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【連載中】わがまま王女ですが剣聖と二人旅をして、仕方がないので人助けをして剣聖と真の女王を目指しますわ!  作者: 久坂裕介
第四章 王女、産業を生み出す

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第四十二話 魔族の理由

 くっ。何って物騒ぶっそうな、鼻歌はなうたなのかしら。どうやら私の予想よそうは、当たっているようだ。こんなことをするのは、魔族しか考えられない。そして私が知っている魔族は、一人しかいない。なので私は、大声おおごえを出した。

「こらー! ヨダク! そこにいるんでしょう?! 出てきなさーい!」


 すると物騒な鼻歌がんで、だれかが大きな岩の上に登り姿を現した。その姿を見て、私はおどろいた。その姿が、丸々と太った魔族だったからだ。ヨダクは、背が低い魔族だった。でも今、私の目の前にいるのは丸々と太って黒いローブを着ている魔族だ。肌の色が緑色だから、魔族には違いないと思うけど……。そう考えていると、その魔族は自己紹介した。

「違うよ~。僕はヨダクじゃないよ~。僕はタフバだよ~」


 タ、タフバ?! こいつは、タフバっていうの?! 魔族は、ヨダクだけじゃなかったの?! 魔族って一体いったい、何人いるの?! と私が驚いていると、タフバは話し出した。

「うーん、やるねえ~。この山に人間の気配けはいがしたから、カウマンとキング・エレファントを一〇体づつ召喚しょうかんして向かわせたのになあ~。全部、倒されたってことかあ~。人間にしちゃあ、やるねえ~」


 そう言われたので私は、言いはなった。

「いいえ! 一体いったいも倒していませんわ! すべ戦闘不能せんとうふのうにして、この山から追い出しましたわ!」


 すると丸顔で細目ほそめのタフバは、興味深きょうみぶかそうな表情になった。

「へえ~。モンスターを、一体も倒してない? すると、アレだね。君がヨダクが言ってた、ユーミっていう人間かあ~。何でもすごく強いのに、モンスターを倒さないんだって~。変わってるね、君~」


 私は一瞬、なぜモンスターを倒さないのか説明しようと思った。だが、めた。魔族に、私が考えていることが理解できるとは思えなかったからだ。なので私は、逆に聞いた。

「この川を、この大きな岩でめたのはあなたね! 一体、どうしてこんなことをしたの?!」


 するとタフバは、ニヤリと笑った。

「そんなの、決まってるじゃないか~。人間を、ほろぼすためだよ~」


 くっ、やっぱり。予想はしてたけど、そういう理由か。するとタフバは、説明しだした。

「人間って、水が無ければ死んじゃうんだろ~。だからこの川を大きな岩で堰き止めたら、ふもとの町の人間を全滅ぜんめつさせることができると思ったんだよ~」

「くっ。なぜ、そんなヒドイことをするんですか?!」


 するとタフバは、当然だという表情で答えた。

「なぜって、僕は人間と同じことをしてるだけだよ~。人間も僕たち魔族を、滅ぼそうとしてるじゃないか~」


 くっ、そういう理由か……。確かに魔族は、人間よりもけた外れに多い魔力を持っている。そして、まだまだ謎が多い。だから魔族は、私たち人間から迫害はくがいされているという話を聞いたことがあるが……。でも私は、魔族を迫害する気はない。だからこのタフバを、説得しようとした。

「待つのです、タフバよ! 私はあなたたち魔族を、迫害する気はありません!」

「ふーん~、そうなんだ~。君には、僕たち魔族を迫害する気は無いのか~」

「そ、そうですわ! だから私の話を聞いてください!」


 するとタフバは、怒りの表情になった。

「君はそうかもしれないけれど、多くの人間は僕たちを迫害してきたんだ! だから僕たち魔族は今、数人しか残ってないんだ!」


 私はその言葉に、衝撃しょうげきを受けた。す、数人?! 魔族は今、数人しか残ってないの?! 人間はそこまで魔族を、迫害してきたの?! と私が衝撃を受けていると、タフバは両手を伸ばして上に向けた。

「だからユーミ。君にはここで、死んでもらうよ。サモン!」


 するとタフバの頭上ずじょうに、大きな黒いうずあらわれた。そしてそこから、ガイコツ剣士けんしが現れた。黒いよろいを着て、黒いかぶとをかぶって。だがこのガイコツ剣士は、普通ではなかった。腕が左右に三本づつ、合計ごうけい六本あったからだ。そしてそれぞれの手に、一本づつ黒い剣をにぎっていた。するとタフバは、高笑たかわらいをした。

「はははは! さあ、ユーミ。勝てるかな? この魔界で最強クラスの剣士モンスター、ボーンナイト・ヘルソードに!」


 くっ。ボーンナイト・ヘルソードか。確かに、強そうですわ……。でも私はこのモンスターも倒さずに、戦闘不能にしますわ! と私が聖剣せいけんアポビーをかまえると、ボーンナイト・ヘルソードは早速さっそく攻撃してきた。六本の腕からり出される、連続攻撃だ。しかも、速い。でもこれくらい、受けられますわ! 私はナバウ様との、防御ぼうぎょの修業を思い出した。私はそれで、剣で相手の攻撃を受ける方法を学んだ。


 だから今も、剣を立てて真ん中や左右に構えてボーンナイト・ヘルソードの攻撃を受けた。よし、イケますわ! 確かに六本腕の攻撃は手数てかずが多いですが、一つ一つの攻撃を受けてスキを作って攻撃して見せますわ! すると私が剣で攻撃を受けているので、ボーンナイト・ヘルソードは攻撃方法を変えてきた。


 まず上部の二本の剣を、同時に振りろした。私はこれを、剣を横にして上段じょうだんで受けた。すると残ったボーンナイト・ヘルソードの四本の剣が、剣を受けて動けない私を攻撃してきた。こ、これはマズいですわ!

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