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第21話 くれないの?

ギューってほら!

されるとさ!なんかさ!ギューってしたいじゃん!

抱き枕の感覚!

なうなうのなうなんですけどっ!!

あーちゃんがお布団に入ってきてぬくぬくしてるんだけどさ、ギューってしてるんだよ。

心臓がおかしくなるぐらい鼓動が早くなる

それに年上とは思えないぐらいあざといんだよこの人!


そしてページを捲る手を止め、手元に付けてたライトも消す

部屋の暖房はついていてもやはり流石はじゃぱにーず冬将軍!

指先が冷たくなってる。

あーちゃんの手が俺の手を包み込む

温かい。

心が冷たい人程手は温かいなんて言うらしいけど、この人は。

この人だけは違う。


どちらも温かい、人間の温もりを持っている。


「しょーちゃん冷たいw」


「小説読むのに必死で全く寒さ感じてなかったやw」

「あーちゃん温かいしもう俺寝るわ」


「おやすみなさい♪」

そういってあーちゃんは俺の体を包み込む様に抱擁した。

しかし苦しくもない。

即座に俺は夢の中へFly away!


【翌朝】

チュンチュンと小鳥の囀り(さえず)がきこえる

目覚ましもセットはしてないが目が覚めた

知らずにあーちゃんの体に手を当てていたらしい

寝相ってこわいね!


じゃあ寝相って事にしてこのまm…ダメダメぇ!

俺の心の大半を悪魔が占めていた片隅の天使が反抗した



俺の手が動いたのに目が覚めたのかあーちゃんも瞼を開ける。

思いもよらぬ近さで驚いたと同時に少し残念である。

瞼を開けたのが残念ではない、あーちゃんの!

寝顔が!!あんまり見えなかった事だああああああああああっ!

「おはようあーちゃん。」


「んん…おはようしょーちゃん…」

眠たそうに目元を擦る

俺は時計を見る

針が指す時刻は8:41。


あーちゃんと日を越したのはこれが初めてなんだけどさ、あわよくば年越しもしたいなって今思う。


朝ごはんを作りに行こうと部屋のドアを開けようとするとドアの向こうから気配を感じた


ドアが開き姉さんが壁|ω・`)チラッ

「失礼しました〜♪」


((^ω^≡^ω<ギャアアアアアアアやっちまったああああああああああぁッ!!!!

もうこうなりゃとことん遊んでやるからなっ!!

「あーちゃ〜ん姉さんにいじめられた〜♪」

幼児退行ごっこ

あーちゃんがギューってしてくれる安心するし心が癒される…。

「あーちゃんも、いつもお疲れ様。」

「あんまり溜め込まないでね、俺もある程度はサポートするからさ。」

ギューっ。

頭なでなでするけどガサツって言うか、人を撫でることに慣れてないからちゃんと撫でれてるかがよく分からねぇ!w


ぽろり。


またぽろりと。


あーちゃんの目元から雫が床に落ちる。


「うん…!」


俺はこの人のパートナーになれてホントに良かったなって思う。

この人の心にはたくさんの、分厚い分厚い壁が覆っている。

それを壊して、少しでも楽になるように。

俺は出来ることをしてあげる。


「さぁ、あーちゃん。行こっか朝ごはんだよ♪」


「はーい♪」

そして

【数時間後】

翔楼(かける)〜ちょっと来なさいな、明澄香も手伝って〜」


「あっ…♡はーい♪」


なんでこの2人…ルンルンなんだっ…!!!!?

【数分後】

訳が分からない。

現状を説明してやるよ!クソが!w

俺が姉さんのゴスロリ着てマスク付けてマスク付いてない顔のパーツには化粧。

んで例のモール(13話ご参照)に3人でショッピング♪


ショッピング♪じゃねぇよ!!!

なんで女装したまま!しかもゴスロリなんて痛い格好!!

女装までは許容してやっても良いけど!

ゴスロリは論外だっ!!!

もぉおおお嫌だあああああああああああッッ!!!!!

なんで人が多い日に限ってモールなんかに連れてくるのおおおおおおおおッ!!


鬼畜の所業!まさに下衆の極み!!

消えたね。


向かいからやって来る人達の目線が刺さる刺さる!

超絶痛いw

「ねぇ〜2人もう許してよぉおおおおおお〜…」


「どーしよっか明澄香〜??w」


「どーするぅ?えりかぁ??w」


「じゃあ、あの角にあるクレープ屋さんで買ってきて!」


「それいいね!えりか♪」

「お願いねしょーちゃん♪」


鬼畜。

あそこの角のクレープ屋さん??

俺は…知ってるぞ……安いけど滅茶苦茶美味いらしいクレープ屋だと………!


しかしそこにあるのは長蛇の列、どころではない形容するならばヤマタノオロチ!!

諸説はあるから調べてくれい


複数に分かれてオーダーを受け答えしているが

どれもこれも対処しきれてはない。

圧倒的なスタッフの数の差と機械の数、効率の差である。

「アレに!この格好で並べと!!そう、仰るのですかッ!!!?w」


2人はぶんぶんと縦に首を振る


正気の沙汰じゃねぇなw

もう知らねぇわ

こうなりゃ、やけだわw行くか


並ぶと格好の的。どこからか某リンゴ社のシャッター音が聞こえる。

レイヤーさんの気持ちが分からなくもない!

もう無理…恥ずか死ぬぅうううう…………。


なんで並んでるだけなのに「一緒に写真お願い出来ますか?」なんて聞かれないといけないのおお!!

でもだからって断るのも申し訳なくて撮っちゃう自分がいるんだけど……。

だんだん自分の番が近付いてきた


「バニラチョコバナナと

ベリーミックスと

あと紅に染まりし果実の囁きをお願いします」

あっ。

やってしまった。


<くれな…??

「チョコストロベリー…」


<あっはーい

5分ほどお待ち下さい


もう嫌……w

さっきつい口走った言葉のせいで周りのお客様達が湧いてしまった…。

「あの!並んでいらっしゃる方がいるので!!」

「私に用があるなら列に並んで下さい!追い越しはダメですけどっ!」


まずい事をしたのは百も承知。

でもお店に迷惑がかかるのだけは避けたくて選んだベストアンサー。


<お待たせしました〜


クレープが来た!

そそくさと2人の元へ!!

「ちょっと〜翔楼(かける)何したの??めっちゃ人が急に並んだけどw」


「説明は追々!だからとりあえずココから去りたいの!」


「とりあえずトイレ行かない?私行きたかったし隠れるにしてはいいんじゃない?」

あーちゃんは天才なのかっ!!?

あっでも俺男の娘。

娘!!!!!

だから女子トイレ入りまーすwwwww


追っては居なくなり去るにちょうど良いぐらいの時間になった。

17時。

確かにクレープ屋さんは儲けがよくなったのかなと思えば嬉しいけどとりあえず説明しないと!


家に帰りながら口を開く。

「クレープ屋さんに並んでた時に写真いっぱい撮られたんだけど、その時に道って言うか通路まで人が群がったんだよ。」

「邪魔になるから並んでくれって言って逃げてたからアレだけ焦ってたのw」

「だ・れ・か・さんのせいでね?w」


「でもしょーちゃん可愛かったよ〜?」

「お泊まり記念に写真撮ろ〜???」


「いいけど…w」


「ちょっと〜私を除け者にしないでくれる〜!!?」

姉さんが俺の腕に抱きついてくる


「じゃあ帰ろっか我が家へ」

「あーちゃんの家ではないけどw」


「ひっどーい!私は今日も泊まるからねっ!!?」














我が家に居候、もといポケモントレーナーが居座る事になった。

大会も色々終わって楽しかったです!

今週末は打ち上げですよぉ〜

騒ぐから大きな声が出せる場所ってなると必然的にカラオケになるんですけどそろそろ場所ぐらい変えたいですw

焼肉とかさ!


ところでありがとうございますって打とうとしたら予測変換であーちゃんが一番最初に出てくるのは私あーちゃん大好きですね


今回もご覧いただきありがとうございます!

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