表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結済】わがまま王女ですが剣聖と二人旅をして、仕方がないので人助けをして剣聖と真の女王を目指しますわ!  作者: 久坂裕介
第五章 王女、魔王と戦う

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
45/53

第四十五話 覚悟

 私とナバウ様はミサスの町を出て、南に向かって歩いた。そして一週間ほどすると目に前に、広大な砂漠さばくが広がっていた。それを見たナバウ様は、私に確認した。

「ここがこのヨヅン国で最大の砂漠、オタナ砂漠です。ユーミ王女、覚悟かくごはできてますか?」


 なので私は、うなづいた。するとナバウ様も、頷いた。

「分かりました。それでは、行きましょう」


 そして私とナバウ様は、砂漠を歩き出した。少し砂に足を取られながらも、私は前を歩くナバウ様について行った。そうすると一週間前の、ミサスの町でのことを思い出した。ナバウ様は、私に告げた。ミサスの町から南に行けば、おそらく魔王がいると……。

「ユーミ王女。私はこれ以上、あなたを危険にみたくありません。なぜなら南にはおそらく、魔王がいるからです……」


 私はそれを聞いて、もちろんおどろいた。ま、魔王?! そんなのが本当に、いるんですか?! なので私は、ナバウ様にせまった。

「ま、魔王がいるってどういうことですか?! もっとくわしく説明してください!」


 するとナバウ様は、真剣な表情になった。

「ユーミ王女。あなたには、覚悟はありますか? もちろん、魔王と戦う覚悟です」


 私は、真剣に考えた。魔王か。魔王と戦うのか。それは、やっぱり怖い。魔王というからには、今までった魔族のヨダクやタフバよりも強いだろう。私は彼らとの戦いで、命の危険を感じた。だから魔王との戦いも、命がけになるだろ。だが私は、決心した。魔王と、戦うことを。魔王をめなければ、このヨヅン国がほろびてしまうような気がしたからだ。なので私は、ナバウ様に宣言せんげんした。

「ナバウ様。私には、ありますわ。魔王と、命をかけて戦う覚悟が」


 それを聞いたナバウ様は、やはり真剣な表情だった。そして少し考える表情になった後、答えた。

「そうですか、分かりました。それでは、説明しましょう。私が魔王について、調べたことを」


 そうしてナバウ様は、話し出した。ミサスの町の図書館で、調べたことを。魔法学校をおそった魔族のヨダクは、『南にこい』と言った。そしてミサスの町で戦った魔族のタフバも、同じく『南にこい』と言った。だからナバウ様はこの国の南にあるミサスの町の、図書館に何か魔族に関係する手掛てがかりが無いかと調べた。すると、見つけた。五〇〇年前に現れた、魔王に関する文書ぶんしょを。


 それによると五〇〇年前、このヨヅン国に突然とつぜん魔王が現れた。魔王はオタナ砂漠に現れた、漆黒しっこくの城から現れた。そして強力なモンスターをひきいて次々と町を襲い、そして滅ぼした。この非常事態ひじょうじたいに、ヨヅン国の城で対策たいさくられた。まず高度な魔法を使える高官こうかん結集けっしゅうして、聖剣せいけんアポビーを作った。


 そしてお城の中で最も剣術が優れていた王子が、魔王と戦うことになった。王子は聖剣アポビーの力を借りて、激闘げきとうの末に見事みごとに魔王をたおした。だが魔王は、言い残した。『我は滅びん。いずれ復活し、今度こそこの国を滅ぼす』と。それがミサスの町の図書館の文書に、残されていた……。


 ナバウ様の話を聞いて、私は思い出した。お城でこの国の歴史を学んだ時に、確かにこの話を聞いたことがあると。だが私はその時、この話を信じていなかった。まさか魔王が本当に、いるはずないと思ったからだ。だが今は、違う。おそらく魔王はその言い残した言葉通りに、復活したのだろう。そして魔族のヨダクやタフバに、人間を滅ぼさせようとしたのだろう……。


 だから私は、覚悟を決めた。そんな危険な魔王を、ほうってはおけないと。命をかけてでも、めて見せると。そして私は、ナバウ様のこれ以上は危険だから城に戻った方がいいという提案ていあんことわった。そしてナバウ様と一緒に、このかつて魔王の城があったと言われているオタナ砂漠まできた。


 だが、どこに魔王の城があるのかまでは分からない。なので私はナバウ様と相談して、取りあえずこの砂漠を南に縦断じゅうだんすることした。そうして歩いていると突然、目の前に大きな黒いうずが現れた。私は、警戒けいかいした。

「ナバウ様! これはきっと、何かのモンスターが魔族によって召喚しょうかんされると思います!」

「そうですね。私も、そう思います。でも近くに、魔族はいませんね」

「た、確かに……」


 私はこの渦を作ったであろう魔族を、警戒した。今までのパターンだと、魔族がその頭上ずじょうに黒い渦を出してそこからモンスターを召喚してきた。でも今、その魔族はいない。するとこの渦を作った魔族は、離れた場所からモンスターを召喚することができるのだろう。


 そんな魔族は、もちろんヨダクやタフバよりも強い魔力を持っているんだろう。いや。ひょっとするとこの渦を作ったのは、魔王かも知れない。とするとこの渦からは、相当そうとう強力なモンスターが召喚されるだろう。私は思わず聖剣せいけんアポビーをさやからいて、かまえた。すると、きた! 


 黒い渦の中から、白地しろじに全身が燃える炎のような赤い模様もようをしたドラゴンが現れた! そのドラゴンはやはりするどつめがある手足を持ち、大きなつばさも持っていた。そのドラゴンを見たナバウ様は、緊張きんちょうした声を出した。

「こ、こいつはまさかキング・ドラゴン?! ドラゴンの中で最強で、つまりモンスターの中で最強と言われるキング・ドラゴン?!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ