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【連載中】わがまま王女ですが剣聖と二人旅をして、仕方がないので人助けをして剣聖と真の女王を目指しますわ!  作者: 久坂裕介
第五章 王女、魔王と戦う

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第四十七話 魔王の城

 私はキング・ドラゴンの全身を、連続斬れんぞくぎりを連続して何度もった。


 テンフォールド・アクセル!


 しかしキング・ドラゴンは少しひるんだだけで、戦闘不能せんとうふのうにはならなかった。くっ。さすがはキング・ドラゴン……。なので私は、再び魔力を聖剣せいけんアポビーにそそぎ込んだ。すると聖剣アポビーは青色に変わり、それから一筋ひとすじの青い光が発射はっしゃされてキング・ドラゴンに照射しょうしゃされた。するとやはりキング・ドラゴンの、動きが止まった。


 さあ、喰らってもらいますわ! 防御ぼうぎょ回避かいひも不可能、そして防御力も無視むしして攻撃力一〇倍の究極きゅうきょく斬撃ざんげきを! 私はキング・ドラゴンを、右上から左下に斬った。


 アルティメット・スラッシュ!


 するとキング・ドラゴンは、仰向あおむけに倒れた。や、やりましたわ! テンフォールド・アクセルとアルティメット・スラッシュで、やっと戦闘不能にできましたわ! さすがキング・ドラゴンは、強かった……。でもキング・ドラゴンを見た私は、気づいた。。いや、違う! これはまさか! 私はキング・ドラゴンにり、様子ようすを見た。


 するとキング・ドラゴンの呼吸はあさく、今にも止まりそうだった。こ、これはマズいですわ! このままだとこのキング・ドラゴンは、死んでしまいますわ! このキング・ドラゴンも、もちろん生き物だ。たとえモンスターでも、私は生き物を殺したりしませんわ!


 なので私はまず、アルティメット・スラッシュでできた大きな傷跡きずあとに手をかざして治癒ちゆの魔法をとなえた。

「ヒール!」


 するとその傷跡は消えたが、まだキング・ドラゴンの呼吸は浅かった。見てみると体中に、テンフォールド・アクセルで何度も斬った傷跡が残っていた。なので私は、体全体からだぜんたいに治癒の魔法をかけた。

「ヒール!」


 するとすべてのキズが治ったキング・ドラゴンは、立ち上がった。ふう、これで良いでしょう。このキング・ドラゴンが死ななくて、良かったですわ……。そう私が一安心ひとあんしんしていると何とキング・ドラゴンは私に顔を近づけて、スリスリしてきた。おや、これは……。なのでためしに私がキング・ドラゴンの頭をなでると、キング・ドラゴンはうれしそうにのどを鳴らした。

「グルルルル……」


 あら! もしかするとこれは! するとナバウ様は、私とキング・ドラゴンに近づいてきておどろいた表情になった。

まったく信じられないことですが、このキング・ドラゴンはあなたになついてしまったようです。こんな話は、聞いたことがありません。全く、信じられません……」


 なので私は、キング・ドラゴンの頭をなでつづけた。あら! やっぱりこの子、私に懐いたのね! よーし、よしよし……。と私がキング・ドラゴンとスキンシップしていると、この砂漠中さばくじゅうれた。な、何?! もしかして、地震?! と私が警戒けいかいしていると、目の前の砂から、漆黒しっこく尖塔せんとうがせりがってきた。


 私はこの突然の事態じたいをただ見ていることしかできなかったのでそうしていると、今度は漆黒のかべが見えてきた。どうやらこれは、建物のようだ。いや、これは城だ! 漆黒の城だ! と見ていると、その漆黒の城は完全に姿を現した。屋根も尖塔も壁も、全て漆黒。そして、異様いよう雰囲気ふんいきを放っていた。するとナバウ様は、つぶやいた。

「こ、これはまさか魔王の城?……」


 なるほど、確かにそうかも知れない。砂漠からせり上がってくる漆黒の城なんて、見たことも聞いたこともないからだ。だが、魔王の城と言うのならうなづける……。すると突然、私の目の前に大きく黒いうずあらわれた。私はもちろん警戒して、聖剣せいけんアポビーをかまえた。くっ。このパターンは、モンスターが出てくるパターンですわ! 


 だが黒い渦から出てきたのは、魔族だった。毒々しい緑色の肌で精悍せいかんな顔つきで、黒いローブを着た魔族だった。その魔族は私とキング・ドラゴンを見ると、話し出した。

「まさかキング・ドラゴンを、懐かせるとは……。ユーミ王女。あなたは私の、予想以上に危険な存在ですね……」


 な、この魔族、私の名前を知っている?! いや、私の名前はすでに魔族のヨダクとタフバに教えてある。だから彼らから聞いたのなら、私の名前を知っているはずだ。そしてちょっと調べれば、私が王女であることも知っていて当然だ……。そしてそんな私の心を見透みすかしたように、私の目の前にいる魔族は話し出した。

「ご想像そうぞうの通り、私は魔族です。名は、ホクサと申します。そしてあなたのことは、ヨダクとタフバから聞きました。圧倒的あっとうてきに強いのに、モンスターをたおさずに戦闘不能にするだけの変わった人間がいると。もちろん私は、調べました。するとあなたは、王女だった。しかも剣聖けんせいになるために、旅をしている。まったく変わった方ですね、あなたは。ヨダクやタフバもちろん、我があるじである魔王マモート様も興味きょうみを持たれるのは当然のこと……」


 魔王マモート?! それが魔王の名前なの?! 私は警戒して、聖剣アポビーをにぎる手に力が入った。するとホクサは、話を続けた。

「それでは、ユーミ王女。あなたを、我らの魔王の城にご案内あんないいたします。我が主、魔王マモート様があなたに是非ぜひお会いしたいとおっしゃっているので……」

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