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【連載中】わがまま王女ですが剣聖と二人旅をして、仕方がないので人助けをして剣聖と真の女王を目指しますわ!  作者: 久坂裕介
第五章 王女、魔王と戦う

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第四十六話 キング・ドラゴン

 それを聞いて、私の警戒けいかいは最高レベルになった。な、ドラゴンの中で最強でつまりモンスターの中でも最強と言われるキング・ドラゴン?! でも私は戦って、戦闘不能せんとうふのうにする覚悟かくごを決めた。このキング・ドラゴンを戦闘不能にすることができなければ、やはり魔王をめることはできないだろうからだ。だから私はキング・ドラゴンと戦うために、一歩いっぽ前に出た。そしてナバウ様に、告げた。

「まずは、私が戦いますわ。でも危なくなったら、フォローをお願いします」


 するとナバウ様は、緊張感を感じる声で答えた。

「気を付けてください、ユーミ王女! キング・ドラゴンの攻撃は、恐ろしい精神攻撃せいしんこうげきだと聞いたことがあります!」


 精神攻撃ですか。つまり、気を強く持たなければならないということか。なので私は、このキング・ドラゴンを絶対に戦闘不能にしてやると再び決意した。するとキング・ドラゴンは、この砂漠中の空気がふるえるようなたけびをげた。

「グアアアアアアアア!」


 すると私の心は、恐怖きょうふ支配しはいされた。な、何ですのこれは?! つ、強い。このキング・ドラゴンは、間違まちがいなく強い。それはさっきの雄たけびで、分かった。雄たけびだけで砂漠中の空気を震わせるなんて、聞いたことが無い! するとこのキング・ドラゴンは一体いったい、どんな恐ろしい攻撃をするんだろう? 想像しただけで私は、恐ろしくなった。そして、感じた。このキング・ドラゴンを戦闘不能にすることは、きっとできないだろうと。


 そして、更に恐怖を感じた。私は戦えばきっと、このキング・ドラゴンにたおされるだろう。つまり、殺されるだろう。い、いやだ! 死にたくない! 私はまだ、死にたくない! そのためには、どうすればいいだろう? そうだ、逃げよう! 今すぐ、ここから逃げよう! そしてナバウ様が言っていたように、お城に帰ろう! そう考えた時、私は前から両肩りょうかたを強くつかまれた。そして、ナバウ様の声が聞こえた。

「……じょ、……じょ、ユーミ王女、しっかりしてください!」


 その言葉で、私はわれかえった。え? 私はさっき、何を考えていたのかしら?……。するとナバウ様の、必死な声が聞こえた。

「しっかりしてください、ユーミ王女! おそらくキング・ドラゴンの精神攻撃を喰らったんでしょうが、ボーッとしててはいけません!」


 その言葉を聞いて、私は理解した。なるほど。これがキング・ドラゴンの、精神攻撃か。雄たけびを聞いた者に、恐怖心を与える攻撃か……。でも今は、ナバウ様のおかげで正気しょうきを取り戻した。なので私は、ナバウ様に告げた。

「ありがとうございます、ナバウ様。おかげで、正気を取り戻しましたわ」

「大丈夫ですか、ユーミ王女? まだ、戦えますか?」


 そう聞かれた私は、ナバウ様に言い放った。

「もちろんですわ! 私は絶対に、あのキング・ドラゴンを戦闘不能にして見せますわ!」


 そうして私は、再びキング・ドラゴンと対峙たいじした。私に精神攻撃が効かないと理解したのか、キング・ドラゴンは攻撃方法を変えてきた。キング・ドラゴンは、その大きな二枚のつばさをはばたかせた。すると私は、ものすごい風圧ふうあつの風を感じた。くっ、これは動きをふうじられますわ。でも、これくらい! 私は風圧にえながら、聖剣せいけんアポビーをかまえた。すると次の瞬間、私は体中に痛みを感じた。


 な、これは一体、どういうこと?! 私は自分の体を見てみると、ピンクのドレスが無数むすうに切られていることに気づいた。なので、分かった。さっきのキング・ドラゴンの攻撃は風圧ではなく、目に見えない真空波しんくうはだと! くっ。目に見えない、真空波の攻撃ですか。これは、やっかいですわ……。


 するとキング・ドラゴンは、再びその大きな翼をはばたかせた。くっ、またくる! 目には見えない、真空波の攻撃が! なので私は、大きくジャンプしてみた。すると何とか、真空波の攻撃をかわすことができた。やりましたわ! 真空波の攻撃は、こうやってかわせばいいんですわ!


 するとキング・ドラゴンは、私に攻撃が効かないことを理解したのか戸惑とまどっているようだ。確かに、このキング・ドラゴンは強い。精神攻撃と、目には見えない真空波の攻撃。この攻撃を喰らったら、普通の剣士けんしは負けてしまうだろう。でも、残念ですわねキング・ドラゴン。私はあなたを戦闘不能にするほどの、剣聖けんせい目指めざしているんですわ! さあ、これからはこっちの番ですわ!


 そして私は、キング・ドラゴンに聖剣アポビーで連続斬れんぞくぎりをあびせた。だがキング・ドラゴンに、ダメージはないようだ。くっ。さすがは最強のモンスターと言われる、キング・ドラゴンですわ。普通の攻撃は、きませんか。それならば……。


 私はリラックスして精神を集中させて、魔力を作った。するとそれに反応して、聖剣アポビーが目覚めざめた。

「ふーむ。おぬし、あの敵に苦戦くせんしているようである……」

「そうなの! だから力を貸して、聖剣アポビー!」

「もちろんである。さあ、我輩わがはいに魔力をそそぐのである」

「ええ!」


 と私は聖剣アポビーに、魔力を注ぎ込んだ。すると黄色だった聖剣アポビーは、緑色に変わった。

「さあ。これで今のお主の加速力かそくりょくは、十倍である。あの敵を、倒すのである」

「ええ!」

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