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【連載中】わがまま王女ですが剣聖と二人旅をして、仕方がないので人助けをして剣聖と真の女王を目指しますわ!  作者: 久坂裕介
第四章 王女、産業を生み出す

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第四十三話 究極の斬撃

 なので私は、後ろに一歩いっぽがって四本の剣の攻撃をかわそうとした。だが一瞬、遅かった。四本の剣は、私の腹部ふくぶいた。見てみるとピンクのドレスが斬られ、出血もしていた。くっ。これは中々、見事みごとな技ですわ。二本の剣での攻撃を受けさせ、動けなくなった相手を残りの四本の剣で斬る。あと少し後ろに下がるのが遅れていたら、私の胴体どうたいは真っ二つになっていましたわ……。


 と考えているとボーンナイト・ヘルソードは、再び二本の剣を頭上ずじょうに振りげた。くっ、マズイ! またさっきの攻撃がくる! くっ、何とかしないと! すると私は、ひらめいた。そうだ、聖剣せいけんアポビーの力を借りますわ! まず私はリラックスして精神を集中させ、魔力を作った。するとやはり私の魔力を感じて、聖剣アポビーが目覚めざめた。

「ふーむ。どうやらあの敵に、苦戦くせんしてるようである」


 私は、必死に聖剣アポビーに頼んだ。

「そ、そうなの! だから私に力を貸して!」

「もちろんである。我輩わがはいを所有する者をまもるのが、我輩の役目やくめである。さあ、我輩に魔力をそそぐのである」

「うん!」


 そして私は、ありったけの魔力を聖剣アポビーに注ぎ込んだ。すると黄色だった剣が、青色に変わった。そして剣から青い一筋ひとすじの光が発射はっしゃされ、ボーンナイト・ヘルソードに照射しょうしゃされた。する何と、ボーンナイト・ヘルソードの動きが止まった。え? 何で? どうなってますの、これ? と私は疑問に思ったが、聖剣アポビーは告げた。

「さあ。防御ぼうぎょ回避かいひ不可能ふかのう、更に防御力を無視して攻撃力こうげきりょく一〇倍の究極きゅうきょく斬撃ざんげきを喰らわすのである」


 ええ、やってやりますわ! 私は聖剣アポビーで、ボーンナイト・ヘルソードを右上から左下に斬った。


 アルティメット・スラッシュ!


 するとボーンナイト・ヘルソードはひざからくずれ落ちて、動けなくなり戦闘不能せんとうふのうになった。や、やりましたわ……。と私が一安心ひとあんしんしていると、魔族のタフバは言い放った。

「ふーん。本当に、たおさないんだねえ~。とどめを、さないんだねえ~。ヨダクが君に興味を持つのも、分かるね~。だから君、南においでよ~。もっと僕たちと、遊ぼうよ~。だから今回は、これでおしまい~。それじゃあねえ~」


 とタフバは、頭上ずじょうの黒い大きなうずに向かってジャンプした。それに飲み込まれたタフバは消えて、黒い渦も消えた。や、やりましとわ。何とかこの強敵を、退しりぞけましたわ……。ふとボーンナイト・ヘルソードを見てみると、必死にこの場から逃げようとしていた。それで、良いですわ。二度とここには、くるんじゃありませんわ……。すると、ナバウ様の声がした。

「なるほど。素晴すばらしいです、ユーミ王女。モンスターも生き物。倒さずに退けるとは、見事みごとです」


 私はそれを聞いて、安心した。良かった。ナバウ様にも、この戦い方が、認められましたわ……。と安心して緊張が解けると、私は腹部の痛みに気づいた。そう言えば、四ヶ所も斬られてしまったわ……。さて、この傷はどうしようと考えていると、ナバウ様が私に近づいてきて右手を私の腹部にかざした。

「ヒール!」


 すると私は腹部に、じんわりとした温かさを感じた。なるほど。これは確かに、いやされますわ……。そうして少しすると、私の腹部から痛みが消えた、なので私は、おれいを言った。

治癒ちゆの魔法をありがとうございます、ナバウ様。おかげで傷が、なおりましたわ」


 だがナバウ様の表情は、くもっていた。

「実は私は、まよっていました。ピンチになった、あなたを助けるべきかどうか。でも私は、見たかった。あなたが強力なモンスターと魔族に、どう対応するのか。本当なら、あなたがケガをする前に私はあなたを助けるべきだったのかも知れません。あなたにケガをさせてしまった私は、あなたの師匠ししょうとして失格かも知れません……」


 なるほど。ナバウ様は、そう考えているのか。でもそれは、違う。なので私は、告げた。

「いいえ、ナバウ様。ナバウ様は、私の師匠として失格ではありませんわ。なぜなら私は、この国のすべての国民をまもれる剣聖けんせい目指めざしているので。なのであのくらいの敵は、退けなければなりません」

「ユーミ王女……」


 そしてナバウ様は、真剣な表情で告げた。

「それでもこれから、今回よりももっとピンチになったら私はあなたを助けます。それがあなたの師匠としての、責任です。それにあなたはきっと、立派りっぱな女王になるでしょう。そんなあなたを、失うわけにはいかないので……」

「ナバウ様……」


 そうして私とナバウ様は少しのあいだ見つめ合っていたが、やがてナバウ様が切り出した。

「さあ、それではユーミ王女。最後の仕事です。あの川をふさいでいる大きな岩を、斬ってください。そうすればこの川の水量がもどり、この山のふもとのミサスの町に流れている川の水量も戻るはずなので」


 なるほど。そう言えば、すっかり忘れていた。なので私は川を塞いでいる大きな岩を、聖剣アポビーで真っ二つにした。すると岩の間から水があふれだし、この川の水量が増えた。うん、これで良いですわ。これでミサスの町に流れている川の水量も、元に戻るはずですわ。そうしてミサスの町で、フラウアを栽培さいばいすることができるはずですわ。それを確信した私たちはこの山をりて、ミサスの町に向かった。

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