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【連載中】わがまま王女ですが剣聖と二人旅をして、仕方がないので人助けをして剣聖と真の女王を目指しますわ!  作者: 久坂裕介
第一章 王女、剣士になる

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第十一話 剣の修業その二

 するとナバウ様は、説明した。剣の先を右上に上げて、それから左下に振りろす。次は逆で剣先を左上に上げて、右下に振り下ろす。これを一〇〇回やってくださいと。なので私は、やってみた。右上から左下に振り下ろす素振すぶりは、何とか一〇〇回できた。だが左上から右下に振り下ろす素振りは、できなかった。剣先を左上に振り上げた時、私は剣を落としてしまった。もう握力あくりょくが、限界だった。それでもナバウ様は、めてくれた。


「やはり、そこまではできませんか。でも素晴すばらしいです、ユーミ王女。初めての剣の修業で、ここまでできる人はそうはいません。なのでこれからは、この剣の修業をしてください。真上まうえからの振り下ろしを一日、一〇〇回。右上からの振り下ろしと左上からの振り下ろしも、それぞれ一〇〇回。できそうですか、ユーミ王女?」


 なので私は、元気よく答えた。

「はい! やって見せますわ、ナバウ様! この私が、剣聖けんせいになるために!」


 するとナバウ様は満足そうにうなづき、今日の修業は取りあえず終わった。私は城にもどり、ナバウ様は城下町じょうかまち宿屋やどやに向かった。


 その日の夜は、興奮こうふんしてなかなか寝付けなかった。やっと剣をにぎっての、本格的な修業が始まったからだ。だがそのうち、やるぞ、私は剣聖になるぞ! と決意したまま私は眠りに落ちた。


 そして、次の日の朝。私はやはり、マラソンを一〇キロ走り腕立てせとスクワットはそれぞれ一〇〇回やった。これはおそらく、基本の修業なのだろう。基本は大事だと思うし、それにいつものクセでついやってしまった。でも、これで良いと思った。


 昨日、いきなり素振りができたのも、この基本の修業の成果せいかだとナバウ様は言っていた。だから私は、これからもこの修業を続けようと思う。


 それから午前の授業を受けて昼食を食べ、午後の授業を受けた。すると私は、り切りだした。さあ、これからまた剣の修業をするぞ! と。でもその前に、やはり私はマラソンを一〇キロ走り腕立て伏せとスクワットはそれぞれ一〇〇回やった。これはもうクセになっているし、それにやはり基本の修業は大事だと思ったからだ。


 そしてそれが終わると、いよいよ剣の修業を行った。まずは、真上からの振り下ろしを一〇〇回やった。これは昨日きのうもできたことなので、やはり今日も一〇〇回できた。そして右上から左下に振り下ろす素振りも、一〇〇回できた。うん、ここまではいい。問題は、これからだ。左上から右下への、振り下ろしだ。昨日は剣を左上に振り上げた時に、握力が限界で剣を落としてしまった。


 でも今日は、どうだろう。私は取りあえず、左上に剣を振り上げた。そして右下に、振り下ろした。で、できた! そして私は、そのまま剣を振り下ろし続けた。だが、一〇回が限界だった。一〇回剣を振り下ろした時、握力が限界になって剣を落としてしまった。だが私は、満足だった。昨日は一回もできなかったのに、今日は一〇回できたからだ。よし、この調子で修業を続けようと私は決心した。


 そして風が日増ひましに冷たくなる、十一の月。私はその風にえながら、剣をふるい続けていた。そんなある日、私はとうとうやった。剣の修業を続けたから握力あくりょくも強くなったのだろう、左上から右下への剣の振り下ろしも一〇〇回できるようになった! 私はうれしくなって、すぐにナバウ様に報告に行った。その頃ナバウ様は城の中にある図書館で、魔族とモンスターについて調べていたようだ。私は図書館の中にいるナバウ様を見つけると、さけんだ。

「やりましたわ、ナバウ様! 私はとうとう、剣の修業ができるようになりましたわ!」


 するとナバウ様は、微笑ほほえみながらも自分の人差ひとさし指を口に当てた。

「しーっ、ユーミ王女。ここは、図書館ですよ」


 はっ、そうだった。なので私はナバウ様に近づいてから、小声こごえで伝えた。

「ナバウ様。私はナバウ様に教えられた剣の修業が、できるようになりました」


 するとナバウ様は、満足そうにうなづいた。

「それではさらに、剣の修業を行いましょう」


 そうして私たちは、城下町の西にある広場ひろばに向かった。するとナバウ様は、告げた。

「いよいよ剣の修業も、最終段階です。ユーミ王女、がんばってください」


 なので私は、元気よく返事をした。

「はい!」


 そしてナバウ様は、説明した。次の修業は、はらいだと。まず剣を、左側にかまえる。そして剣を右側に水平にく。これも、一〇〇回。私はもちろん、やってみた。すると、簡単にできた。喜んでいる私に、ナバウ様は告げた。次は、逆にやると。


 つまり剣を右側に構えて、左側に水平に振り抜く。これも、一〇〇回。私がやってみると、これもできた! するとナバウ様は、告げた。次は、突きだと。剣を少し引いて、構える。そして一気に、真っすぐにき出す。これも、一〇〇回。私は当然、やってみた。だが一〇回やった時、握力が限界になって剣を落としてしまった。私は少し、落ち込んだ。まだ私には、剣聖になるための握力は少ないのだろうかと。でもナバウ様は、微笑んだ。

あせらなくても大丈夫ですよ、ユーミ王女。ここまでの修業が、できたあなたです。今まで通り修業を続ければ、きっとできるようになりますよ」


 そうして、その日の修業は終わった。そして私は、決意した。これからも修業を、がんばろうと!


 それから、小さく白い雪が降りだし始めた十二の月。私は、その雪をかすほどの熱意ねついで剣の修業を続けた。毎日マラソンを二〇キロ走り腕立てせとスクワットはそれぞれ二〇〇回やって、剣を真上まうえからの振り下ろしと右上からの振り下ろしと左上からの振り下ろしをそれぞれ一〇〇回。更に左からの薙ぎ払いと右からの薙ぎ払いを、それぞれ一〇〇回。そして、突き。


 それらを毎日やっていたからだろう、私は数日後に突きも一〇〇回できるようになった。私は修業の疲れも忘れて、喜んだ。私はまた、やりげましたわ! するといつの間にかナバウ様は、拍手はくしゅをしながら私に近づいてきた。

「お見事みごとです、ユーミ王女。とうとう、やり遂げましたね」

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