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【連載中】わがまま王女ですが剣聖と二人旅をして、仕方がないので人助けをして剣聖と真の女王を目指しますわ!  作者: 久坂裕介
第三章 王女、魔法学校に入学する

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第二十七話 魔法の町ミワーヨ

 私とナバウ様はダヒルの町を出て、東に向かった。三日ほど歩くと、ミワーヨという町に着いた。どうやらこの町にきたのは、ナバウ様には何か目的があるらしい。町に入るとナバウ様は、説明を始めた。

「ここは、ミワーヨという町です。ここは魔法の研究けんきゅうさかんで、魔法の町と呼ばれています」


 私は思わず、つぶやいた。

「魔法の町、ミワーヨ……」


 そしてナバウ様に、聞いてみた。

「どうしてこの町に、きたんでしょうか?」

「はい。この町にはこのヨヅン国で最大の、魔法学校があります。ユーミ王女にはそこで、魔法を覚えていただきたと思います」


 う、魔法か。確かに魔法は、覚えた方がいいだろう。でもそのために、学校に入らなくてはならないのか……。うーん、勉強はいやだなあ……。でも私は、すぐに決心した。魔法を覚えれば、より強い剣聖けんせいになれると思ったからだ。なので私は、ナバウ様に言いはなった。

「ナバウ様! 私、魔法学校に入りますわ! そこで魔法を覚えて、より強い剣聖を目指めざしますわ!」


 するとナバウ様は、微笑ほほえんだ。

「いい心がけです、ユーミ王女。それでは早速さっそく、学校に行きましょう」

「はい!」


 そうして私たちはこの町の中心部にある、ミワーヨ魔法高等学校に向かった。そこは真ん中に大きな木造の建物があって、それをはさむように左右にも木造の建物が建てられていた。ナバウ様の説明によると、真ん中の建物が学校の校舎こうしゃ。そしてその左にある建物が、女子寮。右にある建物が、男子寮だそうだ。


 私たちは真ん中の校舎に入り、校長室を目指した。そこは一階の奥の、職員室のとなりにあった。ナバウ様は、そこに着くと早速ドアをノックした。するとんだ、女性の声がした。

「はい、どうぞ」


 そう言われたので、私とナバウ様は校長室に入った。そこには木製の大きな机があり、そこに黒いローブを着て黒髪くろかみを後ろでたばねて目はながの上品そうな女性が座っていた。だがナバウ様に気づくと、表情をほころばせた。

「まあまあ、ナバウ様。お久しぶりです。先日は講師こうしをしていただき、ありがとうございました」


 するとナバウ様は、軽く頭を下げた。

「いえいえ。こちらこそお役に立てて、光栄こうえいです」


 二人のやり取りを聞いて、私はおどろいていた。私はナバウ様に、小声で聞いてみた。

「あの、ナバウ様。ナバウ様は一体いったい、何の講師をされたんですか?」

「はい。特殊とくしゅな攻撃魔法と、防御魔法です。やはり特殊な魔法なので、生徒に教えられる人が少ないそうです。なので私が、教えることになりました」


 それを聞いた私は、感心していた。なるほど。ナバウ様は、そういうこともしているのか。そりゃあ、剣聖と呼ばれるわけだ。そしてナバウ様は、話を切り出した。

「実はこちらの女性をこの学校に入学させて、基本的な魔法を覚えていただきたいと思っているのですがどうでしょうか、サカミ校長?」


 するとサカミ校長はちらりと私を見たあと、ナバウ様と話し出した。

「すると、途中入学とちゅうにゅうがくということでしょうか?」

「はい。そうなります」

「期間は、基本的な魔法を覚えるまで?」

「はい。そう考えています」

「うーん……」


 するとサカミ校長は、少し考える表情になった。そして、答えた。

「他ならないナバウ様のたのみなので是非ぜひお受けしたいんですが、何分なにぶんそのようなことは前例ぜんれいがなくて……」


 それを聞いたナバウ様は、残念そうな表情になった。

「そうですか……」


 そしてサカミ校長は、私を見つめてつぶやいた。

「それにしてもあなた、どこかで見たことがあるような……」


 私は、考えた。是非ともこの学校で、魔法を覚えたい。より強い、剣聖になるために。なので私は、告げた。

「はい。私は、ユーミと申します。お城でお会いしたことが、あるかも知れません」


 そう言われたサカミ校長は、驚いた表情になった。

「ユ、ユーミ王女?! 次に女王になられる、ユーミ王女ですか?! な、なぜこのようなところに?!」


 なので私は、説明した。私は今、剣聖ナバウ様と剣聖と真の女王になるために旅をしている。そしてすべての国民をまもれるより強い剣聖になるために、是非とも魔法を覚えたいと。するとサカミ校長は、少し考える表情になった後、答えた。

「分かりました。そういう理由ならば、ユーミ王女がこの学校に入学することを許可きょかしたいと思います。ですがやはり期間は、ユーミ王女が基本的な魔法を覚えるまでです」


 それを聞いた私とナバウ様は、顔を見合みあわせて微笑ほほえみあった。するとサカミ校長は、聞いてきた。

「それでは生徒たちに、あなたはユーミ王女であると公表してもよろしいでしょうか?」

「あ、いや。それはちょっと、待ってください」


 私は、考えた。私がユーミ王女であることを公表してしまうと、やはり私は特別扱とくべつあつかいされてしまうだろう。だがそれは、私が望むことではない。私はできればありのままの、この学校の生徒たちと接したい。そうして生徒たちが普段ふだん、どのように魔法を学んでいるのか知りたい。

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