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【完結済】わがまま王女ですが剣聖と二人旅をして、仕方がないので人助けをして剣聖と真の女王を目指しますわ!  作者: 久坂裕介
第五章 王女、魔王と戦う

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第五十話 激闘

 くっ、めるしかない。人間をほろぼそうとするマモートは、止めるしかない……。なので私は、言いはなった。

「止めますわ。やはりあなたを戦闘不能せんとうふのうにして、止めて見せますわ!」


 するとマモートは、不敵ふてきに笑った。

「ふっふっふっふっ。このわしを、止めて見せるか……。よかろう、止めてみるがいい!」


 そしてマモートは玉座ぎょくざに座ったまま、両手の手のひらを私に向けて魔法をとなえた。

「デス・フェニックス!」


 するとマモートの両手から、灰色の炎がき出した。そしてそれは大きな、不死鳥ふしちょうの形になった。それを見た私の本能ほんのうは、告げた。あれを喰らっては、マズイと。絶対にマズイと! だから私に向かって飛んできた灰色の炎のデス・フェニックスを、私は聖剣せいけんアポビーを真上まうえから振りろして真っ二つにった。や、やった。やりましたわ! だがマモートは、不敵に笑っていた。


 な、何なの、あの余裕よゆうは?……。そして殺気さっきを感じた私は、後ろを振り返った。すると斬ったはずのデス・フェニックスが、私に向かって飛んできた。な、斬ったはずなのに消滅しょうめつしてない?! それどころか向きを変えて私をねらってる?! そして私は、デス・フェニックスを喰らった。あ、熱い! どうやら私は、全身が重度じゅうど火傷やけどになったようだ。


 そして私は、マモートの強さをさとった。くっ、マズいですわ。斬っても私を自動的に狙ってくる、デス・フェニックスはマズいですわ。どうする、どうする、どうする、どうする?! するとマモートは、再び両手の手の平を私に向けた。マズイ! またデス・フェニックスがくる! すると聖剣アポビーから、声がした。

「なるほど、さすが魔王なのである。だから我輩わがはいの、真の姿を見せるのである。さあ我輩に、ありったけの魔力をそそぐのである」

「わ、分かったわ!」


 そして私は聖剣アポビーに、ありったけの魔力を注ぎ込んだ。すると聖剣アポビーは、黄色の光を放った。

「これが我輩の真の姿、光の剣である。ビーム・ソードとも言う」

「ビ、ビーム……」

「さあ、これであの魔王を戦闘不能にするのである!」

「分かった!」


 するとマモートは再び、デス・フェニックスを放った。くっ、今度こそ! と私は再び、デス・フェニックスを斬った。すると今度は、デス・フェニックスは消滅した。す、すごいですわ、ビーム・ソード! なので私は今度は、ビーム・ソードでマモートを右上から左下に斬った。


 ビーム・スラッシュ!


 するとマモートの胴体どうたいに、大きなきずができた。くっ、これでマモートは戦闘不能になったか?! するとマモートは、玉座からゆっくりと立ち上がった。

まったく忌々しいな、聖剣アポビー……。五〇〇年前も、今も……」

「ふむ。それは、こっちのセリフである。魔王マモートよ」

「ふん、仕方しかたが無い。それでは儂も、本気を出すか……」


 その言葉に、私は恐怖した。え? デス・フェニックスは本気じゃなかったの?! これから本気を出すの?! するとマモートは、両手の手の平を頭上に向けた。そして、唱えた。

「サモン!」


 するとマモートの頭上ずじょうに大きな黒いうずあらわれて、そこから何と白地しろじに赤い炎の模様もようのキング・ドラゴンが出てきた! そしてキング・ドラゴンは、マモートの前に立った。くっ。マモートは、キング・ドラゴンを召喚しょうかんできるの?! でも私は、素早すばやく考えた。でもキング・ドラゴンなら、さっき戦闘不能にできた。だから今度も、戦闘不能にしてやりますわ!


 するとキング・ドラゴンの後ろにいる、マモートの声がした。

「ユニオン!」


 そして私は、恐怖を感じた。見る見るうちに、キング・ドラゴンとマモートが一体いったいになったからだ。その姿は全身が白地に禍々しい緑色の炎の模様で、腕もあしも太く筋骨隆々だった。更に、シッポがえていた。そしてマモートは、言い放った。

「それでは、見せてやろう。このわし、魔王の本気を!」


 すると私の目の前に、マモートが一瞬いっしゅんで移動してきた。な、は、速い! 一瞬で、移動してきた?! そしてマモートは一瞬で、私の全身に左右のこぶしり出した。ぐはっ! そして後ろに吹き飛ばされたが、今度は後ろからられた。振り返ってみると、やはりマモートは一瞬で私の後ろに移動して私を蹴ったようだ。くっ、つ、強い。これがマモートの、本気……。


 私はマモートの攻撃を受けてうつせに倒れて、そのダメージで意識がとおのいた。くっ、やはりマモートは強い。だてに、魔王と呼ばれていない……。私はマモートの強さに、手も足も出なかった。くっ。私はここで、マモートに殺されるの?……。と、遠ざかる意識で考えた。いや、ダメだ。私はここで、殺されるわけにはいかない。なぜなら私には剣聖けんせいと真の女王になって、この国のすべての国民をまもるという目標があるからだ。


 だから私は全身の激痛げきつうえながら、ゆっくりと立ち上がった。そしてマモートに、言い放った。

「まだまだですわ……。私はこんなところで、終わる気はありませんわ……」


 するとマモートは、ため息をついた。

「やれやれ。これほどの力の差を見せられても、まだ戦う気か? それはもう、勇敢ゆうかんではない。ただの、おろか者だ……」


 だが、確かにそうだ。今の私には、マモートを戦闘不能にする力はない。一体いったい、どうすれば? このままではマモートは、人間を滅ぼしてしまうだろう。一体、どうすれば?……。すると突然、この部屋の入り口から拍手はくしゅが聞こえた。

「さすがです、ユーミ王女。さすが剣聖と真の女王になり、全ての国民を護ろうとするあなたはさすがです」


 え? だ、だれ? と私がこの部屋の入り口を見てみると、何とそこにはナバウ様がいた!

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