表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【連載中】わがまま王女ですが剣聖と二人旅をして、仕方がないので人助けをして剣聖と真の女王を目指しますわ!  作者: 久坂裕介
第二章 王女、疫病を止める

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/31

第二十五話 防御の修業その二

 するとナバウ様は、ため息をついた。

「はあ、まあ、それはそうなんですが……。とにかく、ユーミ王女。あなたは絶対に、たてを持たないつもりですか?」


 なので私は、元気よく答えた。

「そうですわ! だって盾って、可愛かわいくないんですもの!」



 それを聞いたナバウ様は、再びため息をついた。

まったく、そんな理由で……。あなたは相変あいかわらず、わがままですね……」


 そしてナバウ様は、少し考える表情になった。

「分かりました。あなたに盾を持たせることは、一旦いったんあきらめましょう。なので、剣を盾の代わりにする修業を行いましょう」


 それを聞いた私は、疑問に思ったので聞いてみた。

「え? 剣を盾の代わりに?」


 するとナバウ様は、うなづいた。

「そうです。剣は使いようによっては、盾の代わりになるのです」

「なるほど」

「それでは、その修業をしてみましょう……。いや、もうお昼ですね。この修業は、お昼ご飯を食べてからにしましょう」


 そうして私たちは、宿屋にある食堂でお昼ご飯を食べた。パンとスープとチキンの、しっかりとした食事だった。それから少し休んでから、修業を再開した。私と向かい合ったナバウ様は、聞いてきた。

「私が剣を振り下ろしたら、ユーミ王女はどう受けますか?」


 私は剣を横にして、頭上ずじょうに持ち上げた。

「こうやって、受けますわ」

 

 するとナバウ様は、再び聞いてきた。

「ふむふむ。それでは私が、ユーミ王女の左側を攻撃したら?」


 私は剣を立てて、左にかまえた。

「こうやって、受けますわ」

「ふむふむ。それでは私が、ユーミ王女の右側を攻撃したら?」


 私は剣を立てて、右に構えた。

「こうやって、受けますわ」

「ふむふむ、なるほど。それではユーミ王女、行きますよ」

「はい!」


 そしてナバウ様は、私の頭上と左側と右側に剣をふるった。だが私はそれらを、剣で防いだ。

「オーホッホッホッホッ! こんなの、余裕よゆうですわ!」


 するとナバウ様は、ニヤリと微笑んだ。

「そうですね。なので私は、少し本気を出しますよ……」

「え?」


 次の瞬間しゅんかんナバウ様は、一瞬いっしゅんで頭上と左側と右側に剣をふるった。なので私は頭上と左側の攻撃は剣で防いだが、右側の攻撃は防げなかった。右側の攻撃は、私に当たる直前にピタリと止まった。するとナバウ様は、真剣な表情で話した。

「どうですか、ユーミ王女。もし私が本気なら、あなたの胴体どうたいは真っ二つになっていましたよ……」


 た、確かに……。私は右側で止まったナバウ様の剣を見て、ゴクリとつばを飲み込んだ。するとナバウ様は、優しく微笑ほほえんだ。

「まあ確かに今は私も、少し本気を出してしまいました。まあ、五〇パーセントですが」


 その言葉に、私はふるえた。ご、五〇パーセント?! 五〇パーセントでこの速さ?! そして私は、あらためて思い知らされた。ナバウ様の強さを。なぜナバウ様が、剣聖けんせいと呼ばれるのかを。するとナバウ様は、告げた。

「ユーミ王女は私の五〇パーセントの速さについてこれないようなので、私は三〇パーセントの速さにします。それでは、行きますよ」

「はい!」


 そしてナバウ様は、私の頭上と左側と右側に攻撃してきた。だが私は、何とかそれを剣で防いだ。するとナバウ様は、頷いた。

「ふむ。私の、三〇パーセントの速さにはついてこれるようですね。それではこの速さで、もう少し続けましょう」

「は、はい!」


 そうして私は、ナバウ様の三〇パーセントの速さ攻撃を受け続けた。すると日がれ始めたので、ナバウ様は告げた。

「今日は、ここまでにしましょう。休むことも、大事な修業なので」

「は、はい!」


 修業二日目。私はナバウ様の、四〇パーセントの速さの攻撃を受けることができた。


 そして修業三日目。私はとうとう、ナバウ様の五〇パーセントの速さの攻撃を受けることができた。もちろん私は、喜んだ。

「や、やりましたわナバウ様! 私はナバウ様の、五〇パーセントの速さの攻撃を受けることができるようになりましたわ!」


 するとナバウ様は、微笑んだ。

「はい。お見事みごとです、ユーミ王女」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ