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【連載中】わがまま王女ですが剣聖と二人旅をして、仕方がないので人助けをして剣聖と真の女王を目指しますわ!  作者: 久坂裕介
第三章 王女、魔法学校に入学する

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第三十五話 魔族登場

 くっ、マズイ! このイノシシ頭のモンスター、さっきのオオカミ頭のモンスターよりも強い! どうする?! と私は一瞬いっしゅん迷ったが、すぐに決断した。こいつらを、八〇パーセントの力で攻撃することを。そうして攻撃していると、このモンスターをたおさずに一撃いちげき戦闘不能せんとうふのうにすることができた。ふと見てみると、すべてのイノシシ頭のモンスターがうずくまって戦闘不能になっていた。よし、やりましたわ!


 でも私は、考えた。もしかしたら、またこの様なモンスターがおそってくるのではないかと。なので私は、これらのモンスターがあらわれた方向に向かって歩き出した。そしてこの広場ひろばはしまでくると、人影ひとかげが見えた。だ、だれかしら? 私は慎重しんちょうに、その人影に近づいた。すると、分かった。そいつは、人間ではないことを。


 確かに見た目は、人間だ。背は低めだが手足もあり、人間のような顔をしている。プライドが高そうな、どこか私を見下みおろしている表情をしている。だが肌の色は毒々しい緑色で、黒いローブを着ていた。つまりこいつは、魔族だ。そう思って警戒けいかいしていると、その魔族は大声を出した。

「おいおい、マジかよ?! 人狼じんろうとオークが、全てやられたのかよ?! 確かにあいつらはそんなに強くねーが、それぞれ一〇体いたんだぜ?! それをみんな、倒したっていうのかよ?!」


 そう言われたので私は、答えてやった。

「いえ、倒していませんわ。ただ戦えないように、戦闘不能にしただけですわ……」


 するとその魔族は、聞いてきた。

「おいおい、倒してない? 戦闘不能にしただけ? 一体いったいなに考えてんだお前? つーかお前、剣士じゃねーか? ここは魔法学校のハズだろ? 何で剣士がいるんだよ?」


 なので私は、再び答えた。

「私は、より強い剣聖けんせい目指めざしています。だからこの学校で、魔法を学んだのですわ」


 するとその魔族は、一応いちおう納得したようだ。

「なるほどねー、そういうことかー! かー、タイミングわりー! ツイてねー!」


 何なんですか、この魔族は。自分だけ、言いたいことを言って。なので今度は、私が質問した。

「あなた一体、どういうつもりでこんなことをしたんですか? あのモンスターたちは、あなたが連れてきたんですよね?」


 するとその魔族は、不敵ふてきにニヤリと笑った。

「何って、決まってるじゃねーか。人間どもの戦力を、つぶしにきたんだよ」

「戦力を潰す?」

「ああ。人間の剣士は、やっかいだ。強い剣士は、普通に何倍もの魔力を持つ俺たちを倒せるんだからな。でも、魔法使いもやっかいだ。そいつらが集団になると、やっぱり何倍もの魔力を持つ俺たちを倒せるんだからな。だからその魔法使いがガキのうちに全滅ぜんめつさせようと思って、今日ここにきたんだ。どうだ、俺ってあたま良いだろ? ぎゃはははは!」


 この魔族の話を聞いて、私は恐怖きょうふを感じた。この魔族は、狡猾こうかつだ。そして本当に、この魔法学校の生徒たちを全滅させるためにここにきたんだろう。もしそうなったらと想像しただけで、恐ろしかった。だから、私の本能が告げた。この魔族は、今ここで倒しておかなければならないと。


 私はもう、モンスターは倒せないだろう。なぜなら、モンスターも私たちと同じ生き物だからだ。そんなモンスターを、もう私は倒せない。もしこれからモンスターと遭遇そうぐうしたとしても、倒さずに戦闘不能にするだけだろう。


 だが、この魔族はヤバい。今ここで倒しておかなければ、この魔族によって人間が全滅させられると私の本能が告げた。もちろんこの魔族も、私と同じ生き物だ。だがそれでも、この魔族は倒さなければならない。私は聖剣せいけんアポビーをにぎる両手に、力を込めた。その私の殺気が伝わったんだろう、その魔族は告げた。

「ほほう、おもしれえ。お前、俺を倒す気満々だろう? でも、それはねえな。お前の相手は、このトロルだ」


 そしてその魔族は両手を伸ばして、上に向けた。そして、魔法をとなえた。

「サモン!」


 するとその魔族の頭上ずじょうに、大きく黒いうずが現れた。そしてそこから何と、モンスターが現れた。そいつは巨大な体で右手に巨大な棍棒こんぼうを持ち、地面にドスンと飛び降りた。私は、混乱した。な、こ、この魔族、モンスターを召喚しょうかんしましたわ! すると私の混乱を見破みやぶったのだろう、その魔族は得意そうな表情で説明した。

「ふはははは。俺たち魔族はお前ら人間よりも強大な魔力を持ってるから、魔界からモンスターを召喚することができるんだ。もちろん、さっきの人狼とオークも俺が召喚した……」


 な、魔族がモンスターを魔界から召喚?! ナバウ様は魔族とモンスターは何か関係があると言っていたが、まさかこんなこんなことだったとは……。でも今は、そんなことを考えている場合じゃなかった。トロルが巨大な棍棒を振り上げて、私に向かって振り下ろしてきたからだ。


 そしてそのスピードは、私の予想以上に速かった。私はとっさに後ろに飛んでかわしたが、私のいた場所に棍棒が振り下ろされ地面が大きくえぐられていた。私はそれを見て、死の危険を感じた。あんな攻撃をまともにらったら、ひとたまりもありませんわ……。

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