5.1
カリサが持ち物をまとめ終える間、エリオラは図書室にいた。机の傍らに座り、その日に届いたばかりの本や手紙を置いたところだった。
結果がどうなろうと起きたことの責任を負うつもりでいた公爵を、後退させてしまった後悔を隠しきれなかった。
(もし私が侯爵令嬢として生まれていたら……なんて馬鹿なことを考えているの! 本当の問題は、どんな関係も阻むであろう母様なのだから。)
恥ずかしさで顔を赤らめながら、彼女は母もまた一人の女性であり、他の貴族の女性と同じように、彼女自身の欲求や願望を持っているのだと考えた。
(なるほど、あんなに大切にしまっていたわけね……ただのワインじゃなかったんだわ)
一瞬息を止めてから、それを吐き出した。それは彼女を驚かせたものの、不思議には思えなかった。すでに疑っていたことだった。
(だからあんなに結婚を迫ってきたんだ……。気づいていたに違いないわ)
彼女の顔は、すべてが嫉妬によるものだと理解して、安堵の笑みにほころんだ。
(最悪なことを想像していたのに……その理由は私の父親かもしれないなんてことまで考えてしまったわ。)
他にすることもなく、将来の公爵夫人としての仕事に戻った。机の上に積まれた手紙の中から、宮殿から届いた一通を無関心に手に取った。
その手紙には、健康上の理由で国王が王都を離れることが記されていた。さらに、母に連絡して彼女のコネクションを活用し、カルバー王国の領土を要求しているアーレン王国を監視するよう要請されていた。これは対立に発展する可能性があった。
(母様に叱られる。さて、こんな夜遅くにどうやって報告したものかしら?)
解決策を見つけようと頭に手をやり、冷静に考えた末、明日の朝まで待って、今届いたばかりの知らせだと装うことに決めた。
その考えを胸に、休息に向かった。眠気はすでに彼女を打ち負かし始めていた、終わりのないように見える手紙を確認している際に。
出発の時が来た。冷たい空気が庭園を露で覆い、公爵夫人を震わせていた。彼女はより早く起きることを決意した、まだ残っている暗闇を利用して外に出ることを望んでいたため。そのため、遠くへ姿を消す前に娘に別れを告げる時間は、わずか数分しかなかった。
あくびをしながら、エリオラは力が抜けたまま自室に戻った。椅子にどさりと座り込み、気だるげに本の山を見た。
「スケジュールを変えなきゃ」
片手を目の間に持っていった。あの日以来、屋敷の全責任がその肩にかかっており、同じ勉強を続けるわけにはいかなかった。
「今はここまでにしよう。オーラと魔法について記された内容は、公爵がすでに説明してくれたものに劣る」
結局、二つだけを残した。一つは神聖なエネルギーを扱ったもので、もう一つは血統の能力とその変異に関するものだった。不意に、その顔が明るくなった、コオロギのような鳴き声が空中に響き渡った時に。
「もっと本格的に鍛錬を始めなければ……。ごめんなさい、母さん。私にだって自分の計画があるんだ。」




