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28.【巨大化の秘密】

しばらくして、白いクラシックスポーツカーが巨大化住居にやってきた。


助手席には松本さんも一緒だ。


プールのロッカーから荷物の回収もしてきてくれたので、真っ先に学校に連絡を入れる。


一般的な女子高生が一日に食べる米の量は、二合程度だそうだ。

つまり40mの巨大化芽依の場合は実に85俵を毎日食べる計算になる。


まあ、今朝は元のサイズに戻ったし、毎食というワケではないだろうが……


松本さんは頭を抱えながら米と釜の手配をしに行った。


高橋先生は巨大な女子高生から採血しようとしていた。


「芽依ちゃん、足の土踏まずのあたり、ちょっとチクっとするからね」


この人、なんか喜んでるだろう?


採血を終えた先生は、軽い問診のあと、早速血液の解析をする、と言っていったん帰って行った。


入れ替わりに松本さんが戻ってくる。


「隼人君、済まない。これが現状では精一杯だ」


米俵が二俵に、災害炊き出し用のオバケみたいな釜が十基。

この釜十基で一度に一俵の炊き出しが出来るそうだ。


一俵の炊き出しで必要な電力は230kWh、二俵だと460kWh。


芽依のバイオ発酵発電が現状で500kWhだから、これだけで一日分だ。


池田さん曰くまだ発電効率は上げられるらしいが、どにらにせよ85俵の炊き出しが毎日必要になったら完全に破綻する。


それでも出来る限りのことはやろうと、俺たちは炊き出しを始めた。


気がつけばもう午後だ。

なんとか一俵の炊き出しを終えると芽依に食べさせてもう一俵の炊き出しに取り掛かる。


二俵食べても全く腹の足しにならないらしい。


と、そこに高橋先生が戻ってきた。


「重大な事が分かったよ」


…………


「信じがたいことだが、芽依ちゃんの巨大化は、分子レベルで発生している」


俺は自分の耳を疑った。

なんて?

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