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【連載中】わがまま王女ですが剣聖と二人旅をして、仕方がないので人助けをして剣聖と真の女王を目指しますわ!  作者: 久坂裕介
第一章 王女、剣士になる

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第七話 手ごたえ

 そして少し休んだ私は、再び走り出した。でも二キロくらい走ったところで、もう走れなくなった。でも私は、手ごたえを感じていた。昨日きのうは一キロも走れなかったが、今日は二キロも走ったからだ。うん。今日は、これで良しとしよう。明日また、がんばろう。そうして私は、広場ひろばもどった。


 広場で体育座りをして休んでいると、向こうに親子の姿が見えた。走り回っている子供を、母親は幸せそうにながめていた。それを見ていると、私はやる気になった。彼らをまもれる、女王になろうと。なので私は、腕立てせを始めた。


 地面に両手をついて、ひじを曲げる。そして、肘を伸ばして地面からはなれる。私はそれを、三度繰り返した。お、腕立て伏せが三回できましたわ! 私はもう一度、肘を曲げた。だが肘を伸ばすことは、どうしてもできなかった。でもやはり私は、手ごたえを感じていた。昨日は一回しかできなかった腕立て伏せが、今日は三回できたからだ。


 そして少し休んでから、今度はスクワットに挑戦ちょうせんしてみた。両手を頭の後ろで組み、ひざを曲げた。そして膝を、伸ばした。お。スクワットが一回できましたわ! そして私は再び、膝を曲げた。だが今度は膝を伸ばすことができなくて、しりもちをついた。でもやはり私は、手ごたえを感じていた。昨日は一回もできなかったスクワットが、今日は一回できたからだ!


 そして私は、部屋に戻ることにした。今日の修業は、これで終わり。明日、またやろう! 部屋の前に立っているメイドに、洗濯せんたくをしておいてちょうだいとピンクのドレスを脱いで渡すと、私は部屋に入り黄色のドレスに着替きがえた。


 するとドアがノックされて、メイドの声が聞こえた。

「あの、ユーミ王女。ダーカ先生がお見えですが……」


 ダーカ先生は、私に立派りっぱな女王になるための勉強を教えてくれる。この国の歴史や、他の国の状況じょうきょうなど。でも私はこれまで、勉強はきらいだったので先生を追い返していた。でも今日は、勉強をしたい気分だ。やはり立派な女王になるためには、勉強も必要だと思ったからだ。だから私は、答えた。

「はい。ダーカ先生に、お部屋に入っていただいて」


 すると部屋のドアが開いて、おどろいた表情のダーカ先生が入ってきた。髪は白髪で目が細くせていて、黒い衣装を着て分厚ぶあつい本をわきに抱えていた。そして私に、聞いてきた。

「おお、ユーミ王女! 今日は勉強をされるのですか?!」


 私は、頭を下げて答えた。

「はい、そうです。よろしくお願いします、ダーカ先生」


 そして私が木製の机の前にある、やはり木製のイスに座るとそのとなりにダーカ先生は立った。そうして持っていた本を開き、まずはこの国の歴史を話し出した。私はその内容をペンで、茶色の紙に書き写した。こうして授業は、始まった。


 私が先生が話すことを夢中で紙に書き写していると、ドアをノックする音が聞こえた。「はい」と答えると、メイドの声がした。

「ユーミ王女。昼食のお時間です」

「はい。分かりました」


 するとダーカ先生は、聞いてきた。

「あの、ユーミ王女。これで午前の授業は、終わりです。ですが午後の授業もありますが、いかがいたしましょうか?」


 私は、頭を下げて答えた。

「もちろん、午後の授業も受けます。ダーカ先生、よろしくお願いします」


 私が勉強をやる気になったので、ダーカ先生は喜んでいるようだ。

「それでは午後の授業も、がんばりましょう」


 そして私は昼食を取って、少し休んでから午後の授業を受けた。内容は、他の国の状況だ。私が夢中になってダーカ先生の説明を紙に書き写していると、太陽が傾き夕方ゆうがたになった。するとドアがノックされて、メイドの声がした。

「ユーミ王女。今日の授業は、終わりです」

「ありがとう、分かったわ」


 私は久しぶりに授業を受けて疲れたが、満足感もあった。私が真の女王に、近づけた気がしたからだ。するとダーカ先生は、緊張きんちょうした表情で聞いてきた。

「今日はお疲れさまでした、ユーミ王女。それで明日は、どうなさいますか?」


 私は、頭を下げて答えた。

「もちろん、授業を受けますわ。明日も、よろしくお願いします」


 するとダーカ先生は、今まで見たことが無い笑顔を見せた。

「はい! 明日もがんばりましょう、ユーミ王女!」


 そうしてダーカ先生は、この部屋から出て行った。フウとため息をついて、私は考えた。やっぱり勉強は、疲れる。でも真の女王になるために、がんばろう! そしてベットに、横になった。しばらくそうしていると疲れが取れたので、私はピンクのドレスに着替えた。もちろん、修業をするためだ。それくらい、疲れは取れていた。


 私はやはり、城下町じょうかまちの西にある広場に向かった。もう夕方なので、そこには誰もいなかった。でも私は、修業を始めた。まずは、マラソンだ。私は城下町の出口から出ると、左回りでマラソンを始めた。でもやはり、二キロくらいしか走れなかった。それでも私は、考えた。今は、これでもいい。こうして毎日がんばれば、きっといつか一〇キロ走れるようになるだろうと。


 そして広場に戻った私は、腕立て伏せとスクワットに挑戦した。でもやはりどちらも、数回しかできなかった。でもやはり、今はそれでもいいと私は考えた。

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