18.【ジャンボパフェ】
「ねえ、お義兄ちゃん。アタシさあ、昨日ものすごく頑張ったよね?」
「ああ、芽依のおかげで何人もの人が命を救われた」
「泥だらけになって頑張ったよね」
……なにを言い出すつもりだ?
「でドロドロジャージはお義兄ちゃんが着替えさせてくれたよね?」
「……はい、そうです」
ナニ言うつもりなのが分かんねえ、コワい。
「でもさあ、肌着は着替えさせてくれなかったよね」
「ばっ、当たり前だろ!」
「だからアタシさあ、昨日汗だらけで寝たんだよね」
「し……仕方だろ?」
「あんな汗まみれのシャツで寝たら風邪ひいてたかもねー?」
それで何をさせたいんだ、コイツ?
「だからさあ。昨日の続きでお風呂入れてよ」
ぶーーー
思わず吹いてしまった。
「今は義妹でいい」って言ったばかりだろ、お前は!
「義兄妹なんだから、背中の汗流すくらいはセーフ!」
「アウトだ、ソレは!!」
「ぶぅー、お義兄ちゃんに褒めてもらうために頑張ったのにぃ」
「褒める?……あっそうだ。無事に片付いたらジャンボパフェ奢ってやるって約束だったな」
「え?ホントにいいの?」
「ああ、そんだけの活躍したんだ、遠慮すんな」
やれやれ、これで意識を逸らせたな。
「じゃあさあ、ジャンボパフェ二つで!」
「いやいや、アレ
俺でもひとつ食べるの苦労するぞ?」
「だってお腹空くんだもん。ジャンボパフェ二つで背中流してくれなかったの目を瞑ってあげる、って言ってるのに」
コイツ……忘れたワケじゃないのかよ。
「それともお風呂のがいい?アタシはそっちのがいいんだけど?」
「あー、分かった。ジャンボパフェ二つな。連れてってやるから汗流してこい」
「……ヘタレ」
なんかやたら積極的に攻めてくるようになったな、この先が思いやられる。
◇
「お待たせしました。ジャンボパフェ二つです」
俺はランチをライトミールにした。
なお芽依は「ガッツリランチセット」だ。
その上でジャンボパフェが二つ。
店員さんは当然のように二人にひとつづつ配膳していったが食べるのは二つとも芽依だ。
まあ、二つとも芽依の前に置くと不自然だからな。
目の前でモノ凄い勢いでパフェが減っていく。
半分食べたところで、芽依はパフェの器を俺のと交換した。
これならバレにくい。
「ねぇ、お義兄ちゃん、あーん」
食べさせろ、ってか?
やれやれ。
「ほら、あーんだ」
芽依、幸せそうに食いやがって。
あっという間に二つのパフェを食べ終わった芽依が言った。
「ねえお義兄ちゃん。もう一つ食べていい?」
「いやいや、食い過ぎだろ?」
「重機何台分の仕事したと思ってんの?
このくらい食べても全然少ないくらいだよ?」
???
そう……なのか?
やはりMMGSの不思議現象なんだろうな。
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