急な魔物の奇襲であったにもかかわらず、皆が即時に抵抗した結果、誰も重傷を負わずに討伐できてよかったと思う。

して、アサヒよ。一つ聞いておきたいことがあるのだが、今尋ねてもよいか?」

聞いておきたいこと?

まぁ、別に断る理由もないし。

「えぇ、どうぞ。」

「うむ。アサヒ、お主の魔力レベルは本当にD+なのか?」

「はい、間違いはないと思いますよ。」

「では、今一度確認してみろ。おそらくB+でも見間違えているのだろう。」

「そんなことはないと思いますが――わかりました。」

そう言って、ステータスを開く。


〈基本情報〉

名前/アサヒ(仮)

年齢/15

種族/人間

職業/未設定

〈能力〉(S+からG-の24段階)

体力F-

魔力D+a

知力E

敏捷F+

器用F-

幸運G-

〈状態〉

元気、眠気、空腹

〈スキル〉

『実績解除Lv.1』『鑑定Lv.2』『翻訳Lv.1』『太陽神の加護』


ほらD+―――はっ?D+a?

「すみません、D+aでした。

今まで勘違いしてたみたいです。」

「何、D+a?なんだそれは?」

「えっ、わからないんですか?

俺も何かわからないのですが――。」

周りの魔獣たちも何かわからないといった様子で、俺を見ていた。

その瞬間、急にアナウンスがあった。


実績解除の目標、魔物を討伐が達成されました!

達成報酬をお選びください。

また、新しい目標が補充されましたので、確認してください!


「あぁ、実績解除か。」

俺は適当に流すつもりだったが、魔獣たちはそれにも反応した。

「実績解除?なんだそれは?」と今度はデルさんが尋ねる。

「えっ?提示されている目標を達成したら、好きなアイテムやスキルをゲットできるっていうスキルですけど。」

「いや、だから何なのだ、そのスキルは!」

「えっ、そうとしか言えないのですが。」

何かおかしなことでも言ったかな。

「…お前の言っていることのどこがおかしいのか説明してやろう。」

そうクリーリャロさんが言った。

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