表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【連載中】わがまま王女ですが剣聖と二人旅をして、仕方がないので人助けをして剣聖と真の女王を目指しますわ!  作者: 久坂裕介
第一章 王女、剣士になる

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/48

第十二話 最後の修業

 私は、満面まんめんみで答えた。

「はい! ナバウ様!」


 そして私は、聞いてみた。

「さあ、ナバウ様! 次の修業は、何ですの?!」


 するとナバウ様は、冷静に答えた。

「いよいよ修業は、最後になります。なので今日はまず、ゆっくり休んでください。そして明日の夕方、またこの広場ひろばにきてください。最後の修業は、その時に説明します」


 なるほど、そうか。確かに私は今、ものすごく疲れている。なのでナバウ様が言う通り、今日は休むとしよう。なので私は城にもどり夕食を食べてお風呂ふろに入り、最後の修業を楽しみにしながら眠りに落ちた。


 次の日。私は夕方まで、今まで通りに過ごした。つまり朝食を食べてから、マラソンを一〇キロ走り腕立てせとスクワットをそれぞれ一〇〇回やる。それから午前の授業を受け、昼食を食べてから午後の授業を受ける。それから夕方になったらまた、マラソンと腕立て伏せとスクワットをする。更に剣の修業、真上まうえからと右上からと左上からの振り下ろしをそれぞれ一〇〇回。そして更に左からと右からのなぎはらいと、きをそれぞれ一〇〇回やった。するとナバウ様は、銀色に輝くよろいを着て私に前にあらわれた。そして、告げた。

「さあ、ユーミ王女。それでは最後の修業を、始めましょう」


 私は、ワクワクしながら聞いた。

「最後の修業は一体いったい、何ですのナバウ様?!」


 するとナバウ様は、冷静に答えた。

「私は、剣もたても持ちません。鎧を、着ているだけです。そんな私に、一撃いちげきを入れてください。それが最後の、修業です」


 私は不安になって、聞いてみた。

「え? 剣も盾も持っていないナバウ様に、一撃を入れる?! 大丈夫だいじょうぶですか、ナバウ様?! ケガをしたりしませんか?!」


 するとナバウ様は、真剣な表情で答えた。

「大丈夫ですよ、ユーミ王女。ユーミ王女が持っている剣は、一番攻撃力が低いカッパーの剣です。それに私は一応いちおう剣聖けんせいです。そんな私に、一撃を入れられるでしょうか?」


 なので私は、納得なっとくした。それならナバウ様は、ケガはしないだろうと。そして私は、気持ちを切りえた。絶対にナバウ様に、一撃を入れようと。


 私はまず、剣を頭上ずじょうかまえた。そしてナバウ様に近づいて、振り下ろした。だがナバウ様は、余裕よゆうで左に移動してかわした。ならばと私は、剣を右から左にはらった。だがナバウ様はやはり、更に左に移動してかわした。うーむ。さすが、剣聖と呼ばれるナバウ様だ。強い。なので私は、全力を出すことにした。今まで剣の修業で覚えた技を、すべり出した。


 真上からの振り下ろしと、右上からと左上からの振り下ろし。そして左からの薙ぎ払いと、右からの薙ぎ払い。そして、き。だがそれらの攻撃を全て、ナバウ様は余裕の表情でかわした。


 そうしていると私は疲れて、呼吸があらくなった。そしてるう、剣の速さも遅くなった。それを見たナバウ様は、告げた。

「それでは今日の修業はこれで終わりにしましょう、ユーミ王女。続きは、また明日に」


 そうか。今日はもう、修業は終わった方が良いのか。なので私は、頭を下げた。

「ありがとうございました! ナバウ様!」


 そして次の日も、最後の修業が始まった。ナバウ様に一撃を入れる修業だ。まず私は昨日きのうのように、修業で覚えた全ての技をはなった。だがやはりナバウ様に、一撃を入れることはできなかった、するとナバウ様は、告げた。

「攻撃が単純たんじゅんですよ、ユーミ王女。もっと、工夫くふうをしてください」

「は、はい!」


 そう答えながら、私は考えた。工夫? 工夫って、どうすればいいんですの? あ、たとえばこういうことかしら? 私は剣を、頭上に振り上げた。そしてそのまま振り下ろすと見せかけて、素早く剣を引いた。そして、突きを放った。だがナバウ様は、それをギリギリでかわした。ダ、ダメか……。だがナバウ様は、微笑ほほえんだ。

「そうです、ユーミ王女。そういうことです。もっと工夫して、私に一撃を入れてください!」

「はい!」


 なので私は、フェイントを入れて攻撃を始めた。右上からの振り下ろしと見せかけて、右からの薙ぎ払い。突きと見せかけて、真上からの振り下ろし。だがナバウ様は、それらをギリギリでかわした。そうしているとまた私は疲れて、剣の速さが遅くなった。だからナバウ様は、告げた。

「今日の修業は、これで終わりましょう。続きは、また明日」

「はい! ありがとうございました!」


 と挨拶あいさつをしながらも、私は落ちんでいた。私が工夫した攻撃も、すべてナバウ様にかわされたからだ。するとナバウ様は、告げた。

「段々よくなってきましたよ、ユーミ王女。」

「え?」

「気づきませんでしたか、ユーミ王女。私はあなたの単純な攻撃は、余裕よゆうでかわしていました。でも今のフェイントを入れた攻撃は、ギリギリでかわしていました。私は、余裕でかわせなくなったのです。なのでこれからも、工夫してください」


 それを聞いた私は、元気が出た。

「はい! 分かりましたわ、ナバウ様!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ