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【連載中】わがまま王女ですが剣聖と二人旅をして、仕方がないので人助けをして剣聖と真の女王を目指しますわ!  作者: 久坂裕介
第四章 王女、産業を生み出す

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第三十九話 ひらめき

 なので私は、提案してみた。

「それではナバウ様! また金がれる鉱山こうざんを探したらどうでしょうか?! そうすればこの町で再び金貨きんかを作れるようになり、町から出て行った人たちがもどってくるのでは?!」


 でもナバウ様は、首を左右に振った。

「いえ、それは無理でしょう。この町は以前いぜん、何の産業さんぎょうも無くてさびれていたのです。そこで私は何とかしようと、この町の近くにある山に目を付けました。そして調べてみると、金が採れることが分かったのです。でもその金が採れなくなった以上、そこから金を採るのは無理でしょう。更にこの町の近くに、もう金が採れそうな山はありません……」


 うーん、そうなのか。良い考えだと思ったんだけど……。そして私は、考えた。そうだ、これならどうだろう?

「ナバウ様。それではその山から、鉄などは採れないでしょうか? 鉄が採れれば剣やたてよろいを作って、商売をすることができますわ」


 だがやはりナバウ様は、首を左右に振った。

「いえ。その山からは、金しか見つかりませんでした。鉄などの鉱物こうぶつは、見つかりませんでした」


 うーん、そうでしたか。そして私は、更に考えた。そして、ひらめいた。そうだ! これならどうだろう?!

「ナバウ様! それならこの町に、何か人を呼べるめずらしい場所はありませんか?! それならモノを作れなくても、観光地かんこうちにしてお客さんを呼ぶことができますわ!」


 するとナバウ様は、残念そうな表情で答えた。

「いえ。この町にもこの近くにも、人を呼べそうな珍しい場所はありません……」


 う、そうか。無いのか。残念。良い考えだと思ったんだけどなあ……。しかしそうなってくると、大問題だ。何もないこの町は、このままでは人がいなくなってしまう。かせぐことができないから、パンを買うこともできなくなるだろう。そうなったらここの人々は、にしてしまう……。


 と、そこまで考えるとまた、ひらめいた。そうですわ! パンが無いなら、作れば良いんですわ! 私はこの考えを、ナバウ様に提案してみた。

「ナバウ様! この町でパンの材料になる、フラウアを栽培さいばいしてはどうでしょうか?! そしてそれを、他の町に売るんです! 最悪さいあく売れなくても、フラウアでパンを作ればこの町の人々が飢え死にすることは無いと思うんですが?!」


 するとナバウ様は、真剣な表情になった。

「なるほど。その手がありましたか。中々、良い考えだと思います。もしフラウアが売れなくても、それでパンを作れるというのが素晴すばらしいです」


 私は思わず、ガッツポーズをした。よし、やった! これでこの町の人たちを、救えますわ! だがナバウ様は、つぶやいた。

「しかし問題は、どこでフラウアを栽培するかですね。この町には、そんなに広い土地はありません……」


 な、そうなんですの?! ダ、ダメだ。土地が無かったら、フラウアを栽培することはできない。くっ、良い考えだと思ったんですが……。なので私は、必死に考えた。土地、土地、土地、土地! 土地さえあれば、フラウアを栽培できるのに! すると、ひらめいた。あ、あそこはどうでしょう?! なので私は、ナバウ様に提案してみた。

「ナバウ様! この町の中央に、広い建物がありましたよね! あの建物を解体かいたいすれば、広い土地になるんじゃないでしょうか?!」


 するとナバウ様は、真剣な表情でうなづいた。

「なるほど、その手がありましたか。あの建物は、金貨を作るための工場だったのです。しかし、なるほど。その手がありましたか……。それは良い考えだと思います、ユーミ王女。なのでこれから、アシマ町長と話をしてみましょう」

「はい!」


 そして私とナバウ様は、役場やくばの町長室でアシマ町長と対面たいめんした。私の提案を聞いた彼は、うなった。

「うーん、なるほど。その手がありましたか……。しかしそれは、残念です。またどこかの鉱山から金が採れるようになったら、あの工場で金貨を作りたいと思っていたんですが……」


 それを聞いた私は、思わず大きな声を出した。

「そんなことを言っている場合ではありません! もう金は採れないと考えた方が良いでしょう! さあ、あの工場を解体してフラウアを栽培するんですか、しないんですか?! あなたが早く判断しないと、この町の人々は飢え死にするかもしれないんですよ?!」


 すると私の迫力はくりょく気圧けおされたアシマ町長は、ナバウ様に助けを求めた。

「ナ、ナバウ様! 一体いったいだれなんですかこのかたは?! どうしてこんなにこわいんですか?!」


 そう言われたナバウ様は、説明した。

「このお方は、ユーミ王女です。現在、私と剣聖けんせいになるために旅をしています。ユーミ王女はこれから、立派りっぱな女王になろうとしています。そんな彼女は、目の前で国民が飢え死にするかも知れないことを何としてもふせぎたいようです」


 それを聞いたアシマ町長は、やはりおどろいた表情になった。

「な、ユ、ユーミ王女?! あなたは次の女王になられる、ユーミ王女なんですか?!」


 なので私は、再びせまった。

「その通りです、私はユーミです。さあ、アシマ町長! あなたは一体、どうするんですか?!」

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